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【毎日更新】ユウシャ・イン・ワンダーランド ――ゼロ・ローグ―― ~異世界に来た元サラリーマン、異世界ライフのスタートは野盗の群れでした~  作者: むくつけきプリン
魔法研究・初級編

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宴の後

「むにゃ………………んっ?」

 パチリ。

 目が覚めると、身体が縮んでいた―――!

 まぁ、そんなのは今さらなわけで。

「あれ………俺………?」

 むくりと上体を起こすと、アジトたる洞窟前に設けられた会場の床(ただの地面)に転がる形で、無数の遺体が―――!

 じゃなくて、皆眠ってるんだ、これ。

 同時に、昨夜のことを思い出す。

 何だか途中からの記憶がフワフワしているが………少しはしゃぎ過ぎたか。

「うぅ~~~……」

 頭が少しガンガンする。

 水魔法で水を飲み、少し休息。

 気分が回復したところで、俺はアジトの洞窟内へ足を踏み入れる。ちょっと忘れ物、というか剣とナイフでも取って来よう。後で狩りに出て、新鮮な肉を調達して……頭の中では、もう今日の昼飯のことを考えている。

 すると、洞窟内にそれほど進んでもいないのに、人の笑い声が聞こえてきた。

「ん……? あ、ニール」

「おお、ソウジか」

 すると、ニールと、今回彼と結婚することになった花嫁の姿があった。

 昨夜は晴れ着だったのだが、二人とも今日はもう普段の装いに戻っている。

 というか、本当に美人だなこの人。ニールにはもったいない、なんていうのは嘘だが、少し妬けてしまう。俺もイイ人見つけるぞ、なんて奮い立ったとしても、それはいつの話になることやら、なんて我に返ればゲンナリもするし。

「昨夜はありがとうな。最高の宴だった」

「ははは。そう言ってもらえて嬉しいよ」

 ニールから改めて礼を言われて、昨夜羽目を外し過ぎただけの俺は照れて苦笑するしかない。

 まぁ、喜んでくれたのなら良かったけどさ。

「私からも。あんがとね、キミ」

「いえいえ」

 砕けた口調ながら、しっかり頭を下げてくる女性。後頭部で緩く髪をまとめたポニーテールスタイルが実にセクシーだ。

「ニールはイイ人もらったな。ニールにはもったいないよ」

「テメェ、言うじゃねぇか」

 からからと笑い合い、冗談を言い合って、俺は少し思った。

 気怠い朝だが、(たま)にはこういうのも良いもんだよな。

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