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エメラルド・アイ ~サイボーグ少女の復讐劇  作者: mf
第二章 サイボーグ少女
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10 朝の教室

 翌朝。ホームルーム前の桜華高校二年D組の教室。

 喜美子(きみこ)はいつものように登校し、自分の席で友人と楽しそうにしゃべっていた。

 その一方で智也(ともや)は自分の席で喜美子を恨めしそうに見ていた。


「全く学校なんて休みゃあいいのに……おかげでこの俺が一週間無遅刻だぜ。もうあいつのボディーガード、やめよっかな」

 智也はぼやいた。


「よお、遅刻の帝王がどういう心境の変化だ」

 友人の白川が智也の前の席に座った。


「知ってるくせに言うな」


「会えば、しょっちゅう喧嘩してるから仲悪いのかと思ってたけど、本当は相思相愛だったんだな」


「俺たちは姉弟だ」


「んなことわかってるよ。ただ、おまえがまじめに喜美子ちゃんのボディーガードをしてると思うと、おまえって結構いい奴だったんだなと思って」


「仕方ねえだろ。俺しかいねえんだから」


「だったら、俺が代わってやろっか、喜美子ちゃんのボディーガード」


「おまえが?」

 智也が白川を見る。「おまえ、あいつのこと好きなのか」


「バ、バカ言うな。俺はだな、おまえのためにだな――」

 白川は顔を真っ赤にして弁解していた。


「冗談だよ。単純だな」

 智也は笑って、言った。


「久坂くん」


 その時、同じクラスの女子生徒が久坂に声をかけてきた。


「何?」


「下駄箱のところで久坂くんを呼んできてほしいって頼まれたの」


「誰?」


「あっ、名前は訊かなかった……急用だって言ってた」


 まさか、裕美?


「わかった。ありがとう」

 智也は女子生徒に礼を言うと、急いで、教室を出ていった。


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