プロローグ編37/【義仁】&【和至】サイト0/11/【妖太刀家】にて
その頃、【和至】の実家である【妖太刀家】では、【和至】の妹である【妖太刀 和夜】の元に使者がたくさん訪れていた。
侍女の1人が、
「姫様(【和夜】の事)、
お使者の方々が参られておられます」
と言った。
【和夜】は、
「そう・・・
どうせ、12家13姫のどこかの使者でしょ?
適当に理由を付けてお引き取り願って頂戴。
私は、お兄様の取り次ぎじゃないのよ。
いちいち相手になどしていられますか。
お兄様もきっちり誰かに決めればよろしいのに。
いつまでも、曖昧になさっているからしつこい求婚が来るのに・・・
あ~、それより、お兄様ばかり狡い。
私もその【義仁】とやらと一緒に冒険というものをしてみたいわぁ~」
と言った。
侍女は、
「姫様、それはなりません。
姫様は女性にございます。
どんな危険があるかわかりませぬ。
【妖太刀家】の姫は嫁ぐまで城を出ないと言うのが決まりでございますゆえ」
と言った。
【和夜】は、
「あぁ~、つまんない、つまんない、つまんなぁ~い・・・」
と駄々をこねる。
侍女は、
「姫様、はしたのうございますよ。
【妖太刀家】の姫君として・・・」
と言うと、【和夜】は、
「解ってるわよぉ・・・
じゃあ、ちょっと1人になりたいからあんた達、部屋をちょっと出て頂戴・・・」
と言って侍女達を下がらせる。
そして、
「【影】・・・
控えているわね・・・」
と言った。
すると、
「はい・・・姫様」
と答える声が。
【和夜】は、
「私は城を出たい。
私の替え玉を用意なさい。
私が城を出ている間、替え玉に私の代わりを務めさせるのです」
と言った。
【影】と言われた者は、
「はい・・・おおせのままに・・・
しばしお待ちを・・・」
と言って消えた。
【和至】の愛妹は何かを企んでいる様子だった。
【和夜】は、1人、
「ふふふ・・・遊ぶぞぉ~・・・」
とほくそ笑んでいた。
どうやら姫君としての生活に飽きてきている様だ。
下々の生活に興味を持ったようだ。
妹を溺愛する【和至】が知ったら卒倒しそうな事だった。




