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あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~  作者: 深楽朱夜
第020部 みんなで楽しむのが祭りです/邪神と鬼人は舞い狂い

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第099話 festival:60≠父よ子よ子らに祝福を27

第098話 festival:59≠父よ子よ子らに祝福を27

「なんですかこの気配」

「空間を歪ませ、これは超長距離転移が発動していますね」

グローリーがソカとニルの剣に貫かれて周囲は阿鼻叫喚の中いち早くその異様さに気づいたのはタナトスとメンルェト、グローリーは辛うじて意識を保っている、意識を失えば封印は容易く叶うそんな緊迫した中、ラビ達の付近の空間から白い矢が突如ラビに向っては来るがそれを容易手で掴みそこを睨む。

「こんな真似が出来るのは……」

「間違いなく魔人だねー僕たちと同じ」

「グローリーさん!グローリーさん!」

ニスムの悲痛な叫びとばりりぃと激しく空間が渦を巻きラビとジキニはその場を少し離れゆっくりと出現した存在に目を見張り、タナトスとメンルェトも息を呑み、意識が閉ざされゆく中グローリーが小さくお父さん……と呟いた。

「まさか!どうしてここに」

「おかしいでしょ!在り得ない、こんな…こんな事って奇蹟じゃない!?リ、リーダーに連絡を!」

「私の子どもから手を引いて貰おう」

狼狽えるラビとジキニ、その隙を付いてその腕から逃れ地面に落下し掛けるニスムを現れた男は抱き抱え静かに告げる。

「最上位魔人ファズラファール・ネバイデン……この現況を生み出した忌々しい存在共の1つ…リーダー!こちらへ!今すぐに!」

ラビが激しく声を上げる、だが慌てている彼らを余所にファズラファールはニスムを抱えてグローリーの元へ向かう。

「怖い思いをしたようだな、もう大丈夫だ。籠の中の小鳥たちもすぐに出す、先ずは私の子から離れて貰おう」

「はい…グ、グローリーさんを!助けて下さい!」

ニスムを優しく降ろし、2本の剣で貫くニルとソカに手を伸ばし宙に渦を巻き螺旋を描く剣を生み出す。

「我々は最上位同士、言葉で忠告をしているこの間に我が子から離れなければ……」

「もうじき」

「いやだ封印出来る」

「そうか…」

「2人とも!離れて!」

「我々では勝てません!リーダーならば…」

ファズラファールが警告しそれをソカ達は聞かない、ジキニとラビは焦るがファズラファールはグローリーが貫かれている光景が耐えきれないと剣を振るおうとしたその時…。

「おとう…さん」

「さいじょういいいいっ!」

「もっと!もっとぉ!」

「にくっ!にくっ!」

「駄目だ!」

「止めろ!」

グローリーが氷漬けにされた下位の魔人達がと言い掛け、彼らがファズラファールに襲い掛かろうとするのをイザラとイデアがなんとか食い止めようとするがファズラファールはイザラとイデアの肩を掴み転移させ突き放し、腕と首と足に牙を立てられたがファズラファールは眉ね1つ動かさずそれを受け入れた。

「いや……おと…さん」

「君たちは何も悪くない、これは君たちが選んで勝ち取った進化だ。腹が減っているのだろう」

「う…う…ごめん」

「いや…いや…」

「おいし……ごめんなさい」

グローリーが貫かれながら父が貪られそうになる様に悲しみの表情を浮かべ、ファズラファールは優しく穏やかに下位の魔人達に声を掛け、彼らは涙を零しながらそれでも喰らい付くのが止められない。

「駄目だ!彼らを引き離さないと!グリ君が!」

「あ、ああ!」

その自己犠牲の姿に周囲は動きを止め見入っていた、先に正気を取り戻した千歳と我に返る大河がタナトスとメンルェトに助力を乞う。

「食欲が私の魔法を上回りましたか、下位とは言え魔人は魔人、侮れませんね。私はグローリーを」

「私は彼らを引き剥がします……進化、こんな物が進化ですか」

タナトスとメンルェトは至って冷静に対応を始める、タナトスは腐食魔法を発動させ剣とニルとソカの手ごと腐食させメンルェトは水雷魔法を使い鞭の様に下位の魔人達を絡め取る。

「魔王殿達、感謝する」

「おい、あんた大丈夫か?万能薬ならあるからな」

「大した事はない、我が子を返して貰うのが最優先だ」

ファズラファールは絡め取られた魔人達から引き離され礼を言い、腐食が始まっても放さないニルとソカの両手を容赦なく斬り落とした。

「ソーラカース!ニーベルゲイン!」

「ソカ!」

「容赦ないねーま、僕達だって同じか」

ラビが叫びキッフがソカに駆け寄る、ジキニは肩を竦めて苦笑いを浮かべて肩を竦めた。

「すまない、こうする事でしか止められなかった」

「そうだな、ソカ達も本気だ」

「……それでも……だめでも…」

「もう、いいんだ。ソカ、そんな顔をするな。しなくて良い、話しをしようお前の事教えてほしい」

キッフが両手を失ったソカの肩に手を置き目をしっかりと合わせて優しく微笑む、ソカが口をきゅっと結び俯いた。

「キッフ殿、手の治療は後です。そのまま拘束します」

「メンルェトさん…それは…いや、分かった。すまないソカ、そして君も我慢してくれ」

「いたい」

「っ…」

「騙されてはいけません、どんな見目であっても最上位です」

「後2匹、どうしましょうか」

メンルェト水雷魔法の鞭でソカとニルを拘束する、ニルは小さく眉根を寄せ痛みに耐える仕草をし周囲の同情を仰ごうとするがメンルェトが吐き捨てタナトスが残ったラビとジキニを見上げた。

「こちらも救出完了です、舵達も無茶をしますよね。本当に」

『千華さん!』

ガキンと鳥籠が粉々に砕けラビとジキニが顔を歪ませる、舵と燈火が捕らえられていた鳥籠から落ち白い花が絨毯のように広がり舵と燈火を乗せラビ達と距離を置きふわりと千華の魔王が姿を現した……。




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