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(ファーブラ・フィクタイズム1)【クイドクアム・アケルウス】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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64/65

プロローグ編64/【梁雪】サイト0/2/テレパシー?2

 【相楽(さがら) 香澄(かすみ)】の忠告に【梁雪】は怪しむ。

 【梁雪】は、

(なら何故君は止めないの?

 ここに並んでいるって事は君も調整を受けるって事でしょ?)

 と指摘した。

 【香澄】は、

(私は・・・魔女だから・・・

 逃げちゃいけないの・・・

 逃げたのはこれで4度目。

 連れ戻されて強制参加。

 私は13歳の時に最初に調整を受ける予定だった。

 私の特性は特に高くてね。

 科学者達は私を逃がさなかった。

 逃げても逃げても、連れ戻されてここに連れて来られた。

 逃げたら家族を殺すと言われてるからもう、逃げられない。

 変だよね。

 私を売った家族なのに・・・

 それでも殺すと脅されると逆らえない・・・)

 と思った。

(そんな・・・)

(あるんだよ。

 ここは戦場・・・

 どんな非道な事もまかり通るんだよ。

 私は詰んでるの。

 もう、戻れない。

 引き返せない。

 調整の限界年齢は17歳までだから、逃げた途端に家族が殺される。

 君は今、逃げれば、逃げ切れると思うし、拒否も出来る。

 悪いけど、君の特性はそんなに高くない。

 こういっちゃなんだけど、科学者達は君に価値を見いだしていない。

 だから止める事が出来るよ。

 でも私と波長が合う事は知られちゃだめ。

 そうしたら、君の価値が跳ね上がる。

 そしたら君も逃げられない。

 そして、出来たら、私の事を覚えて居て欲しい。

 1人くらい、私の事を覚えている人が居ても罰は当たらないでしょ?

 私はいらない子だから・・・

 家族には思ってもらえないし・・・)

(そんな悲しい事言うなよ。

 自分がついているよ。

 自分も調整を受ける。

 自分だって生きるためにはそうするしかないと思っているんだ。

 だから、共に地獄を行くよ)

 と思った。

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