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第五章 1話 独裁者からの……いざない


篠山ホールディングス・ビル……最上階には、展望レストランがある。


――その、特別室に白新は来ていた


そして、ひとり……優雅に昼食をとっていた


トントン……


「はい……」


白新の秘書の女性のひとりだった


「会長……お約束の方が見えられております」

「山地様ですが……?」


「うん……お通ししてくれ」


「かしこまりました……」


しばらくして……バルサが入ってきた


「どうも……」

「あの……この前も言いましたが?」


「私も、暇じゃありませんので」

「ご用事は、念話とかでもできますでしょう?」


「ああ……すまないね」

「わたしとの会談を、嫌がる人間はあまりいないものでね……」


「まあ……わたしは人間じゃないですがね」


「一緒に、昼食はどうかね?」


「いや……コーヒーをお願いします」


「ロスト・マウンテンブレンドかね?」


「はい……当然」


白新は、コーヒーと自分の紅茶を頼んだ


「食べながらで、いいかな?」

白新は年齢にそぐわない、分厚いステーキを食べていた


バルサは、少し不快そうな顔をして

「どうぞ……お構いなく……」

と、言いながら……視界を空に向けた


白新は、構わず食べながら話を続けた

「ところで、最近、飛ぶのが好きな連中はどうなのかな?」


「どう?と、申しますと?」


「なんか……上でゴタゴタやってるらしいけど?」


「ああ……」

「新しい学級委員を決めたみたいですね……」


「どこの世界にも……目立ちたがり屋はいるもんですよ!」

と、白新を見て……ニャリとした


白新は少しムッとして

「そうかね?……どこの世界にも、適任者というものが必要なんだと……思うがね?」

と、ひと塊りの肉をほうばった


そこに、ウエイトレスが、お茶を持ってきた……


バルサは、自分のコーヒーを受け取ると

白新の前に座り直した


そして2人は、しばし密談を重ねた……


――翌日……珍しく、エリカは朝早く目覚めていた


「ああ……なんか、よく寝たってかんじ……」

軽く、背伸びをしてから……室のモニターのスイッチをいれる


なんか……朝のワイドショーをやっている


その見出しを見て、エリカは固まった。


〝篠山グループの元・代表、篠山 天新氏が、治療のため長期療養を……〝


「ええ〜〜っ!!」




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