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エメラルド・アイ ~サイボーグ少女の復讐劇  作者: mf
第三章 野望と崩壊
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16 墓地

「ねえ、ここ外人墓地でしょ」


「そうみたいだな」


 喜美子と智也は外人墓地の門の前に立っていた。


「本当にこんなところにサイボーグが隠されてるの?」


「裕美がそう連絡してきたんだぞ」


「入園禁止の札がかかってるし、入りづらいわね」


 喜美子は門から墓地内を覗き込んだ。並木道が真直ぐ伸びているだけで、墓地は見えない。人の気配も感じられない。


「喜美子はここに残っててもいいんだぜ」


「今更。ここまで来たら、一緒に行くわ」

 喜美子は向きになって言った。


「待たせたな」


 その時、八十神が現れた。八十神は背中にビデオデッキサイズの機械を背負っている。機械の上面には二つのパラボラアンテナが備えつけられていた。


「それ、なんですか?」

 喜美子が面食らった様子で尋ねた。


「最終決戦兵器というところだ」


「それじゃあ、行くか」


「いいや、行くのは私一人だ」

 八十神が真顔で言った。


「そんな言葉に従うとでも思ってるのか」


「君たちには、この墓地周辺にいる人々の避難にあたってほしい」


「そんなこと言って、一人で死ぬ気だろ」


「わかりました。やります」

 喜美子が智也を押しのけて、言った。


「喜美子」


「あたしたちは、あたしたちの出来ることをやるべきでしょう」


「わかったよ。だったら、一つだけ約束してくれ」


「約束?」


「必ず俺たちのところへ戻ってくるって」

 智也は真剣な眼差しで八十神を見つめた。


「……」

 八十神は少し考え込み、「約束しよう。このバッグを君に預けておく」


 八十神は智也のそばに小さなバックを置くと、二人を残し、単独で墓地内に入っていった。


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