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第五章 22話 戦いの残り香


サマエルは、戦いの後方で大きな結界を張り、怪我人の治療をしていた。


「あっ……そちらの方へ寝かせて下さい……」


「これで……どうですか?」

怪我人へ念を送っている


「あっ……もう痛くなっす!」

「ありがとう、ござんすっ!」

と、魔物が頭を下げて立ち去った


ホツと息をつくと……


「なんか……大変そうですね?……」

のほほんとした表情の、青年が立っていた……バルサだった


「何の用ですか?……見ての通り、忙しいです!」

バルサを見ずに……治療をしながら、サマエルは答えた


「いや……用と言うほどの事はないのですが……」

「ちょっと、話でもしようかと……」


「何でしょう?……」

治療をしながら……答えるサマエル


「いやっ……簡単に言えば……あんまり、深入りをしないほうがいいかと……」


「何の事です?……」

「あなたの話は……いつもわかりづらいです!」


「もっと、分かりやすく話せません?!」

「それとも……言語能力がないのですか?」


「まあ……ご想像にお任せします……」

「では……今日は、このへんで……」


「………………」

振り向いたら……もう、そこにはバルサは、いなかった……


「まったく……勝手な人……」


「どうして、私の周りには……勝手な人が多いのかしら……?!」

サマエルは、ため息をついた……


すると、向こうの方で……大歓声が上がった。


話を聞くと、エリカが帰ってきたらしい……


少し、話でもしょうと……サマエルは、後を、回復系の魔物に任せて、その場を去った。





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