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聖書  作者: 鈴木 厳流彩


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教えを求める主、イエオシュア

教えを求める主、イエオシュア





やがて、主、即ちイエオシュアは、父の御心がいよいよ分からなくなった。




そこで天の国にある自らの部屋へ戻ると、額を壁につけ、深く嘆いて言った。




「父よ。あなたは全能であられるのに、なぜ神殿の中で牌を積む者たちをお咎めにならず、あの男を指し示されたのですか。わたしには、何一つ分かりません。」




されど、父からの答えはなかった。




イエオシュアはしばらく物思いに沈み、壁に額をつけたまま考え続けた。




そして、ふと顔を上げた。




「彼らを導くためには、まず彼らが何を見ているのかを知らねばならない。」




イエオシュアは机の上の電話を取り、天と地のあらゆる品を扱う通販会社へ電話をかけた。




「麻雀のルールを記した書を、一冊いただきたい。」




電話の向こうの者は尋ねた。




「初心者用でしょうか。それとも点数計算まで載った完全版でしょうか。」




イエオシュアはしばし沈黙した。




「……完全版を。」




三日ののち、書は届いた。




イエオシュアはその夜、徹夜して頁をめくった。




しかし、役と符と翻の関係に至ったところで頭を抱え、天を仰いだ。




「父よ。これは本当に、人に理解できるようお造りになったものなのですか。」




そのとき父は、初めて答えた。




「点数表を見なさい。」




イエオシュアはますます深く嘆いた。

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