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(ファーブラ・フィクタイズム1)【クイドクアム・アケルウス】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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プロローグ編32/【義仁】&【和至】サイト0/06/動き出す【義仁】達の敵?1

 【義仁】は明確な敵は居ないと言っていたが、敵側からすれば、そんな理屈は存在しない。

 自分の野望を邪魔する者は始末する。

 そう言う存在は少なからず居る。

『お嬢さん、これ・・・落ちましたよ』

 男は女性に声をかける。

 女性は、

「え?

 ち、違いま・・・(はっ、イケメン)、いえ、ありがとうございます」

 と言った。

 女性ははじめ、落として居ないから断ろうと思ったが、男があまりにも美形だったため、話に乗ったのだ。

 女性は、

「あ、あの・・・

 お礼に何か奢らせてくださいませんか?」

 と声を掛ける。

 男は、

『いえ・・・僕に奢らせてください。

 貴女があまりにも綺麗だったので、つい声をかけるきっかけをねつ造してしまった。

 申し訳ない。

 僕の名前は、【ジャスパー(JASPER)】と言います。

 【ジャスパー(JASPER)レガシー(LEGACY)】です。

 宜しかったらお嬢さんのお名前を聞かせていただけませんか?』

 と言った。

 女性は、

「あ、はい。

 私の名前は、【(つむぎ)】です。

 【生野(しょうの) (つむぎ)】です」

 と言うと、

『・・・名乗ったね』

「え?」

『ありがとう。

 君は条件を満たしている。

 君はどんな異能を僕に与えてくれるのか・・・』

「は?・・・あ・・・」

 と言うのが最期の言葉だった。

 【紬】は、【ジャスパー】と名乗る男に心臓を貫かれ、即死した。

 【ジャスパー】はえぐり取った心臓を口に含み、

『・・・ふぅ・・・

 なるほど、なるほど・・・

 この力は、影に潜る【異能】だな。

 なかなかの力だ。

 本当にありがとう。

 大事に使わせて貰うよ』

 と言って影に潜って消えた。

 この男の正体は?

 ・・・不穏な空気が流れる。

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