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聖書  作者: 鈴木 厳流彩


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イエオシュア、信徒の心に立つ

イエオシュア、信徒の心に立つ


その翌日、イエオシュアは再び天の窓を開き、かの神殿を見下ろした。




そこでは四人の信徒が、真新しい全自動雀卓を囲んでいた。牌は機械の内より現れ、祈りよりも整然と山を成した。




イエオシュアは言った。




「書を読むのみでは、彼らの心を知ることはできない。わたしもまた、この卓に着かねばならない。」




されど空いている席はなかった。




そこでイエオシュアは、四人のうち最も眠たげな信徒を選び、その心の扉を叩いた。




信徒の魂が尋ねた。




「どなたですか。」




イエオシュアは答えた。




「恐れることはない。少し席を借りるだけである。」




こうしてイエオシュアは、その者の心に入り、目を通して牌を見、手を通して牌を取った。




信徒は突然、背筋を正した。




卓を囲む者たちは彼を見て言った。




「今日はずいぶん真剣だな。」




イエオシュアは答えた。




「人は牌のみによって和了するのではない。山より来る一枚一枚によって和了するのである。」




三人は顔を見合わせた。




やがて配牌が終わった。




イエオシュアは十三枚を見つめたが、そこには同じ模様も続く数字もほとんどなかった。




「父よ。」




イエオシュアは心の中で呼びかけた。




「これは試練でしょうか。」




天の父は答えなかった。




第一巡、隣の者が牌を捨てた。




イエオシュアはルールブックで覚えた言葉を思い出し、力強く叫んだ。




「ポン。」




すると他の三人は一斉に彼を見た。




「それ、鳴けないぞ。」




イエオシュアは静かに牌を戻した。




その日、神殿には大いなる沈黙があった。




されど天の父だけは、遠くでわずかに笑っておられた。

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