間話「ガープさんはツッコミ要員じゃね?」
同時刻。
ブレイバーズ王国の王宮の一角に、ガープとアマイモンたちはいた。
「アマイモン様、由良夏樹はぱないっすね。まさかあれほどの距離を的確に攻撃してくるとは思いませんでした。敵ながら面白いことをすると、褒めてやりたくなります」
「同感だ。この国の王族は欲深く愚かしいので関わりたくなかったが、佐渡祐介には挨拶くらいしておけばよかったな」
「あいつの演説めっちゃウケました!」
ガープとアマイモン、そして同じテーブルに着く黒髪の女性と、植物を頭に巻き、腰蓑を巻いた男も一緒だ。
「もすもすもすもすもすもすもすもすもすもすもすもすもす!」
「こしこしこしこしこしこしこしこしこしこしこしこしこし!」
四人は、本格的に由良夏樹と戦う前に酒を飲みながら談笑していた。
いきなり戦っても趣がない。
アマイモンたちは、まず、人間が勇者と共に魔族へ攻め込むようなので、戦いを観戦しようと考えていた。
アテーナーとは協力関係ではないので、どうでるかわからないことも理由のひとつだ。
絶望の神も、何を考えているのか不明であり、現在は姿をくらませているので問いかけることもできない。
他の新たな神々は、アマイモンの興味を引く神は一柱くらいしかいない。その神も絶望の神と共に姿が見えない。
「――というか、お前らさっきからうっぜえんだよ! アマイモン様が酒を振る舞ってくださっているのに、もすもす、こしこし主張が激しすぎなんだよ!」
「もすもすもすもすもすもすもすもすもすもすもすもす!」
「こしこしこしこしこしこしこしこしこしこしこしこし!」
「だぁああああああああああああああああああああああ!」
「……よせ、ガープよ。私にはふたりが何を言っているのか不明だが、耳を傾けなければわかるものもわからん」
「お言葉ですが、こいつら普通に喋れますからね!? こんな主張強くなかったですから!? お前らも、いい加減普通に喋れよ! 急に変な主張してどうするんだよ!?」
叫びすぎてぜーはー、息を切らすガープにアマイモンが水を飲むように促した。
ガープはグラスに入っていた水を一気に飲み干したあと、アマイモンが地球から持ってきたラム酒をショットグラスに注ぎ一気に煽る。
「もすもす」
「こしこし」
「お前ら仲良いな! ベヒモス! フン・フナフブ!」
ガープは、最強の獣ベヒモスと、マヤ文明のとうもろこしの神フン・フナフブに再度ツッコミを入れた!
フン・フナフブ様はとうもろこしを司る神ではないのですが、本作ではそういうことで行きます。




