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エメラルド・アイ ~サイボーグ少女の復讐劇  作者: mf
第三章 野望と崩壊
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5 呼び出し

「あれ、誰もいないわ」

 学校の体育館裏の倉庫まで走ってきた和美は、そこに誰もいないのを見て、呟いた。


 和美は一時間目の授業終了後、先生が呼んでいると校内放送で呼び出されたのであった。


「秦野和美さんね」


 突然、和美の後ろで声がした。和美は驚いて振り向く。


「誰?」


「私はアンバー・アイ。あなたを放送で呼び出したのは私よ」

 和美と同じ年ぐらいの少女が言った。


「先生が呼んでいるって言うのは嘘だったのね。あなた、この学校の生徒じゃないでしょう。私、帰らせてもらうわ」

 和美は帰ろうとした。


「あなたのお父さんのことなんだけど」


「父の?」

 和美は足を止めた。


「あなたのお父様に余計なことはしないように忠告してほしいの」


「余計なことって?」


「お父様はよくご存じのことよ。もし忠告を聞かなかったら、あなたに殺してもらうわ」


「ちょっと何言ってるの、ふざけたこと言わないで」

 和美は気味が悪くなり、その場から逃げようとした。


 和美がアンバー・アイに背を向け、校舎へ向けて走りだそうとした瞬間、アンバー・アイは常人とは思えぬ俊敏な動きで、和美を背後から取り押さえた。そして、手に隠し持っていた針のついた小型装置を和美の後頭部に刺した。


「うっ」

 和美がカッと目を見開き、その場に膝を落とした。


「さあ、和美さん、もう一度、ゆっくりお話しましょう」



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