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【毎日更新】ユウシャ・イン・ワンダーランド ――ゼロ・ローグ―― ~異世界に来た元サラリーマン、異世界ライフのスタートは野盗の群れでした~  作者: むくつけきプリン
魔法研究・初級編

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団内対抗運動会

 全体合同演習。

 それは各々の戦闘の実力を確認し、連携力を高めるための演習。

 実戦を想定し、多くは自分達の実力をフルに発揮して行う団体戦。

 新技・新しく習得した魔法なども含めた新技術の発表の場でもある。

 団内を二つの勢力に分けての対抗戦。

 運動会みたい、と思った方には口を慎んでもらおう。紅組・白組か? だなんて言ってはいけない。

 まぁ俺も、見たようなものだとは思うが。

 要は、そういうことである。




「勝者、ニール組!」

「へへっ」

 オヤジの判定により、案の定というか、ニールを頭に据えた方の勝利となった。

 モッチ、ドラは元より、なぜか俺とエレンも強制的にニール側に加わったが、この辺は連携の確認という意味も含めて、組み慣れたチームで実施することも多い。

 もちろんランダムで、特に普段余り話さないような者と組まされることもあるが、この辺はその時の演習の趣旨にもよるからな。

 今回はニールの結婚、及び他の勢力との絆ができるかという時なので、演習も団内の士気を高めるといったような目的もあるのだろう。

「お疲れだ、ソウジ」

「サンキュー!」

 放り投げられた手ぬぐいを引っ掴み、汗を拭く。色々と動き回ったからな、俺も。

「にしてもオヤジのやつ、ソウジの切り札を封じるなんてえげつないことするもんだよな」

「ハハハ……」

 演習は大成功に終わったとはいえ、オヤジの差配に不満があるらしいニール。

 ただオヤジの考えも分からなくもない。自分で言うのもなんだが、俺の【魔装体術(マジックアーツ)】、はっきり言って出力が異常なのだ。

 本気を出せば、人間だろうが魔物だろうが、パンチした傍から相手の肉体が爆散するからな。

 衝撃波の音も結構デカいし、はっきり言って対人戦闘を想定すれば過剰出力だ。

 発動中の高速移動にもっぱら用があるとはいえ、力加減ができないと死人が出るだろうからな。

 オヤジも俺の技術を信頼していないわけじゃないだろうが………あるいはこの奥義を使わない、奥義に頼らない戦闘スキルも磨いておけということかもしれないけれども。

「何にせよ、傭兵団の未来は明るいってこった!」

 ニールは屈託なく笑った。

 そうだといいな………と思いつつ。

 俺は自分自身に関して、星詠みの爺さんの占いにあった「黒い星」とやらが気がかりだ。

 災いの類なのだろうか。まさかそれは、俺自身だけでなく、誰か他の人にも及ぶものであったりはしないか。

 まぁ………今考えても仕方ないことかもしれないけれども。

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