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あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~  作者: 深楽朱夜
第020部 みんなで楽しむのが祭りです/邪神と鬼人は舞い狂い

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第03話《××××××》偏 みんなの在り方・選択・邂逅・他者の在り方ⅰ

第03話《××××××》偏 みんなの在り方・選択・邂逅・他者の在り方

「うわあん」

「うわあん」

「何もかも全く同じ神か…」

「よしよし」

「あーあこれじゃ託児所だな」

「神様保育園なのです」

全く同じ顔の双子神の赤子、神々が腕に抱きあやしてやれば、《アユズラーグ》神の腕の中の赤子の《アヴォルジア》神もつられて泣くので《アスタリスク》神が頬をつついてあやす。

賑やかというか騒々しい、モギのミルクを飲ませあやして……神々はやる事が多く頭を抱えつつこの世界を探ってみる事にした…。


「家だ」

「家」

「森の中にぽつんと家」

「この家……何か……」

歩いて数分何か結界のような物を抜けた感じはするがそのまま気にせずに進むと、絵本の中の簡単に描いたような家がぽつんとあり、蒼夜、懐記、佳月は家だと素直な感想を言い外神はその家に疑問を抱く、鑑定が出来ない、その家を鑑定しようとすると何も視えない。

「じゃ、ノックするわ」

怖い物知らずの懐記がコンコンと何の変哲もない木の扉をノックする、特に応答も無ければ中で動く気配も無い、留守なのかと暫く待ってみることにした。


「今日もよろしくっと」

日本から週に6日朝7時に必ず異世界へ転移してしまうようになって早2年、1日の半分を過ごす異世界の家にかなり愛着も湧いていた。

「なにをしようかな……」

此処でやる事は主に採取、物つくり、日本から持ち込んだゲームやDVDを観る、そしてお腹が空いたら何か適当に食べるそれ位だった。

コンコン、何をしようか考えているとドアの外からノックされびくりと振り返る、2年間でこの世界にはノックするような生物はいないと確信しその上あの妖しいオーナーが悪意がある物は近づけないようになっていると言っていた。

だから……このノックは何がしているのかと、ごくりと唾を飲み息を殺してそっとドアのスコープを覗いてみる事にした。

あーオートロックだったらなーとこんな森の中でオートロックってと自分で突っ込みながら、あの妖しいオーナーは此方がドアを開けなければ絶対に外からは開けられないと言っていた。

「………うわ、派手なお兄さんと…静かそうなお兄さんに軽そうなお兄さんと……目が…」

スコープから覗と正面には髪色が派手なピアスじゃらじゃらのほっそい美形、その隣には陰気な雰囲気の端正なほっそい美形、その後ろにはやや目尻が下がった軽薄そうなイケメン、そしてその隣に右眼は眼球が濁り髪はまごう事無き白髪の年齢不詳な端正な顔の男が立っていた。

「日本人だよね?服はなんか違うけど、顔はそうだ。チェーン掛けて出てみようかな、ここまでこれたんだし」

なんとなく大丈夫だろうと、チェーンを掛けて開けてみる事にした。


「開いた、やほ」

「あ、こんにちはー俺達怪しい者じゃないんだけど、君1人?」

「その時点で警察呼ばれてもおかしくない、君日本人。なに、転移したの?」

「あ、やっぱり同じ日本人ですね。今開けます」

少し待ってみるとゆっくり扉が開くチェーンが掛けられその隙間に懐記と蒼夜が手を振る、佳月が蒼夜の対応に呆れ日本人かと訊ねるとこっちを伺うあどけない顔立ちの少年が頷きチェーンを外した。

「駄目、不用心」

「あ、ごめんなさい。気をつけます、えと…せまいんですけど入りますか?みなさんいきなりここへ来たんですか?」

「いえ、日本から《アタラクシア》という世界に転移し《アタラクシア》へ戻る為に異世界を渡っています」

「帰る為の旅をしてる感じ」

「そう……なんですね…いいな…俺、俺、今すっごくとっても困っているんです、どっちつかずな感じで…」

「そう、じゃ、ゆっくりはなそ。俺は懐記、東川 懐記。懐記で」

「俺はねー六紙 蒼夜。気軽に蒼夜お兄ちゃんて呼んで」

「俺は古橋 佳月。適当に呼んで」

「僕は、外神と申します。外神と呼んでください」

「俺は木羽(きば) 継士(けいし)です!継士って呼んでください」

外神が《アタラクシア》へ戻る為の旅をしている途中と言い、継士は少し目を細め羨ましいと言いそして自分が今とてつもなく困っていると言い、自己紹介をしつつなら話しは《異界鳥》の中でしようと少し歩いて転移する事にした。


「すっごい!ファンタジー!飛行機?」

「飛行船をイメージしました」

「すごいですね、外神さんは!」

転移で向かった《異界鳥》の中ではしゃぐ継士、櫂浬も他の皆も集まり自己紹介を行う。

そして継士の話しを聞き、問題というか目の前の敬士の現状に全員が驚いた。

「なんだそりゃ、そんなのありかよ」

「えーえ、えーそれって…それじゃ…懐記たちは……」

「帰れるのか?」

「いや、無理だ。それは彼だけが許されている、そこにはどんな存在の介入も不可能だ。神も天帝も…だが……ここからは父上の領分だ」

フォン、フェシェスタ、ジラが興味と関心と複雑な感情を抱く、イフタークがしっかりじっくりと継士を視て天井を見上げた。

「すごいじゃん、夜7時に日本に帰れるって」

「最近は慣れましたけど…最初の頃は本当に困ってたんです。オーナーがいろいろ良くしてくれて…この世界で過ごせるようにあの家も用意してくれたんです」

「あの家はどうやって造ったのかは分かりませんが魔力を用いています、そのオーナーさんは日本…地球人ではないと思います」

「あ、あーそうかも、人ぽくないし謎多いし、予言?みたいな事言ってくるし、妖し過ぎるしすごい美形ですけど、でも、尊敬?すごい?やばいと思ってます」

敬士の今現在進行しての悩み、それは夜7時に日本に強制的に戻され朝7時に強制的に此処に来てしまう……滅茶苦茶な体質のせいで困っていた。

外神はあの家は日本、地球では造り出せない物だと言いあのオーナーならと敬士はあっさり受け入れる。

「外神君、敬士君は連れて行けるのか?それともここで半日だけでも日本に帰れた方がいいのか、ここは…少しおかしいだろう?敬士君1人でずっとと言うのは……」

「……………」

「俺、独りでずっとこの世界は……皆さんと行けるならその方が…こんな半端な体質……日本に帰れなくなるのは……辛いかもしれないけど…」

「分かりました、神々と相談します。敬士さんの希望に添えるようにしたいです……善行ポイントを使えるかどうか聞いてみます」

「そうね、あのチケットはどう?櫂浬っちも日本に戻らなくていいっていうから敬士っちに」

「そうですね、それも込みでガイドさん、お願いします」

『…承知しました…ですが、彼方も問題が起きています。この世界の神が双子の赤子のせいか非常に不安定だと』

継士はよく分からずこの世界と日本をこれから行き来し続けるより、皆と他の異世界へ行く事を選ぼうとしている。

懐記が以前アシュエットの《ローレスエリア》攻略で貰った日本への片道チケット、櫂浬も日本には戻らないと言い使う機会がもう無いのかもと思われたチケットを使ってみても良いと懐記が言い、様々な選択肢が広がっていく中、ガイドが神々が神々で苦労していると教えてくれた……。





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