五
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「おい、またなんかあったそうじゃないか」
「はい……例の件で」
「そうか、どこで起こった」
「……」
「分かった。では言語はこれか……日本語でいいな?」
「はい」
「さっさと当事者のところへ向かうぞ。適切かつ迅速な治療が必要だ。急ぐぞ」
「は、はいっ、司令官!」
「しかし、今回は厄介だな」
「と、いうと?」
「コノヤロウ、分からないのか?重大な欠陥が一つじゃない。複数も確認できるんだぞ」
「うひょー、大仕事になりそうですね」
「全くだ……」
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うーん。頭が痛い。後悔を引きずっているような感覚だ。
……そうか、さっきまで確か……女の子と話してたんだっけ。
別れの言葉、伝えられなかったな。彼女には悪いことしちゃったし、できればもう一度会って、ちゃんと話さなきゃな。もしかしたら、転生を繰り返せばまた彼女に出会えるかもしれないし。希望を持つことは悪いことではないからな。
にしても、ここはどこだ。これまでとは少し勝手が違うようだ。上手く表現できないが、「ここ」(今なら「あそこ」か?)を可視化したみたいな感じだな。
空気を感じることはできない。冷たさも温かさも感じられない。自分の肌が、ここは人間がいていいところでないと訴えている。
しかし、姿見がどうもおかしい。今の自分は……何かがおかしい。いい例えも見つからん。たしかに人間なんだ。ただ、これは……俺の「最初」の人生を共にした身体にそっくりじゃないか。なぜ……?
一体全体何が起こっているんだ?この場所にいる俺はなにをすればいい?どこへ向かえばいい?おい、誰か教えてくれよ……
「ああ、クソっ!」
心から叫んだこの声は、とても懐かしい響きだった。オリジナルの俺の声だ……!哀愁に浸りたいのは山々なんだが、この状況はどうすればいい?俺の生存本能が何かを起こすまでじっとしなければならないのか?
しかし、何かが違う。妙だが、俺の心が「窮屈!狭い!」って叫んでいる気がしてならない。変な感じだ。
すると、体の中からとんでもない声が出てきた。それは、到底信じられたものではなかった。
「なによっ、いきなり叫んで。びっくりしたじゃない!」
この声は、まさか……
一体何が起こってるんだよ。誰でもいいから説明してくれ……!




