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第五章 21話 蒼炎の戦士


ドゴォォォォォォンッ!!


蒼い閃光が、一直線に白新へ突撃した。


「ほうっ!!」


白新が、初めて大きく後退する。


凄まじい衝撃波が、最上階全体を揺らした。


ガラスが砕け散る。


壁が吹き飛ぶ。


しかし――


それでも、白新は笑っていた。


「素晴らしいな……」

「まさか、ここまで到達するとは……」


「黙れぇぇぇっ!!」


エリカが、蒼炎をまとった拳を叩き込む。


ドゴォォォォォォンッ!!


白新の身体が、初めて大きく吹き飛んだ。


床を削りながら滑ってゆく。


だが――


「まだだな」


ブワァァァァァッ!!


黒い波動が、一気に解き放たれた。


蒼炎と闇が激突する。


ギギギギギギ……!!


空間そのものが軋み始めた。


『速いっ!!』


セレグの声が響く。


その瞬間――


白新が消えた。


「っ!?」


次の瞬間には、背後。


ドガァァァァァンッ!!


蒼炎の結界が、激しく揺れる。


「ぐっ……!!」


『エリカッ!!』


「大丈夫っ!!」


エリカが、その勢いを利用して回転する。


蒼炎をまとった蹴りが、白新へ炸裂した。


ドゴォォォォォォンッ!!


今度は、白新が壁へ叩きつけられる。


「ほう……」


白新が、ゆっくり立ち上がった。


その頬から――血が流れていた。


「私に傷をつけたか……」


エリカが、蒼炎を噴き上げる。


『今だっ!!』


「うんっ!!」


ドバァァァァァァァッ!!


無数の蒼いツルが、一気に白新へ襲い掛かった。


その一本一本が、蒼炎をまとっている。


「これは……!」


白新が、初めて回避へ専念した。


蒼い残光が、空間を埋め尽くす。


そして――


エリカが、白新の懐へ飛び込んだ。


「返してっ!!」


「私の――」


「お父さんと、お母さんを返せぇぇぇぇっ!!」


蒼炎の拳が、白新へ叩き込まれる。


ドゴォォォォォォォォンッ!!


凄まじい爆発。


最上階そのものが、大きく崩れ始めた。


瓦礫が落ちる。


炎が吹き荒れる。


その中心で――


白新は、静かに立っていた。


しかし、その服は破れ、

身体の各所から血が流れている。


「なるほど……」


白新が、小さく笑った。


「……今のキミ達は、かなり危険なレベルまで達しているな……」


『……っ!!』


だが、その表情には――まだ余裕があった。


「まあ……今日は、このくらいにしておこう……」


「なっ……!?」


「話の続きは、また、後日にしよう……」


白新の身体が、黒い粒子へ変わり始める。


「キミ達が……こちら側へ来る日を、楽しみに待っているよ」

軽い……笑い声がこぼれた……


「待ちなさいっ!!」


エリカが、蒼炎のツルを放つ。


だが――


スゥゥゥゥ……


白新の身体は、闇へ溶けるように消えていった。


静寂。


崩れゆく最上階。


その中で――


エリカは、悔しそうに拳を握り締めていた……。





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