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冒険者も性に合ってる
『冒険者ぁ? またのんびりちんたらやってんだろ。寄り道も楽しいかもしれんがな、ソウジ、もうテメェは中級冒険者にランクアップくらいできんだろ。ギルドも実力者は歓迎のはずだ』
さて、そんな風にオヤジに急かされたため、俺とエレンはギルドで手続き。受付のお姉さんがぱぁっと輝く笑顔を見せたので、どうやら向こう的にも嬉しいことであるようだった。それなら、もっと早く申請しても良かったな。
「ソウジは冒険者になりたいの?」
「定期的に聞いてくるよなソレ」
「だってやっぱり、なんか楽しそうなんだもん」
「……そう見えるか?」
「見える」
「あ……そ」
即答だった。余程俺が冒険者の身分を楽しんでいるように見えたらしい。
まぁ、アジトにいても雑用しているか、その雑用もすぐに終わるから、最近で言えば魔法の研究くらいしかすることはないからな。
研究も好きだが、偶には気分転換も必要、そうすることでさらなる発見が―――なんて思っていたが、存外に冒険者生活は俺に合っていたようで。
「ソウジ、将来は冒険者になりたいんでしょ」
「違うって」
なぜか俺の将来を知りたがるエレンに問われつつ、それもいいかもななんて思ってしまうのだった。




