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平和記念の話
平和記念の話
平和記念日
戦争は終わった。
勝った国がそう発表したので、
戦争はその日のうちに終わった。
焼けた町には白い旗が立ち、
死者には勲章が配られ、
生き残った者には
「未来を向いてください」と紙が配られた。
泣く者は式典の邪魔になるので、
広場の外へ案内された。
怒る者は平和を乱すので、
地下室で静かにしてもらった。
質問する者は敵の思想に染まっているとして、
平和のために姿を消した。
やがて町は静かになった。
銃声もない。
悲鳴もない。
抗議もない。
市長は満足そうに鐘を鳴らした。
「ご覧なさい。これこそ平和です。」
鐘の音だけが響く町で、
誰も反対しなかった。
反対できる者は、
もう残っていなかったからだ。




