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あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~  作者: 深楽朱夜
第5部 ここで生きていく 晴れた日は海を見て編

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3 てんやわんや

「……着いた?」

宇宙空間のじみた場所を抜けゆっくり落ちた先、《不毛の地》という名前の通りの場所ではなく畑が在り森が在り誰かが暮らしている場所で間違いはない筈…。

「もしかして…詠斗さん達と同じように神々に同じ召喚された方ですか?」

声がする方を振り向くと10代後半か20代前半位の藍色の髪と瞳の優し気な面差しの青年が、ニコリと爽やかな笑顔で立っていた。

「あの…ここに俺と同じ日本から来た人達がいるって…」

「はい、いますよ。今は皆さん出かけていますが…私はナイルと言います。ドラゴンです、よろしくお願いします」

「ナイル、その方はもしや…」

「おお、正しく異界人ではないか!歓迎するぞ!酒を飲み交わそうぞ!我はドラゴンの群れの日長、アルケールだ!」

「長…詠斗殿達のいた異界では酒が飲めるのは20歳以降だそうです、この方はどう見てもお若い…私はナイルの父でナイデルと申します、お見知りおきを…」

ナイルの父と紹介されたナイデルの容姿はナイルと似通っているが20代後半程度にしか見えない、兄弟という感じだ、ドラゴンの長というアルケールも野性的な印象で白銀の髪と黄金の眼の30代位の偉丈夫だった。

「俺は有守 晴海…です」

「アリス…千眼殿が最近気に入っている『不思議の国のアリス』※と同じ名前ですね」

「…?」

異世界だからドラゴンがいて人の姿になっているのも喋っているのも納得がいくが、この世界に地球の本の内容が知られているのが不思議だった。

「どうですか?よければこれから風呂を一緒に」

「そうですね、私はここで晩御飯を作るので行って来てはどうですか?詠斗さん達には連絡しておきますね」

「それはいい!我らが作った風呂を堪能して貰おう!」

「ナイルさん、ミルク持ってきましたー」

「ナイーきたよー」

『きゅ!』

晴海の目が泳ぐ、学校に行き、確かに市場で手伝いをし…父親を殺そうとし…異世界に来た←イマココでこれから風呂…風呂…入りたいかも…なんか小学生くらいの子供と幼児…幼児がカメに乗って来た…ガラス鉢の金魚?が宙に浮いているし…風呂…入ろうか…。

「あ、はい行く…ます」

「では案内します。カタン、ベルン殿も風呂に行きましょう」

『はーい』『きゅ』

「行ってらっしゃい」

瓶に入ったモギのミルクをナイルがベルンから受け取り、ナイルに見送られ皆で風呂に向かった。


「これでタオンは持ち直したな…だが問題は山積みだ。アンタ熱があるな」

時間は遡り《コウトル》の孤児院の院長の顔をジラが覗き込む、院長の目は充血し頬は紅潮し玉の汗が出ている。

「それが…2日程前から熱が数名出ていまして…どうしようかと思っていた所にタオンの事故が…」

「だろうな…熱がある者達を全員1つの部屋に…」

「ここにそれほど広い部屋はないです…」

「ごめん、俺は怪我なら治せるけど病は治せない…」

「大丈夫だ、こういう場合は魔法ではなく自分の力で治す方がいい」

ジラの言葉にカイネが首を振る、レグも申し訳無さそうに言うがジラは首を振る、そこで詠斗がもう一つのテントの存在を思い出した。

「テントがある!ジラ」

「出してくれ、一度この孤児院の…いや先に詠斗達で洗浄と浄化してからだ…。鑑定も頼む」

率と詠斗が浄化と洗浄を掛ける、大河と綴で鑑定を掛けると顔を顰める結果が出た。

鑑定 孤児院:ほぼ全員熱があり 伝染病の疑いあり 現在熱のない者や元気な者も感染しています 大半が栄養失調気味 抵抗力低 タオン:傷は回復 栄養失調 熱有り ジラに視線を送り頷く。

「かけて来た!テントを出す」

「ジラ、全員感染しているようだ」

「全員を中に入れる、連れて来い」

『はい!』

「全員でこの孤児院に何名いるんだ?」

「全部で18名です…職員も床に臥せっている者が2名います」

「案内して!連れて来る」

「分かりました」

「今、仕事に行っている者が3名います」

「場所は?」

「町の外れの倉庫で荷運びをしています」

「カイネ、チグリス連れて来てくれ」 

「はい!チグリスさんこっちです」

「…ん」

先生、詠斗、率でこの中の子供と職員を連れてくる、大河と綴はテントの中で布団を出して並べておく。

「バルタルも中で滋養のある料理と飲み物、果物もあるから準備してくれ…アゲイル、俺だ…分かった。森にある今から言う薬草を採って来てくれ、あればあるだけいい。集めたら連絡してくれ」

「は、はい」

バルタルも慌てて中に入る、ジラはスマホでアゲイルに薬草の依頼をしテントの中に入る、千眼には連れてきた子供や職員を中に入れるように頼んで自分も中に入った。


「お風呂…気持ちいい…」

「良く冷えた果実水をどうぞ」

「後でモギのミルクものんでください!おいしいですよ!」

身体を洗い湯船に浸かる、温かいお湯が身体に染みていく、晴海、ナイデル、アルケール、カタン、ベルン、テトラ、カルというメンバーで各々寛いでいた。

「いやあふろはいいねぇ!はぁー」

「うん…気持ちいい」

そういえば父親に蹴られた傷や跡が綺麗に消えている、冷えた果実水で喉を潤し日本での自分は消えて新しい自分になった…だから傷が消えたと思う事にした。

「晴海ーその服いいねー貸してくれるー?かわりに服あげるー」

「別に良いけど…」

先に上がり家に戻った、カタンとベルン以外の面子で風呂を出てタオルで身体を拭いているとテトラが興味深そうに晴海の制服を見ている、靴も先ほどテトラから貰った革の靴だしと渡せば代わりに白いパーカーと紺色のズボンが渡された。

「詠斗達の服を参考にしたよー少し大きいかも」

「いいよ、これでありがと」

「良く似合ってるー」

「一度ナイルの所にもどりま…」

風呂場を後にし外に出ると、屋外の風呂から上がったきゅうとふー森からハル達とアゲイル、ラドゥ、オリガ、タッセルが出てきて鉢合わせする。

「おー、さっきジラから電話が来て薬草摘んでくれって言われだんだが」

「詠斗さんが来るって、そちらは新しい異界人の方でしょうか?」

「うん…」

「アゲイル!薬草摘んでくれた?」

「おー、詠斗ほら。後お前の…」

「話しは後で!人手欲しいから来て!」

『え?』

『もぐ?』『もぐぅ?』『もぐ』『ぴい』『きゅ?』『ぱしゃ』

詠斗によってその場にいた全員がそのまま転移魔法で《コウトル》の孤児院のテントに転移する、晴海はその場の光景に言葉が出なかった…。

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