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(ファーブラ・フィクタイズム1)【クイドクアム・アケルウス】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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プロローグ編39/【義仁】&【和至】サイト0/13/【義仁】と【和至】と【天海】の関係

 【義仁】は反対したが、【羽衣 天海】を仲間にして正解だったと思える事があった。

 それは、【義仁】ではいくら捜査しても【ジャスパー・レガシー】の手がかりは見つからなかったため、お手上げ状態だったし、【和至】は、【義仁】の観察者であるため、基本的に手を出さない。

 あくまでも【義仁】の動きを観察してメモを取っているだけなのだ。

 そのため、【天海】の頭脳が加わった事で【義仁】の捜査も前に進んだ。

 と言うか、ほとんど【天海】の手柄と言っても良かった。

 【天海】は、

「ホント、バカね貴方は。

 こんな単純な痕跡も見のがしていたなんて」

 とバカにする。

 【義仁】は、

「仕方ねぇだろうが、捜査なんて初めてだったんだから」

 と言うと、【天海】は、

「あまり話しかけないで。

 バカが移るから」

 と言った。

 【義仁】は、

「こここ、この野郎・・・」

 と言った。

 だが、【天海】の手柄なので文句も言えない。

 【姫愛夢】や【夢魅】に好かれては居るが、本来の【義仁】は、あまり女性にモテると言うタイプではない。

 【義仁】よりは丹精な顔立ちの【和至】の方が圧倒的にモテるのだ。

 実家の方では12家13姫から求婚されているし、町でもきゃーきゃー言われるのは【和至】の方である。

 【天海】はそう言った外面では無く、【和至】の内面にある知的な部分に惹かれたのだろうが、それでも好意は【義仁】にでは無く、【和至】の方にある。

 【義仁】に対しては知的な会話の邪魔者くらいに思っているくらいだ。

 現に、【和至】と【天海】の知的な会話に元々何も持っていなくて【神依】からの受け売りの知識しか持っていない【義仁】はついて行けない。

 聞いたこともない単語が連発すると何語でしゃべっているのか全く理解できなかった。

 それが解るからこそ、【和至】と【天海】からバカにされていた。

 【和至】と2人だけだった場合は、そう言う会話にならなかったから解らなかったが、【天海】が加わる事で【義仁】の【知識レベル】の低さが浮き彫りになったのだった。

 【義仁】は、【知識】が無い分、想像力や創造力、発想力の高さなどでカバーしていたが、やはり経験不足と言うのは否めなかった。

 決して地頭が悪いと言う訳では無いが、勉強している期間が短いと言うことはどうしようもない。

 【和至】は【妖太刀家】の次期当主として、英才教育を受けてきたし、【天海】もかなり頭の良い女性の様だ。

 【知識量】の少ない【義仁】が話に割ってはいるには経験値がちょっと足りなかったのだ。

 そのため、バカにされているが、この冒険の主役は自分だという自負があるからいまいちこの立場に納得して居なかったのだ。

 そんな時、

(あぁ・・・俺の【姫愛夢】・・・

 お前が居ないと心が折れそうだ・・・)

 と独り身の寂しさを感じるのだった。

 そんな彼だが、決して全くモテないと言う訳ではない。

 【姫愛夢】や【夢魅】などの特別な何かがある特殊な存在からは【和至】以上にモテると言うのは彼の名誉のために付け加えて置こう。

 【義仁】、【和至】、【天海】の関係としては以上だ。

 彼等の冒険は続く。

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