第五章 12話 悪魔の庭園、崩壊
「フラワァァァァァ・バーストォォォォッ!!」
ドガァァァァァァァァンッ――!!
白き閃光が、夜空を貫いた。
次の瞬間――
グシャァァァァァァッ!!
巨大薔薇の中心核へ、白い花弁エネルギーが直撃する。
『ぎぃぃぃぁぁぁぁぁぁっ!!』
耳障りな絶叫。
超巨大の悪魔の薔薇が、大きく痙攣した。
「やっ……やった!?」
ガーディアン・ブルームが、空中で体勢を崩す。
しかし――
ズズズズズズズ……
「えっ……?」
破壊されたはずの中心核が、再生を始めていた。
赤黒い肉塊が、脈動しながら盛り上がってゆく……
「うそぉぉっ!!」
(うわっ!? 再生してるぅっ!!)
ローズ・デモニカが、クスクス笑った。
『ふふっ……言ったでしょう?』
『この庭は、生きてるの♪』
次の瞬間――
ドバァァァァァッ!!
無数の巨大ツタが、一斉に暴走した。
「きゃぁぁぁっ!!」
ガーディアン・ブルームが、ツタの衝撃で吹き飛ばされる。
その身体が、地面へ激突した。
ドゴォォォンッ!!
「うぅっ……!」
周囲へ、土煙が舞い上がる。
『アユミ殿っ!!』
シルバニア・ウォークが叫んだ。
だが、その前へ大量の魔族が立ちはだかる。
『ぐっ……邪魔だぁぁっ!!』
ゴールディアが、戦斧を振り回す。
しかし、敵の数が多すぎた……
その時だった。
(アユミ……落ち着いてっ!!)
「パルミア……」
(あの薔薇……多分、本体は地下にあるっ!!)
「地下……?」
(地上の核は、栄養器官みたいなものよっ!!)
「じゃあ……」
安祐美が、ゆっくり立ち上がる。
白き花装甲が、淡く輝いた……
「下を、ぶち抜けばいいのね?」
(そういうことっ!!)
『ふふっ……面白いわねぇ』
ローズ・デモニカが、不気味に笑う。
『でも、出来るかしら?』
『この庭は、魔界そのものと繋がっているのよ?』
その瞬間――
ズズズズズズズ……
別荘全体が、大きく脈動した。
地面が割れる。
壁が軋む。
まるで、巨大な生物が呼吸しているようだった……
『まずいっ!!』
シルバニアが、周囲を見回す。
『この別荘そのものが、魔界化しています!!』
『このままでは、周囲一帯が飲み込まれる!!』
「そんなの、止めるしかないじゃない!!」
安祐美が、両手を広げた。
ブワァァァァァッ!!
無数の白い花弁が、夜空へ舞い上がる。
(アユミっ!! マナを集中してっ!!)
(わたしが、全部つなぐっ!!)
「うんっ!!」
その瞬間――
ガーディアン・ブルームの背後に、
超巨大の〝白き花輪〝が展開された。
夜空を覆うほどの、巨大マナ陣。
『なっ……!?』
さすがのローズ・デモニカも、表情を変える。
『その出力……まさかっ!?』
「ブルーム――」
白い光が、大地へ収束してゆく……
「ガーデン・ブレイカァァァァァッ!!」
ドゴォォォォォォォォォォォンッ――!!




