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スルーがだめなら叩き折れ!(中)

ぬぬぬ、無駄に中編


「いやー、実りある会話だった」


日も暮れかけた道を京介が満足げな顔で歩いている。


「そうですね。意外と早く迷宮に行けそうですね。」


モモは、恭介の肩に腰をかけている。


あの後、ニュートとウィンザーを連れ妹ペリーニ救出依頼の

報酬や条件を詰めていた。

二人が恭介に用意した報酬は救出したペリーニと合わせて3人で

クランを組むこと。最初はそれが報酬になるのかと憤慨した

京介だったが、説明を聞くと冒険者のランクにクランランクが存在しており、

そのランクが2段以上であれば迷宮へ入る資格が得られるというものだった。

ニュート達のクランは現在初段であり、今回のペリーニの初段が決まれば

クランランク2段への昇格が決定するのだ。


「しかし、あの親父大事なとこと黙っていやがって・・・。」


あの親父とはターナーのことである。

どうもギルドはあまり冒険者を迷宮に行かせたくないようである。


「それだけ、過去に多くの人間が挑んで帰ってこなかったのでしょう。」

「50階だったか・・・。」


これもさっき二人に聞いた話だが、迷宮に人類が挑み始めて

500年近くになるが未だ50階までの攻略しか終わっていないらしい。


「ギルドは互助会の延長線みたいなことをおっさんが言ってたから、

あまり迷宮ばかりに籠られても困るんだろうな。」


ギルドの仕事は様々だが、そのほとんどが町やその周りでの仕事であり、

魔物の討伐、食料の調達、薬草の採取、力仕事など町に住む人間にとっての

ライフラインを担っている部分もあるのだ。


「まあ、俺には関係ないけどね。」


京介は未だこの世界を現実のものと思えない。

今まで出会った人間もどこかゲームや漫画の中の

キャラクターのような感じしかしないし、

元の世界に戻ることが前提なので、この世界がどうなろうと

知ったことではないというのが本音だ。


「あ、キョウ様その先を右です。」

「お、ありがと。」


京介は今日の宿になる場所を目指していた。

ここはあくまで王都までの中継地点なので、ちゃんとした宿はない。

だが、野営するための専用スペースが設けられており、

一人旅の人間に向けた簡易コテージの貸し出しも行っているらしいのだ。

京介は実際昨日からほとんど寝ていないため早く横になりたい。

昨日、無理やりこの世界に堕とされて精神が高ぶっていたが、

それも限界が来ている。

はわわとあくびが漏れる。

だが、休息の時間を妨げる者たちがいる。


「キョウ様」


モモの若干かたい声。

同時に京介の脳内でアラートがポップアップする。


『警告!あなたに害意を持って近づいているものがいます。警戒レベル弱、遭遇まで後10秒』


「モモ、戦闘準備だ。」


警戒レベル弱ならさして問題にならないだろうが、

ギアスの魔法の経験もあるので準備を怠ることはしない。

京介は現代っ子であり、痛みには弱いのだ。


「了解しました。戦闘モードへ移行思考の同期を開始します。

魔法:思考加速展開。装備:超越者のリングを確認。武器を選択してください。」


「じゃあ、念のために『神々の気まぐれ』をくれ。」


「ガンドレッド:神々の気まぐれを装備。能力解放値を指定してください。」

「5%もあれば充分だろ。」


京介がそういうとその両手が武骨なガンドレッドに覆われる。

「神々の気まぐれ」は京介が生み出した武器だが、その効果は平たく言えば肉体の強化。

肉体強化は体内で魔力が暴走する危険性とそのコントロールの難しさで、

扱えるものがほとんどいない魔法だ。

しかし、体内で発現するこの魔法は魔力を消費しない魔法で、実現すれば

最強の兵士を作れると、各国が鎬をけずって研究している魔法でもある。

京介はその問題を「神々の気まぐれ」という武器とモモのサポートでクリアし、

自身の持つ膨大な魔力を効果的に戦闘力へ返還することを可能にしていた。


「戦闘モードへの移行シークエンス終了。敵遭遇まで後3秒。」


2・1とカウントダウンが続き0になったのと同時に

前方の角から人影が飛び出し道をふさぐ。


「まあ、わかってたんだけどね。」


道をふさいだその人物は、ギルドでアルシュと呼ばれていた女だった。

しかし、その顔はギルドで見たときと違い、憤怒で歪んでいた。














疲れたので続きはまたw

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