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第62話:四時の守護者(奪われる未来と、六百の盾)

深夜4時。国境沿いの店に現れたナイトコミューターの集団は、大人の背丈よりも低い「小さな影」をいくつも連れていた。

1. 異様な「4時の客」

「いらっしゃいませ……」

カウンターに立つケニーの目が、子供たちの足元に止まる。靴はボロボロで、瞳には「子供特有の輝き」が一切ない。

引率のナイトコミューターが、震える手で子供たちの人数分の「温かい肉まん」を注文する。

「……オーナー、この子たちは、あっちの街の孤児院から逃げてきたんです」

2. 闇の正体:少年兵チャイルドソルジャー

ナイトコミューターが声を潜めて語った真実は、49歳のケニーの胃を焼き切るような怒りをもたらした。

帝国の反対勢力であるテロリストグループ——彼らは、自我の芽生える前の子供を拉致し、感情を奪い、死を恐れない「最強の歩兵」へと作り替える非道な計画を進めていた。

「夜中に移動しなけりゃ、明かりのある村に入れば、すぐに連れ去られる。……だから俺たちは、闇を歩くしかないんだ」

3. コンビニという名の「聖域」

ケニーは、POS端末のキーを叩き、全600店舗への「緊急秘匿指令」を出す。

「……いいか、ソラリス。全店、子供連れのナイトコミューターには『指定の番号』を渡せ。その番号を持った客は、店の奥の休憩室バックヤードで、追っ手が消えるまで何時間でも休ませてやるんだ」

もはやこれは商売ではない。24時間の明かりは、子供たちを闇から守る「聖域の結界」となった。

4. 経営者の「宣戦布告」

「子供を商品や道具にする奴は、俺の店の客じゃない」

ケニーは、テロリストへの物資供給を完全に遮断することを決める。

「600店舗の物流網を使って、奴らの食料を『兵糧攻め』にしてやる。……商売人の怒りがどんなものか、骨の髄まで教えてやるよ」

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