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44歳おっさん、若返って異世界で秘密結社始めました 〜特撮オタでヒーローが好きなのにいつの間にか恐ろしい首領に見られてた〜  作者: 田島久護


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第四話 ジーンの街と恐怖の指名手配

アジトの生活物資を整えるため、近隣にある貿易都市「ジーンの街」を訪れた。


「すごい殺気だな、お前さん……」


 冒険者ギルドのカウンターで、スキンヘッドのギルド職員が、ガタガタと椅子を鳴らして怯えていた。


こちらは溢れ出る力を抑えているつもりだったが、一般人からすればただの”最悪の化け物”にしか見えないらしい。


「実は、森の奥の古い屋敷の権利を正式に譲ってほしいんだが」

「そ、それなら、あのいわくつきの屋敷だな! 権利書をタダでやるから、頼むからそれ以上睨まないでくれ!」


 交渉の必要すらなく、アジトの権利書を格安で手に入れた。


ほくほく顔でギルドの掲示板の前を通りかかったとき、一枚の派手な張り紙が目に留まる。


【緊急指名手配:国家転覆テロ組織・秘密結社『逆鱗』の首領コージ】


 そこには、聖都の森を真っ二つに叩き割り、魔族の大軍を風圧で消し飛ばした凶悪無比な世界征服の王として、俺の似ても似つかない凶悪な人相書きが躍っていた。


 聖都から早馬で情報が回ってきたらしいが、まさか昨日登録した組織名がもう手配書になっているとは、異世界の情報網も侮れない。


「首領、どうします? 破り捨てますか?」

「いや、お約束……オツヤク通り、正義のヒーローの素性は隠されているものだからな。このままでいい」


呑気に笑いながらギルドを出た瞬間、ギルドの冒険者たちは一斉に


「逆鱗の首領が、この街を次の標的に定めたぞ……!」


と勘違いし、恐怖のどん底に叩き落とされたのだった。



第四話をお読みいただきありがとうございます。

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