第105話 festival:66現状報告/ 第00話《××××××》偏 ただいまこっちは
第104話 festival:65現状報告
「いろいろあったんですね」
「力になれたら良かったんですが…」
「俺も……」
翌日商業エリアのお肉フェスティバルメイン会場で朝食を食べながら昨日の事を聞く率、綴、晴海達。
最上位の魔人達の件が無事(?)に終了し、その報告がてら皆で朝から食欲旺盛にステーキサンドと厚切り玉子サンド、サラダと肉の骨から取った出汁とキノコスープを食べながら率達はほっとしつつも今回の件に胸を痛めていた。
「俺、この後崇幸さんの手伝いに行く!」
「僕も店が終わった後に向います」
「僕も同行してくれる生徒達を連れて向かいます」
「ありがとう、僕もこの後向かうとするよ。彼らがいた国は大分酷い物でね、その周辺を含めて……今回は武力行使で落とす事になったんだ。でないともっと人が亡くなってしまう、時間も手段も選べないから」
晴海達が手伝いをかって出てくれ、千歳は耐熱コップでホットコーヒーを飲み苦い顔をする、
今回は千歳とラジカ、タナトスとコーカス達を連れ城に向い直接降伏宣言(という名の脅し)をさせ民を救う事にした。
「崇幸さん達がコーデルリング君達を連れて行っているからね、早めに決着を着けて少し休もう」
「そうですね!温泉も海も山でも、遊びに行きましょう!」
「いいですね」
「うん!俺、海に行きたい」
「いいね、よし。英気を養った所で行ってきます」
『いってらっしゃい』
食事を終わりにし千歳が立ち上がり見送られ崇幸達の元へ向かう、本当にひと段落したら今回のご褒美に皆でゆっくりしようと楽しみを見出した。
「じいじーエクトー」
「じいじ?セレネ」
「おじいちゃん、ウォルくんだよ」
「孫たちがかわいすぎる……」
グローリー宅、ファズラファールが家に着いた時には夜でエクト達は寝ていたが、朝起きてファズラファールを囲み挨拶するとファズラファールは口元を押さえ感極まる。
「ウォル、お前のじーさんじゃないぞ」
「えー」
「いや、いいんだ。我が子が世話になっている家族であれば孫も同然だ」
ウォルくんも混ざっていてウォルゾガが違うぞと言うがファズラファールはみんな可愛いと感極まっている、その姿をグローリーは何処か嬉しそうに食事の準備をしながら見ている。
「イザラちゃんたちは崇幸ちゃんのお手伝いに行っているから、僕達もご飯を食べたら差し入れのご飯のお手伝いをするからねー」
『はーい』
食卓には大量のおにぎり、卵焼き、腸詰ソテーに野菜盛りだくさんのスープとサラダと果物が山のようにテーブルに並び皆で『いただきます』と声を揃え、グローリーが食事をするときの挨拶とファズラファールに伝えそうかとファズラファールは微笑み皆の真似をして食事を始めおにぎりを食べ美味しいなとファズラファールが微笑みグローリーも笑った。
第1話《××××××》偏 ただいまこっちは
「はー異空間生活今回少し長めだなー」
《異空鳥》の中、現在次の異界への移動中……だが今回は少し長めだった。
「どこでも酒は飲める」
「それはそうだけど、やっぱり地面が恋しくなるよ」
いつもの食堂でだらだらとだべっている蒼夜と佳月、蒼夜は何処か気怠さを感じ佳月は日本酒と適当に懐記が用意してくれたつまみを食べながら過ごしていた。
他の面々も似たような物だが、本を読んだり餅を作ったり懐記の手伝いをしたりと時間を潰していた。
『間も無く次の異界へ到着します、その前にお待たせしました。異界渡り特典の用意が出来ました』
「あーそんなのあったな」
「何かななにかな」
フォンが欠伸をしフェシェスタが何を貰えるんだろうと嬉しそうだ、他の面々も貰える物は貰っておこうかという感じだった。
『外神様、懐記様は隕石魔法。イシュター様には星魔法、ジラ様は長距離転移、フォン様は緑魔法、フェシェスタ様には海魔法、ノイズ様には空魔法を。他の皆様は今回は付与無しのようですね』
「隕石魔法ですか、次の異界で使ってみます」
「へえ、隕石ねおもしろ」
「星魔法か……承知した」
「長距離転移ねぇ、ま、どっかで使うか」
「お、後で使ってみるか」
「海魔法?いいね」
「空魔法?空を飛ぶ?」
「ノイズ、飛びたいのならば私が運ぼう」
「うん」
それぞれが貰った魔法を受け入れる、ノイズは元から所持していた魔法が少ない為増えても使う機会もなく隣には万能なイフタークがいるので更に必要としていない。
『間も無く次の異界へ到着します』
異空間の先に白い出口が見える、次の異界では崇幸達や他の異界と連絡を取ろうかと思いながら懐記は次の異界を楽しみにしていた……。
「うーん、これよりもこっち?いや、こっち…うーん悩むなー。もうじき時間になっちゃうーこういう時うやっぱり誰かいて欲しいよなー写真撮ってオーナーに…うーん……」
ジャングルのような森の中、割と軽装な少年がうんうんと悩みながら落ちている資材を手にしては悩んでいるが腕時計の時間は間も無く夜7時を迎えようとしている。
「もう時間だから、写真を撮って……よし!また明日!」
慌ててスマートフォンで写真を撮る、そしてその場からすぅと姿消える。
日本では見た事がない不可思議な植物にももう慣れた…最初の頃はいちいち感動していたが…この生活も早2年…もう大半の事では驚かなくなった……。




