次なる目的地は主従の街
「ひぃ、ひぃ、ひぃ……」
何冊もの紙の束を携えながら、苦しそうに何度も息切れしながら小走りするミルク。
転びそうになる度に膝を抱えて縮こまり、また走ってはを繰り返していた。
「運動不足だな。日頃楽しようとしてるからここぞって時にそうなるんだよ」
「これでも私なりに毎日必死に頑張ってるんですが!?」
「馬鹿野郎。頑張ってる奴は頑張ってると甘えたことは言わないんだよ。それだけ虚勢を張れるってことは、まだまだ走れそうだな」
「本気で死にそうなんですってば! うっ!? 大声出したせいで……うぇぇぇ…………」
ついに地に倒れてしまい、軟弱者はゲロゲロと朝っぱらから食欲が失せるモノを吐き出していた。
幸い紙の束には掛かっていないようで、最悪の事態は免れた。
「うぅ……。よくよく考えてみればおかしな話でした。お仕事なのにどうして朝しか活動しなくて良いのか、と。その理由はこういうことだったんですね」
リンクスから帰って来たあの日から最近に掛けて、俺達は資金稼ぎのために町内クエストに日々勤しんでいた。
少しでも緩やかな生活を維持しなくてはならないので、一日の休みすら惜しい時間だと思い始めている。
メンバーがまた増えたということで、ピノとルティーナには別の町内クエストを受けさせている。
本当なら一人一人別々の町内クエストを受けたいところだったのだが、ミルクが一向に認めようとしなかったので、ならせめて二手に分かれようとアイデアを出して今に至るというわけだ。
ちなみに今日俺達が受け持っている町内クエストは、ウンターガング内での新聞配達だ。
この世界にも諜報活動をしている組織があり、世間の様々な情報が記載されていて、魔物の活動や街のイベントだったりと、内容は様々だ。
他人と関わらずにまったりできる仕事であると、このクエストを受ける前にミルクは言っていたが、案の定クエストを選んだ張本人はご覧の有様である。
配達業を舐め腐っていた報いがのしかかり、後もう少しで配り終わるというところで根を上げそうになっている。
「とっとと立ち上がって終わらせろよ。終わりは目に見えてんだから根性見せろや。今日は朝で仕事終わりだし、久し振りに一人でゆっくり寛ぎたいんだよ」
「だったら早く終わらせるためにも手伝って欲しいんですが……」
「俺はお前を甘やかすつもりはねぇ。俺はお前の二倍以上の量は捌き回って終わらせたんだ。自分のノルマくらい一人でやれ」
「うぅぅ……。もう二度とやりませんこんなクエスト……」
またこれだ。こうして着実に二度とやらないと宣言したクエストが増えていく。
三年経たずに勢いで離職する若者の考え方だ。見ていて愚かしいことこの上ない。
今だけはこうして共に町内クエストを受けている身ではあるが、俺が冒険者になったらこいつはどうするつもりなのか。
もし俺の財布に甘えたいだなんてことを言い出したら、問答無用で道端に捨て置いてやろう。
そのためにも早く冒険者になりたいものだが、リィアさんから冒険者志望の話は未だに届いてないし、奴隷オークションのような人員補充向きのイベントの情報も無しときた。
後一人だというのに、最後の最後でまた八方塞がりな状態になってしまっている。
いっそこいつに穴埋めとしてパーティーに入れたいところだが、ステータスが全てマイナスなために、冒険者になるための合格ラインには遥かに行き届いていない。
改めて思うが、やはりこいつは正真正銘のポンコツだ。
「ラストスパートです……動いて私の足っ!」
ポンコツなりの根性を雑巾のように絞り出し、汗水を垂らしながらも何とか立ち上がる。
歩く速さは亀の歩みで、酔い潰れているかのような千鳥足ではあるが、着実にポストの中に新聞を入れていく。
そしてついに最後の一枚を終えたところで、ミルクは諸手を上げて雄叫びのような歓喜の声を上げた。
「お、終わったぁ……。見てくださいビャクト様! 私ちゃんと一人でやり遂げられましたよ!」
「そうか。じゃあ俺は先に戻ってるんで」
「いや待ってくださいよ!? そこは『よしよしよくやった』とのように褒めてくれてもいいじゃないですか! なんでいつもいつもそんなにドライなんですか!?」
「いちいち細かいことで大袈裟なんだよお前は……。幼児じゃねぇんだから、これくらいのことで褒めてたらキリねーよ。評価されたいのなら、単独でそれなりの金を稼ぐくらいのことをしてみせろ。その時は素直に褒めてやるよ」
「えっと……でも一人はまだちょっと……。心細いといいますか、頼れる人がいないと右も左も分からなくなってしまいますし……」
「知るか。人はいつかは自立する生き物なんだ。お前の言ってることは甘えだ甘え。仮にも俺より年上のくせに、年下の男に媚びるような真似して恥ずかしくねぇのか」
「そんなこと言われても無理なものは無理なんです! せめて私が一人で仕事ができるようになるまで傍にいさせてください! この通り頭も下げますから!」
媚びることには手慣れているようで、迷いもせずに地べたに頭を付けて土下座をしてくる。
なんと見苦しい姿だろうか。元女神ともあろう者が落ちぶれたものだ。
「ぶっちゃけそんな日が来るとは思えないがな。これっぽっちも期待できん」
「そんなことはないです! 人間誰しも時間さえあれば成長できる生き物なんですから!」
「そもそも人間じゃなくて天界人じゃんお前」
「天界人も人間も大して変わらないですよ。違いと言っても、住んでる場所が別なだけってだけですし。故に私も、今じゃただの無力な一般人です!」
自分で無力とか言ってて悲しんだり情けなく思ったりしないんだろうか? ある意味こいつの図太さは誰よりも屈強なのかもしれない。実際はただ天然ってだけなのだろうが。
「さて、仕事も終わったしそろそろ戻るぞ。この後は一日中のんびりするって決めてんだ」
「あ、あの~ビャクト様? 給料をくれる職場の方までおんぶしてもらえると助かるんですが……」
「言ってるそばから早速甘えか! 自分の言葉に少しは責任持てや!」
「今回だけですから〜! 何卒ご慈悲を与えてください〜!」
と言って置いていこうとした俺だったが、駄々を捏ねられて大声出されたせいで『朝っぱらからうるせぇぞ!』と住民の方々から注意されたため、渋々とミルクを背負って職場の方に戻って行った。
〜※〜
「ご苦労さん、ビャクト君にミルクちゃん。いやぁ、ここのところずっと人手不足だったから助かったよ。よかったらまた来てくれると助かるよ」
「そ、そうですか。なら気が向いた時にまた来ますね……」
依頼人からゴールドを受け取りながらも、ミルクは決して依頼人と目を合わせようとしない。
終始愛想笑いを浮かべたまま、そそくさと職場から立ち去って行った。
「そうだ。ほら、ビャクト君もこれ持っていくといいよ。最近の若い人はめっきり読まなくなっちゃったけど、読んでみたら意外と面白いものだからね」
「この世界の新聞か……。どうもッス。それじゃ、お疲れ様でした」
報酬金のついでに今日の新聞を貰い、俺も職場から出て行く。
もしかしたらこれに冒険者関連の情報が載ってる可能性があるかもしれないし、冒険者になるまで新聞を取るのもありかもしれない。
……なんて、金掛かるから絶対取らないが。
「あれ? 貰ってきたんですかそれ?」
「まぁな。ひょっとしたらこれに俺が求める情報が載ってるかもしれないだろ?」
「なるほど、確かにそうですね。じゃあ何処かに座って見てみましょうか」
少し歩いた先に空いたベンチが見えて、ミルクと並んで腰を下ろして新聞を広げてみる。
こっちの世界の新聞は豪華なことに、白黒ではなくフルカラーで掲載されていた。
新聞というよりはまるで巨大な雑誌のようだ。現代と違ってクオリティの高さよ。
「あっ、見てくださいビャクト様。これって勇者さんの記事じゃありませんか?」
ミルクが指を差す記事には、でかでかと勇者達の写真がプリントされた記事が長々と綴られていた。
流石は世界を救った勇者様。新聞でさえ扱いがこうも極端とは、随分と世の中にもてはやされているようだ。
「『勇者、魔竜グラムブラム討伐!!』ねぇ……。他にも仲間がいるはずなのに、ピックアップされてんのは勇者一人だけなのな」
「いかにもクールそうな方ですね。冷静過ぎる人は正直苦手です」
「意外だな。俺のようなうるさい奴よりかは、こういう静かそうな奴の方が良いって言うと思ってたが」
「も、もう、そういう皮肉を言わなくてもいいじゃないですか。私はビャクト様のような感情表現が豊かな人の方が接しやすいと思ってるんですよ?」
「お前に感情表現が豊かとか言われたくねぇよ……」
喜怒哀楽が一番くっきりしてるのはお前だろうに。
それに本来の俺はどちらかと言えば静かな方だし、俺を騒がせているのはこいつを筆頭としたあの変態共のせいだ。
今更ながらに振り返ってみれば、この世界に来てから怒ってばかりだ。
「勇者クロマ……か。決して同情はしないが、民衆の期待に応えながら魔物狩りなんて荷が重そうだな」
「魔王を倒した方ですからね。勇者としてもてはやされるのは自然なことですよ」
そう考えると、結果的に俺が勇者になれなかったのは良いことだったのかもしれない。
世の中から注目を浴びて過ごす日々なんて真っ平御免だ。
陰でひっそりと平和な日常を送ることができるのであれば、俺はそれだけで満足だ。
興味が薄れた勇者のページを捲り、流して見るようなことはせずに一つ一つの記事に目を通していく。
新しいダンジョンが発見されたことだったり、最近謎の組織が密かに活動していることだったりと、どれもこれも現代では見慣れない記事ばかりなので、不思議と新聞を読むことが面白く感じられる。
「……ん?」
そうして色々と記事を読んでいるうちに、気になる内容の記事に目が止まった。
「『メイド活動、略してメイ活始動!』……って、なんだこれ?」
「メイドですか。ひょっとしてビャクト様、メイドさんに興味がある人でしたか?」
「それはどういう意味で言ってるんでしょうかミルクさん?」
「どういう意味って……え? 興味があるのか無いのかを聞いてるだけですけど……」
そういやこいつ天然だから、悪口言うときはストレートに言って来る奴だった。
『ビャクト様ってメイド萌えなんですか? 気持ち悪いですね』と、もしディスってくるならこう言って来ていたはず。それはそれで物凄く腹立つが。
「メイド自体に興味があるわけじゃなくて、この記事に目が入っただけだ。メイ活ってなんだよメイ活って……」
まるで婚活のような響きだ。文字通りの意味に捉えたらメイドが活動するだけなんだろうが、わざわざそんなことを記事にすることもないだろう。
何か気になる意図があって載せていると見受けるが……どれどれ?
『メイドとして働きたい方のための就活イベント! ここで貴女の理想のご主人様を見つけて、ご奉仕を主体とした尽くし業に花を咲かせましょう! メイドを雇いたい方にもうってつけの機会ですので、興味のある方は主従の街、サーヴァントまで来訪ください!』
「…………ふむ」
この記事を読んだ瞬間、俺の中で一つの閃きが煌いた。
「なぁ、ミルク。お前が想像するメイドってどういうイメージがある?」
「そうですねぇ……。特定の方に仕えて、身の回りのお世話をしたり、様々な家事を担当する人達ってところでしょうか。でもどうしたんですか急に?」
そうだ。ミルクの言う通り、お世話のエキスパートの人種というのがメイドという生き物だ。
だがそれは、あくまで現代のメイドの認識にしか過ぎない。
「これを読んで一つ思うところがあってな。もしかしたらだが、このメイ活ってのは冒険者の人員を集める良い機会なんじゃないか?」
「冒険者の人員って……メイドさんをですか?」
「あぁ。ここは現代じゃなくて異界なんだ。なら戦うことができるメイドも多分いるんじゃないか? むしろそういうことを目的としてメイ活に来る奴もいるかもしれない。そう考えると、これは俺にとってチャンスだと思えてな」
「戦うメイドさんですか。想像してみると格好良いですね。ナイフとか持って戦ってるイメージがします」
「だろ? 有りか無しかで言えば、有りだよな?」
「そうですけど……。まさかビャクト様、前に遠出したばかりだというのに、メイドを雇うためにまた遠出するつもりですか?」
「行くにしてもすぐってわけじゃないが、冒険者仲間を集める手段の一つとしては考えてるってところだな。一応ピノとルティーナにも聞いてみて、それで行くか行かないかを決めるつもりだ」
どっかのイカサマ奴隷とは違って、メイドは徹底的にご主人に尽くす人種だ。
ともなれば、俺が理想とする人材に出会える可能性が極めて高い。
欲を言えば、戦えるだけの実力があれば願ったり叶ったりだ。
「少なくともピノさんは激しく同意するでしょうね。『メイドとかヤバくね? ご主人様にセクハラされるためにいるような存在じゃね?』とか言いそうです」
「モノマネ上手いなお前……。確かにあいつなら即賛同するだろうな」
「呼んだ?」
突如目の前からピノの声がしたと思いきや、いつの間にかキメ顔のピノが奇妙なポーズをとりながら立っていた。
「どっから現れたんだよお前。仕事は終わったのか?」
「イエス。魚をひたすら捌くだけの仕事だったから、とっとと終わらせてきたよ。こう見えてナイフと包丁の扱いは一流なんでね」
「だったらいっそ魚屋にでも転職してろ。で、ルティーナはどうした?」
「ここよダーリン」
ふにょんと柔らかい感触が顔の左右から伝わって来る。
少し首を動かして後ろを見てみると、後ろからルティーナが俺の首に腕を回して抱き付いて来ていた。
「フフッ、私がいなくて寂しかったかしらダーリン?」
「むしろ有意義な時間を過ごせていたっつの。つーか魚臭いぞお前。匂い移るから離れろ」
「あら、それは気付かなかったわ」
ルティーナは指揮者のように右手の人差し指を立てて振るうと、キラキラした黄色い光が身を包んだ。
匂いを消すための魔法なのか、一瞬にして魚臭い匂いが消え去った。
「それで、ダーリン達は何の話をしていたの?」
「このメイ活ってやつだ。サーヴァントとかいう街で近々行われるらしいんだが、メイドを雇って冒険者仲間として引き入れるってアイデアを思い付いてな。お前ら的にはどうだ?」
「マジかビャクト。メイドとかヤバくね? ご主人様にセクハラされるためにいるような存在じゃね? めっちゃ唆られてきたわぁ」
本当にミルクが言ったことそのまんまの発言。案の定ピノは予想通りの反応だった。
「お前はどうなんだクソビッチ。この変態の意見は参考にならないから、本命としてはお前の意見が聞きたいんだが」
「そうね……。そう簡単にはいかないかもしれないのだけれど、折角ダーリンが考えたアイデアだもの。私はダーリンの意見を尊重するわ」
「そうか。だったら決まりだな」
次なる目的地はサーヴァント。そして次なる目的は、冒険者として戦えるだけの実力を持ったメイドとの邂逅だ。
「行くのは別にいいんですけど、行くとしたら日取りはいつなんですか?」
「サーヴァントって街の場所によるな。ルティーナ、この街がどの辺りにあるのか知ってるか?」
「えぇ。ここから馬車を出すとしたら、大体三日くらいで着く場所のはずよ。私も仮の主人に何度か連れて行かれたことがあるからよく知ってるわ」
ということは、リンクスの三倍も掛かるのか。でもリンクスは運良く近い場所にあったんだし、本来はこれくらいの距離が普通なんだろう。
メイ活が行われる日のことを考えるとすれば、今日から大体一週間後には出発ってところだろうか。
また急な旅ではあるが、冒険者になるためなら厭わない。
……ただ、また旅に出ることになった以上、一つだけ言っておかなければならないことがある。丁度全員集まってることだし、ちゃっちゃと済ませてしまおう。
「出発日は今から一週間後だ。でも先に言っておくが、今回は全員で旅に出るつもりはないんでそのつもりで」
「はぃ? それってどゆこと?」
「正直なことを言うと、こう立て続けに遠出することは避けたかったんだ。数少ない資金がまた大幅に減ることになるからな。でも人数を減らして遠出すれば、馬車代だったり宿代だったりが大分浮くんだよ。だから今回は……」
ミルクとピノの二人に指を差し、俺は宣言する。
「お前ら二人はこの街で留守番してろ。無論、一日一回町内クエストは厳守だからな」
「「はぃぃ!?」」
驚くと同時に、納得のいっていない二人が凄い剣幕で物理的に詰め寄ってきた。
「ちょいちょいそれはないっしょビャクトさんよぉ? 私とミルクにだけ重労働させて、自分はメイドパラダイスでぬるま湯に浸かると? 一人だけ美味しい思いしようだなんて、そうは問屋が卸さんよ!」
「大体なんで同行するのはルティーナさんだけなんですか!? 仮に同行者が一人だけだったとしたら、私やピノさんでも別に良いじゃないですか!」
「街の詳細を詳しく知ってるのはこいつだけだ。だから同行させるんだよ。それと一つ言っておくが、俺は遊びに行くために遠出するんじゃねぇよ。冒険者仲間を見つけるため行くってだけだ。娯楽目的のお前らを連れてったところで金の無駄だろ」
「身も蓋も無いことを! 私だって役に立つぜ!? 例えばほら、メジャーを使わずに相手のスリーサイズを見抜いたり?」
「私だって役に立ちます! 例えばほら、肩揉みとか?」
論外。話をする価値も無い。
「というわけだから、道案内頼むぞルティーナ」
「フフフッ、まさかダーリンが自ら私を旅行デートに誘ってくるだなんて思わなかったわ。向こうでの夜は期待しても良いのよね……?」
「だから遊びに行くわけじゃねぇって言ってんだろ! それと少しでも俺に変なことをしてみろお前。二度と俺に逆らえないようにトラウマ植え付けてやっからな」
「それは楽しみね」
「楽しまずに恐れろよそこは!」
こいつと二人きりで遠出というのもリスクは大きいが、金を無駄遣いしないためだ。
とにかく夜に熟睡しなければ良いだけだろうし、遠出中は気持ち良く寝られる時間を我慢しよう。
「あっ、ちなみにもし一日でもクエストサボりでもしたら、ピノはギルド総本部に身を突き出して、ミルクは奴隷オークションに売り飛ばすつもりなんで。そこのところしっかり意識しとけよ」
「「鬼ぃぃぃ!!」」
「なんとでも言えポンコツ共」
サボっているかいないかは、帰って来た時にこっそりリィアさんにでも聞いておけば良い。
前もって見張っておいて欲しいと言っておいたら、優しいあの人のことだ。きっとミルク達の肩を持つだろうから、事前にはこのことを言わないでおこう。
戦うメイドに出会えることを祈りつつ、今日は一日中寝て過ごす――ことはできず、ミルクとピノのブーイングの処理をすることとなった。




