表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界雑草食堂 〜誰も食べないものを、俺は喰う〜  作者: レモンティー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
9/11

第九幕:定着する日常

◆ 王都・雑草供給局(仮称)

「名称、これで確定か?」

官僚が書類を見る。

【雑草供給局】

「もっと格好いい名前はないのか」

「必要ない」

即答だった。

「重要なのは機能だ」


◆ 現場への再分配

制度化されて数週間。

地図の点は増えていくが、騒ぎはない。

むしろ静かだった。

「今日も安定してるな」

「逆に怖いくらいだ」

誰かが笑う。

もう“危機”として扱う者はいなかった。


◆ ミアの仕事

「はい、こっち!」

「並んでね!」

ミアはもう“看板娘”ではない。

配給の調整役になっていた。

子供たちに指示を出し、列を整える。

自然に。

当たり前のように。


◆ リナの変化

「ねえ」

リナが帳簿を閉じる。

「これ、もう誰も止められないわね」

「止める理由もないだろ」

「そうじゃなくて」

「“止める必要がなくなった”のよ」


◆ 主人公の距離

俺は少し離れた場所で鍋を見ている。

かつてと同じ草。

かつてと同じ火。

でももう“決定者”ではない。

「俺、何してんだろうな」

ぽつりと呟く。


◆ 答えは現場にある

「何してるって?」

ミアが振り返る。

「食わせてるだけでしょ?」

「それ以上いる?」

一瞬、言葉が止まる。


◆ 王都の評価変化

議場。

「雑草供給網は成功している」

「飢饉地域への影響は?」

「明確に改善」

「暴動は?」

「減少」

誰も反対しない。

議論は終わっていた。


◆ “問題”から“前提”へ

最初はこうだった。

・危険

・異常

・管理不能

今はこうなる。

・前提

・インフラ

・標準

評価は変わったのではない。

“位置”が変わった。


◆ ミアの小さな疑問

「ねえ」

「これってさ」

「ずっと続くの?」

リナは少し考えて答える。

「続くように作ったんでしょ」


◆ 静かな夕方

配給所の外。

子供たちが並ぶ。

誰も急がない。

誰も争わない。

ただ順番がある。

それだけ。


◆ 主人公の独白

「最初は店だったんだけどな」

リナが笑う。

「もう戻れないわね」

「戻る必要もないだろ」


◆ ミアの結論

「じゃあここってさ」

「もう“安心する場所”だね」

誰も否定しない。


◆ エピローグの入り口

王都の地図。

かつて空白だった場所に、細かい点が広がる。

それはもう線でも網でもない。

生活そのものだった。


かつて“雑草”だったものは、

もう語られない。

なぜなら――

語る必要がないからだ。

それはすでに、

「当たり前」になっていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ