↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖書  作者: 鈴木 厳流彩


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/9

平和記念の話

平和記念の話


平和記念日




戦争は終わった。




勝った国がそう発表したので、


戦争はその日のうちに終わった。




焼けた町には白い旗が立ち、


死者には勲章が配られ、


生き残った者には


「未来を向いてください」と紙が配られた。




泣く者は式典の邪魔になるので、


広場の外へ案内された。




怒る者は平和を乱すので、


地下室で静かにしてもらった。




質問する者は敵の思想に染まっているとして、


平和のために姿を消した。




やがて町は静かになった。




銃声もない。


悲鳴もない。


抗議もない。




市長は満足そうに鐘を鳴らした。




「ご覧なさい。これこそ平和です。」




鐘の音だけが響く町で、


誰も反対しなかった。




反対できる者は、


もう残っていなかったからだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。