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異世界から帰還したら地球もかなりファンタジーでした。あと、負けヒロインどもこっち見んな。  作者: 飯田栄静@市村鉄之助
16章

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1「爽やかな出発の朝じゃね?」①





 五月。ゴールデンウィーク初日。


 由良夏樹の目覚めは最悪だった。

 夢の中では連日「風の神」に呼ばれ、夏樹の心の中から出してくれというお願いだったのだが、今回は「だせっ、だせぇえっ、だせぇええええええええっ!」と狂気を含んでいた。

 風の神の変わりようにドン引きしたのは夏樹だけではなく、夏樹に力を与えてくれる海の神も同じだったようで、暴れる風の神の背後に素早く回り込むと、きゅっ、と締め落としてくれた。

 残った時間は、夏樹と一緒に砂のお城を作って遊んだのだ。


「――というわけで、寝ているのに寝た気がしないんですが、いつものことです。おはようございます!」

「……おはようございます。毎日大変なのにお付き合いくださりどうもありがとうございます」


 向島第一中学校の校門の前に、夏樹たちはいる。

 すでに月読命は来ており、彼はワゴン車を用意していた。


「先生!」

「はい、どうぞ」

「ワゴン車だと人数的に足りなくないですか?」


 今回、学校見学に向かうのは、由良夏樹、三原一登、小梅・ルシファー、青山銀子、星子、菜々子、七森千手、虎童子の八人に追加して、水無月都と安倍円が加わっていた。

 月読を含めた総勢十一名だ。


「……過剰戦力ですね」

「先生、先生。見学、見学」

「……失礼しました。そうでした。見学でしたね。てっきり先方を更地にする気かと」

「ははははは! いやだなぁ、――そんなこと俺ひとりで十分ですよ!」

「…………そうですね」


 自信満々に胸を張る夏樹に、月読はなんとも言えない顔をしていた。


「はぁ。車の件ですが、千手さんが車を出してくれるそうです」

「千手さん、車持っているんだ! きっと左ハンドルの外車だな!」

「とても偏見ですね」

「だって、千手さんですよ。ちょいワル系の金髪兄ちゃんだからオープンカーですね」

「……夏樹くん、あなたね」

「せっかくだからみんなを送ってもらおうと、ジャックに頼んだんですけど」

「待ってください。そのジャックとはもしや」

「ウチを拠点に日本各地を旅行している、ジャック・ランドック・ジャスパー・ウィリアムソン・チェインバー・花巻! 宇宙人です!」

「まさかとは思いますが、宇宙船って意味じゃないですよね?」


 夏樹は不思議そうに首を傾げた。


「一直線で行けるからいいかなって思いました」

「駄目です」

「でも、今、忙しいみたいで駄目でした。宇宙船も大人数向けじゃないらしくて」


 がっかりする夏樹に対し、月読は心底安堵していた。

 月読は神であり、宇宙人の存在も知ってはいるが、関わったことは数える程度だ。


「本当に、本当に宇宙船じゃなくてよかったです!」


 珍しく月読が大きな声を出して、その後、疲れたようにその場にしゃがんでしまった。






 月読先生「中学生のテンションについて行くのは朝から難しいです」

 小梅さん「全国の中学生が夏樹みたいなわけはないんじゃが!?」


 コミックもマジでよろしくお願いいたします!!!

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 続刊できますよう応援いただけますと幸いです!

 ぜひお読みください、何卒よろしくお願いいたします!!

挿絵(By みてみん)

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更地どころかクレーターができますな
月読先生「中学生のテンションについて行くのは朝から難しいです」  小梅さん「全国の中学生が夏樹みたいなわけはないんじゃが!?」 ほ、ほら うほっ!な同人誌を見つけた某婦人警官 とか 人外さんを目の…
千手さんのことだからきっと兵員輸送車「なんでだよ!」
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