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異世界から帰還したら地球もかなりファンタジーでした。あと、負けヒロインどもこっち見んな。  作者: 飯田栄静@市村鉄之助
9章

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28「まんたまんたじゃね?」①





「――夏樹?」

「なにが起きた? 私の腕が、指が元に? いったい、これは?」


 止まっていた世界が動くと同時に、聖剣さんと魔王アールウェルスが驚きを浮かべていた。

 それもそのはず、戦いが突然終わっていたのだ。


 それだけではない。

 夏樹によって腕を斬り落とされ、指を食いちぎられたアールウェルスの怪我もまるで最初からなかったように回復している。


 なによりも、


「なんで急にマンタに乗った女がいるのよ!」


 この場にいなかった者が、増えているのだ。

 聖剣さんとアールウェルスにとっては瞬く間の出来事だ。

 困惑するのも無理はない。


「まんたさんです!」

「どうも! まんたまんた!」

「……わかったわ。どうせこの女はゴッドみたいな存在で、夏樹がやりたい放題暴れたから慌てて止めにきたのね! そして意気投合! でしょ!」

「え、嘘、なんでわかるの?」

「夏樹がマンタに乗っている姿見れば、そりゃわかるわよ!」


 ざっくりとした予想だが、だいたい合っていた。


「あまり関わっちゃ駄目なんだけどねー。魔王アールウェルスくん、彼はもう君と敵対しないから、君は君のすべきことをしてね」

「まさか、あなたは――神か?」


 まんたさんが優しく声をかけると、アールウェルスがその場に膝をつく。


「そんな大それたもんじゃないから。ただのまんたさんだよ」

「……まんた様」

「つーか、この女ってまんたって名前なの!?」

「便宜上ね」

「便宜上!?」


 聖剣さん的には、管理者の名前がまんたさんであることが納得できないらしい。


「ごめんね、聖剣さん」

「夏樹?」

「まんたさんからマンタもらえなかった」

「謝られても困るんですけど! 宙に浮くマンタもらってどうするのよ!?」

「マンタに乗った勇者って――珍しくね?」

「珍しい以前にいないでしょう! って、なんで私がツッコンでばかりいるのよ!」


 ツッコミ続けていた聖剣さんの苛立ちが頂点に達し、夏樹の顔面に拳を叩き込む。


「ありがとうございます!」

「……そういうのいいから。んで、結局、このまんた女はなんなの?」

「世界の管理人さん!」

「やっぱり。そういう感じだものね」

「わかるの?」

「わかるに決まっているでしょう。マンタに乗った女がその辺の女と同じであるわけがないじゃない!」

「ですよねー」

「それで、あのクソみたいな世界に戻ることはできるの?」


 夏樹は親指を立てた。


「マンタで送ってくれるって!」

「――マンタは便利な道具じゃないのよ!」


 てしん、と聖剣さんが夏樹の頭を引っ叩いた。







 まんたまんた!

 そろそろみんなのところに戻る予定Death!


 書籍版『異世界から帰還したら地球もかなりファンタジーでした。あと、負けヒロインどもこっち見んな。』が発売となりました!

 小梅さんがセンターを飾る素敵なイラスト、挿絵では夏樹くんがちゃんと主人公している場面もございます!

 ぜひお手に取っていただけますと幸いです! よろしくお願いいたします!

挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
[一言] アニメ(第二期?)読者プレゼントには、マンタに乗った勇者を〜!
[良い点] この感じならアマイモンと同じタイミングで現着するかも?
[一言] よーし、戻ったら三回目の異世界追放行ってみよう
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