第四章 2話 闇の中での約束
――そこは、漆黒の闇だった。
その空間で、セレグ……いや、セレグだった者は目を覚ました
いや……覚醒した……
(……ここは……)
(おっ……目を覚ましたか?)
(いや……真っ暗なんですけど?)
(まあ……そうだろうな……)
(そんなところだと、思えばいい)
(あなたは、誰ですか?)
(まあ、それは後から話す……)
(それより、大変だったな?)
(えっ……何が、ですか?)
(あっ……まだ、記憶がないんだな)
(ちょっと、待ってろ……)
セレグに、さまざまな思いや情報が流れ込んできた
(わわっ……なんですか、これは?)
(何ですかって、これは、お前の記憶だろう)
(えっ……私の……?)
セレグの中で……さまざまな思いが駆け巡った
(エリナ姫……)
(芹香“せりか“か……)
(えっ……芹香って、誰です)
(あっ……俺の嫁さんだ!可愛かっただろ♪)
なんか……楽しい感情がセレグに入り込んできた
(まあ……色々あってな)
セレグの中にまた情報が入ってきた……便利な世界だった……
(えっ……この内容は……なんか、すごい話ですね?)
(つまり、エリナ姫は、あなたの奥さんの霊体が転生した存在だったのですか?)
(そういう事なんだ……それで、子供のエリカが、今大変な事になっている)
(キミに助けてもらいたいんだ……)
(キミに渡した情報は、理解できただろ?)
(芹香……いや、エリナ姫の子供を助けてくれないか?)
(………………?!)
(私に助ける事が、できるのですか?)
(やってくれるのなら……私がキミを、その世界へ送る事ができる)
(キミに頼めないかな?)
(………………?!)
(やってみます!やれるかどうかは、わかりませんが……)
(すまない……私では、無理なんだ……)
(あなたは……どういう、ご関係なんですか?)
(私は、篠山 天新……エリカの父親だ……)
そして――セレグは記憶が薄れていった――
(……グ)
(……グ!)
(……レグ!)
『セレグ!!』
『うん……どうしたエリカ?』
『いや……あんまり、返事がないから、どうかしたのかな……と、思って』
『うん……ちょっと、前の事を思い出していた』
『もしかしたら……夢を見ていたのかも……しれない』
『えっ……セレグにも夢ってあるの?』
こうして……またエリカとの1日が始まった……




