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銀世界の執行者  作者: 亀丸
5/7

動き出す闇

大変遅くなりました。

時間を見つけるのが大変で...

すいません。

 


  互いの剣と刀がぶつかり合い、周囲に鈍い音が響き渡った。


  獣人に向けて振るった剣が、突然現れた第三者によって止められた。


 そのことに少し驚いた様子を見せた男だったが、すぐに地面を蹴り距離を取った。

 

「なぜ、止めた?」


  距離をとってこちらを眺めていた男が、突然口を開いた。

  男は竜武が自分の剣を止めた理由が分からなかった。

 

  「さあな。勝手に体が動いたんだよ。普通はそういうもんだろ。」


 相手の質問に答えながら竜武は、男に斬りかかった。

 

  助けた獣人の手当てをしながら戦いを見ていた雹華は、竜武の答えに呆れて、大きなため息をついた。


「いや、色々とおかしいわよ、それ...。普通はそんな現場に出くわしたら逃げるわ。」


 


  「まあいい。邪魔をするなら斬る、それだけだ。」


 竜武と切り結んでいた男は、竜武と大きく距離を取り、自分の持つ剣に魔力を纏わせ始めた。

 

(決めに来るつもりか。この場合、撃たせちまった方が得策だな。)


  相手の攻撃手段を素早く分析した竜武は対策のために魔力を練った。

 

「断ち切れ、『龍牙閃』!」


  男の放った魔力刃が迫るなか、竜武の口が小さな声で祝詞を紡いだ。


「汝、万物を遮断せし盾となる、『絶氷盾』」


  最後の一言が紡がれた直後、竜武の前に薄く透き通った氷の盾が現れた。


  「無駄な事を。そのような薄い盾が、なんの役に立つというのだ!」


  男は竜武の前にできた氷の盾を見て、馬鹿にしたように言った。


  そして、竜武を盾諸共断ち切る未来を確信しながら、剣を振り下ろした。



  剣が何かに()()()()音がした。


  男は自分の目を疑った。こんな事は得ないはずだったからだ。


  彼の振るった剣は目の前の敵を断ち切っているはずだった。


 しかし、実際には彼の剣は竜武は愚か盾すら少し傷つけた程度で止まっていた。

 

  未だに信じられない男だったが、盾の奥でうっすらと笑いを浮かべる竜武を見て即座に大きく飛び退いた。

 

  「.....っ!?」


  回避行動をとった次の瞬間、空から降ってきた槍を男は間一髪で交わした。


 さらにそのままの勢いで、竜武から距離をとった。


 


  「...ちっ、わりと冷静じゃねえか。」


  撃ち込んだ槍を躱された竜武は静かに悪態をついた。

  魔術を使わせ、隙を作ったところに一撃を与える。


  竜武の得意な形を作ったつもりだったが、相手は思っていた以上に冷静だった。


 多少は傷を負わせるつもりだったため、目論見が外れた竜武は悪態をついたのだ。

 

(さて、どうすっかなー。)


  用意していた手の内のひとつを無駄にしてしまったため、竜武は新たな策を考えていた。

 

  「お前は何者なのだ?」


  考え事をしていた竜武の様子を窺っていた男が口を開いた。

 

  「は?どうした、おっさん?」


  突然相手から話しかけられたことに驚きつつも、竜武は返事を返した。


  「こちらに来る前に調べた魔闘士の中にお前のような者はいなかったはずだ。お前は一体どこの手の者だ?」



  「俺はどこの手の者でもない。ちょっと魔術を齧っただけの、通りすがりの学生さ。」


  「ふざけた事を。齧った程度でそのような実力はつくのであれば、皆苦労しない。もう1人の女もそうだが、お前たちの動きはは確実に魔術訓練を積んできた者のそれだ。」


  話しながらも男の目から警戒の色が消えていないことに、竜武は気付いていた。

 

  「まあ、いい。どちらにしろここで消してしまえばいいだけの話。」


  そこまで言って剣を構え直した男から、先程とは比 べものにならないプレッシャーを感じ取った感じ取った竜武は自然と刀を握り直した。


  (マジかよ!?さっきまでのは手抜きだってのか?こりゃマジでやんねえとヤベえな。)


  竜武と男は、互いに間合いを測って動き始めた。


  が、すぐに竜武が構えをといた。

 

  「やっとか。」


  「何?どういう意味...!?」


  竜武の突然の行動と呟きに理解が及ばなかった男だったが、すぐに近づいて来る気配を察知し身構えた。


  「ごめん。おまたせ、竜武。」


  雹華が竜武の横に降り立ち、男を見据えた。


  「遅えぞ、おい。」


  「ちょっと時間かかった。」


  竜武と雹華は短いやり取りを交わすと、構えをとった。


「先程の女か、少々面倒だな...。離脱する。」


  男がそう呟き魔術を行使した。


  「逃がすわけないでしょ?」

 

  雹華がすかさず捕縛を試みたが、直前で男の姿は目の前から消えてしまった。


  「...俺は黒紫連合、《死王》オルド・ワーデン。覚えておけ。またすぐ会うことになる。」


  消え去る直前に男の言った言葉。


「黒紫連合、《死王》オルド・ワーデン、か。」



  何か大きな事態が動き出した。


 それも自分たちの手に負えないレベルの。

 

  竜武と雹華はそう予感した。

 


 

 

 

 多くの人々を巻き込む、混沌の3日間が幕を開ける。









更新は気長にお待ちください。

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