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エンカウント(2)
「「「「「…」」」」」
「大したことなかったね」
「……まぁな」
フンッ、と軽蔑したようにエレンが見下ろす地面では、賊が折り重なるようにして倒れている。もちろん殺してはいない。意識を奪っただけ。
幸いにして人目がなかったから良かった……というのは、向こうにとっても同様だったはず。
人通りの多いところではそもそも俺達をどうこうしようなどとは思わなかっただろうしな。
「どうする? 衛兵に突き出そうか?」
「そうだな。簀巻きにして引き渡せば治安維持協力のお礼とか言って、小遣いくらいはもらえるかもな」
「分かった!」
臨時収入を得るべく、俺は魔法で作り出した簡素な石の土台に賊の男達を乗せ、近くの衛兵詰所まで向かった。
そんなことをしていたから、これが観光の締めとなってしまったが……まぁ、こんなもんだろう。
冒険者としての知名度が少し上がった! というところだな、まとめとしては。
作者病み上がりでも体調が安定しないためしばらく様子見




