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Another World Online(通称:AWO)  作者: バモス
第一章 AWO開始編

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53/135

第53話 シズナへ、そして現実へ

 翌朝。


 《エルナ村》。


 俺――ジョウゴは、借りていた客室のベッドで目を覚ました。


《Welcome Back》


《Another World Online》


「……朝か」


 窓の外。


 森。


 木漏れ日。


 鳥の声。


 シズナとも。


 レイゼンとも違う。


 静かな村の朝。


 昨日。


 ようやく。


 アルトが帰ってきた。


 ルク。


 セリエ。


 アルト。


 三人。


 十四年ぶり。


 家族。


 揃った。


「長かったな」


 俺たちがルクと出会ってからなら、そこまで長い時間ではない。


 でも。


 ルクたち家族にとっては。


 十四年。


 そしてアルトにとっては、一年以上。


 だから。


 俺の感覚だけで。


 簡単に。


 短かったとは言えない。


         ◇◇◇


 部屋を出る。


「ジョウゴ!」


「おはよう」


 朝から。


 ルク。


 元気。


「お父さん起きてる?」


「もう起きてる!」


「早いな」


「朝から弓見てもらった!」


「もう?」


「うん!」


 背中。


 短弓。


「どうだった?」


「姿勢は悪くないって!」


「エディルさんのおかげだな」


「でも!」


「?」


「お父さんが」


「剣も教えるって!」


「弓は?」


「両方!」


「欲張り」


「だって使えた方がいいだろ!」


 アルト。


 父親。


 帰った途端。


 戦闘教育。


「まあ」


 元Bランク冒険者。


 なら。


 教える。


 こと。


 多そう。


         ◇◇◇


「ジョウゴ!」


 今度。


 本人。


「アルトさん」


「昨日」


「模擬戦」


「約束したな!」


「朝から?」


「今日は帰るんだろ?」


「ああ」


「なら」


「今!」


「……」


 ルク。


 目。


 輝く。


「やって!」


「見たい!」


 絶対。


 そうなる。


「朝飯」


「先」


「ジョウゴ」


 アルト。


「腹減ってるのか?」


「減ってる」


「じゃあ食う!」


「そこは同意するんだ」


         ◇◇◇


 村。


 朝食。


 今日は。


 セリエ。


 料理。


《エルナ村の朝食》


 木の実パン。


 森菜のスープ。


 焼き魚。


 森蜜。


「森蜜!」


 ルク。


「朝から?」


「朝だから!」


「理由になってない」


 アルト。


「昔から好きだった」


「お父さんも?」


「俺も好きだ」


 セリエ。


「二人とも」


「かけすぎないの」


「……」


「はい」


「はい」


 父子。


 同時。


「似てる」


 俺。


「何が?」


「何でもない」


         ◇◇◇


 ミナ。


 カイト。


 レント。


 合流。


「今日はシズナへ戻るんですよね?」


「ああ」


「その前に」


 ルク。


「模擬戦!」


 ミナ。


「あ」


 カイト。


「昨日の」


 レント。


「見たい」


「逃げ道なくなった」


         ◇◇◇


《エルナ村・訓練場》


 訓練場。


 というほど。


 立派。


 ではない。


 村の狩人。


 戦士。


 訓練。


 使う。


 広場。


「本気?」


 俺。


「本気で殺すわけあるか!」


 アルト。


 大剣。


 持ってる。


 ただし。


《訓練用大剣》


「それでもでかい」


「ジョウゴは?」


 俺。


《訓練用片刃剣》


 刀。


 似せた。


 木剣。


「試作三号」


「使わない?」


 ルク。


「模擬戦で真剣使わない」


「お父さんも?」


「当然」


「そっか」


         ◇◇◇


《模擬戦》


《ジョウゴ Lv.9》


《アルト Lv.24》


「改めて」


「レベル差」


 カイト。


「すごいな」


「十五」


 ミナ。


「ジョウゴさん」


「勝てます?」


「無理」


「即答!」


「レベルだけじゃなく」


 アルト。


 経験。


 元Bランク。


「普通に強い」


 アルト。


「始めるぞ!」


「はい」


         ◇◇◇


《START》


 アルト。


 一歩。


 踏む。


 それだけ。


 空気。


 変わる。


「来る」


 次。


 大剣。


 横。


 ブォン!


「っ!」


 速い。


 大きい。


 重い。


 でも。


 動き。


 見える。


「下!」


 身体。


 沈める。


 頭上。


 木剣。


 通る。


 直後。


「二撃目」


 縦。


「早い!」


 横。


 跳ぶ。


 地面。


 ドン!


「訓練用でも」


「重い!」


         ◇◇◇


「避けるな!」


「避けます!」


「受けてみろ!」


「嫌です!」


 ルク。


「ジョウゴ逃げてる!」


「戦術!」


 カイト。


「正しい!」


         ◇◇◇


 アルト。


 大きな。


 振り。


 でも。


 隙。


 小さい。


「力だけじゃない」


 ガレス。


 豪剣。


 言った。


 でも。


 力任せ。


 ではない。


 強い。


 力を。


 正しく。


 使ってる。


「なら」


 俺。


 距離。


 詰める。


 大剣。


 長い。


 近づけば。


 使いにくい。


「来たな!」


 アルト。


 笑う。


「想定内?」


 大剣。


 柄。


 使う。


 俺。


 肩。


 狙い。


「っ!」


 木剣。


 横。


 当てる。


《Parry!》


 でも。


 重い。


 弾かれる。


「うわ!」


 後退。


「受けた!」


 アルト。


「感想は!」


「重い!」


「それだけか!」


「腕痺れる!」


         ◇◇◇


 でも。


 今。


 分かった。


「受け流す」


 正面。


 じゃない。


 斜め。


 次。


 アルト。


 振り下ろし。


 俺。


 刀型木剣。


 側面。


 接触。


「ふっ!」


 角度。


 変える。


 ガンッ!


《受け流し成功》


 大剣。


 横。


 地面。


「お?」


 アルト。


 少し。


 驚く。


「今!」


 俺。


 懐。


 入る。


 胴。


 木剣。


 止める。


 ――寸前。


「甘い!」


 アルト。


 左手。


 俺。


 胸。


 押す。


「!」


 力。


 強い。


 体勢。


 崩れる。


 そのまま。


 大剣。


 柄。


 首元。


 止まる。


         ◇◇◇


《END》


《WINNER:アルト》


「……負けた」


「当たり前だ!」


 アルト。


 笑う。


「レベル十五差!」


「でも」


 木剣。


 下げる。


「面白かった」


「お前」


「本当に」


「変な戦い方するな」


「みんな言う」


         ◇◇◇


「ジョウゴ!」


 ルク。


 走る。


「惜しかった!」


「全然」


「最後」


「当たりそうだった!」


「その前に」


「俺」


「完全に崩された」


 アルト。


「でも」


 ルク。


 見る。


「お前」


「ジョウゴの真似するなよ」


「なんで?」


「身体」


「使い方」


「特殊すぎる」


 俺。


「そこまで?」


「お前は」


「小さい頃から」


「自分の体格に合った」


「戦い」


「覚えろ」


「じゃあ」


「弓?」


「弓も」


「剣も」


「欲張り!」


 今度。


 俺。


 言う。


         ◇◇◇


《模擬戦イベント達成》


《アルトとの友好度が上昇しました》


《《受け流し》熟練度上昇》


《《見切り》熟練度上昇》


「負けても」


「経験」


「入る」


「そりゃそうだ」


         ◇◇◇


 そして。


 いよいよ。


 出発。


「ジョウゴ」


 セリエ。


「また」


「来てください」


「はい」


「絶対?」


 ルク。


「お前まで」


「絶対」


「ああ」


「来る」


「今度は」


 アルト。


「ちゃんと」


「剣」


「続き」


「やるぞ」


「次は」


「少し」


「いい勝負」


「できるくらい」


「無理じゃない?」


「ジョウゴ!」


         ◇◇◇


「それと」


 ルク。


 背中。


 小袋。


 出す。


「これ」


「また?」


「違う」


《エルナ村の森蜜》


「お土産」


「マリアさんに」


「おお」


「絶対」


「喜ぶ」


「俺も食べる」


「ジョウゴの分も」


「入ってる」


「気が利く」


「子供扱い?」


「褒めた」


         ◇◇◇


「じゃあ」


 俺。


 一歩。


 村。


 外。


「行ってきます」


 ルク。


「違う!」


「?」


「また来るなら」


「行ってらっしゃい!」


「……」


 そうか。


「行ってきます」


「行ってらっしゃい!」


         ◇◇◇


 エルナ村。


 離れる。


 木々。


 向こう。


 ルク。


 ずっと。


 手。


 振ってる。


 アルト。


 セリエ。


 隣。


 いる。


「今度は」


 ミナ。


「安心して離れられますね」


「ああ」


 前。


 帰る。


 旅。


 ルク。


 不安。


 いっぱい。


 だった。


 今。


 家族。


 揃った。


 だから。


「よかった」


         ◇◇◇


 旧西街道。


 帰り。


 四人。


 久しぶり。


「最初」


 カイト。


「この道来た時」


「熊出たよな」


「忘れてたのに」


「思い出させるな」


 レント。


「枝」


 カイト。


「踏まない!」


「もうトラウマ」


         ◇◇◇


 二日。


 旅。


 今回は。


 本当に。


 何も。


 起きない。


「……」


 カイト。


「逆に」


「言うな」


「はい」


         ◇◇◇


 夕方。


《シズナ西門》


「戻った」


 俺。


 城壁。


 見る。


 この感覚。


 レイゼン。


 帰った。


 時。


 以上。


「帰ってきた」


 街。


         ◇◇◇


「ジョウゴ!」


 西門。


 ガレス。


「おかえり」


「ただいま」


「アルト」


「無事?」


「ああ」


「家族」


「三人」


「揃った」


「そうか」


 ガレス。


 少し。


 笑う。


「今度」


「俺も」


「行く」


「アルトに?」


「ああ」


「昔の借り」


「返してない」


「何の?」


「秘密だ」


「気になる」


         ◇◇◇


《銀麦亭》


 カラン。


「ただいま」


「お帰り!」


 マリアさん。


「ルク!」


「村!」


「元気!」


「父親!」


「帰った!」


「母親!」


「元気!」


「よし!」


 全部。


 短い。


「それで」


「これ」


《エルナ村の森蜜》


「ルクから」


「マリアさんへ」


「……」


 マリア。


 止まる。


「坊主が?」


「ああ」


「お土産」


「そうかい」


 袋。


 抱える。


「次来た時」


「森蜜パン」


「山ほど」


「焼いてやる!」


「伝えとく」


         ◇◇◇


「ジョウゴ!」


 奥。


 別。


 大声。


「……」


 聞き覚え。


「バルガ?」


「刀!」


「帰ってきて最初それ?」


「見せろ!」


「はいはい」


《鉄刀・試作三号》


 渡す。


 バルガ。


 確認。


《耐久値:312/320》


「八減ってる!」


「灰色谷」


「斧!」


「受けたか!?」


「人間の剣」


「たくさん」


「あと」


「オーガ」


「斧」


「兄ちゃん!」


「流した!」


「なら!」


「……」


 バルガ。


 刀。


 見る。


「問題ない」


「黒鉄」


「やっぱり」


「いい」


「次」


「何する?」


「次?」


「四号!」


「もう?」


「試作は」


「終わらねぇ!」


 完全。


 職人。


         ◇◇◇


 その時。


 ポーン。


 視界。


 通知。


《重要メッセージ》


《CROSS社》


「来た」


 第一章。


 終幕。


 条件。


《シズナ帰還後に発生予定》


「これか」


 開く。


         ◇◇◇


《上塚賢吾様》


《これまでのCROSS LIVE配信に関し、正式な配信契約についてご相談したく存じます》


《ゲーム内配信活動だけでなく、継続的な番組運営・広告・報酬制度・権利保護を含む正式契約となります》


《詳細について現実世界での面談を希望いたします》


《CROSS株式会社》


《配信事業部》


《担当:神崎》


「……」


 ミナ。


「どうしました?」


「CROSS」


「正式契約」


 三人。


「「「え?」」」


         ◇◇◇


「今まで」


 カイト。


「契約じゃなかった?」


「テスト配信」


「簡易契約」


「みたいな感じ」


「じゃあ」


 レント。


「これから」


「本業配信者?」


「本業は銀行員」


「そこは変えない」


「副業」


「かな?」


 ミナ。


「会社」


「大丈夫です?」


「そこ」


 一番。


 重要。


 現実。


 勤務先。


 副業規定。


 収入。


 税金。


 配信。


 契約。


「確認」


「必要」


         ◇◇◇


《CROSS社面談候補》


《オンライン面談》


《CROSS本社》


《都内スタジオ》


「現実」


 CROSS。


 関わる。


 増える。


 つまり。


「第二章」


 なんとなく。


 そんな。


 感じ。


         ◇◇◇


「ジョウゴさん」


 ミナ。


「受けるんですか?」


「話」


「まず聞く」


「即契約じゃない?」


「契約書」


「読まずに」


「判押すわけない」


 カイト。


「銀行員!」


「それは銀行員関係なく当然」


         ◇◇◇


 CROSS社。


 返信。


《正式契約面談について》


《オンライン面談を希望します》


《契約内容確認後に検討いたします》


 送る。


《受領しました》


《面談日時を別途調整いたします》


「よし」


         ◇◇◇


 そして。


 俺。


 ふと。


 時計。


 見る。


 現実。


「そろそろ」


「ログアウト」


「仕事?」


 ミナ。


「明日」


「月曜」


「……」


 三人。


 何とも。


 言えない。


 顔。


「何?」


 カイト。


「灰色谷で犯罪組織壊滅させた次の日」


「銀行」


「行くんだな」


「行くよ」


「主任」


「だからな」


「ギャップ」


「仕方ない」


         ◇◇◇


 銀麦亭。


 七号室。


 久しぶり。


 戻る。


「やっぱり」


 ここ。


 落ち着く。


 ベッド。


 椅子。


 机。


 最初。


 借りた。


 普通。


 部屋。


 でも。


 今。


 俺にとって。


 AWO内。


 自室。


 みたい。


         ◇◇◇


 メニュー。


《第一章 AWO開始編》


《主要進行条件:すべて達成》


 そして。


《章終幕》


《新章条件を満たしました》


《第二章 CROSS社契約編》


《開始条件》


《CROSS社との正式契約面談》


「……」


 本当に。


 次。


 始まる。


         ◇◇◇


 俺。


 ベッド。


 座る。


 第一日目。


 思い出す。


 AWO。


 初ログイン。


 キャラクター。


 作った。


 ゲームネーム。


《ジョウゴ》


 選んだ。


 シズナ。


 来た。


 剣。


 振った。


 現実。


 剣道。


 使えた。


 そこから。


 全部。


 始まった。


 刀。


 バルガ。


 ミナ。


 カイト。


 レント。


 ガレス。


 マリア。


 CROSS LIVE。


 ルク。


 エルナ村。


 アルト。


 黒鎖商会。


 レイゼン。


 灰色谷。


 四十五人。


 そして。


 CROSS。


 正式契約。


「ゲーム」


 始めただけ。


 だったのに。


「随分」


「遠くまで」


 来たな。


         ◇◇◇


《Logoutしますか?》


「はい」


《Logout》


         ◇◇◇


 現実。


 俺――上塚賢吾はVR機器を外した。


 部屋。


 静か。


 ゲーム内。


 森。


 風。


 人。


 声。


 さっきまで。


 あった。


 それが。


 一瞬。


 消える。


「……現実」


 時計。


 見る。


 まだ。


 夜。


「明日仕事」


 まず。


 洗濯物。


 確認。


 水。


 飲む。


 ストレッチ。


 いつもの。


 生活。


 そこへ。


 スマートフォン。


 通知。


《CROSS株式会社》


《正式契約面談について》


「もう来た」


         ◇◇◇


 開く。


《上塚賢吾様》


《オンライン面談候補日時》


 平日。


 夜。


 休日。


 複数。


「仕事後」


 これ。


《水曜日 20:00》


 選択。


 送信。


《面談日時を確定しました》


「水曜」


 あと。


 数日。


         ◇◇◇


 そして。


 翌朝。


 銀行。


「おはようございます」


「おはようございます、主任!」


 いつも。


 職場。


 スーツ。


 机。


 PC。


 書類。


「昨日のジョウゴ配信見ました?」


「……少し」


 同僚。


 早速。


 来た。


「灰色谷!」


「四十五人全員救出!」


「すごかったですよ!」


「そうなんだ」


「最後」


「元SランクのNPCまで!」


「へえ」


 他人。


 ふり。


 難しい。


「主任」


「ジョウゴ好きじゃないんです?」


「まあ」


「見る程度」


「俺は推しますよ!」


「仕事しようか」


「はい!」


         ◇◇◇


 席。


 戻る。


 PC。


 起動。


 今日。


 やること。


 融資。


 確認。


 書類。


 顧客対応。


 部下。


 相談。


 いつもの。


 銀行員。


 上塚賢吾。


 でも。


 数時間後。


 帰宅。


 VR機器。


 被れば。


 剣士。


《ジョウゴ》。


 もう一つの。


 俺。


         ◇◇◇


――もう一つの世界で、もう一人のあなたとして生きよう。


 AWO。


 キャッチコピー。


 最初は。


 広告。


 言葉。


 だと思った。


 でも。


 今なら。


 少し。


 分かる。


 あの世界。


 ただ。


 遊ぶ。


 場所。


 じゃない。


 俺にとって。


 もう。


 一つ。


 帰る場所。


 になっている。


         ◇◇◇


 そして。


 水曜日。


 現実世界。


 午後七時五十八分。


 俺は自宅のPCの前に座っていた。


 画面。


 オンライン会議。


《CROSS株式会社》


《配信事業部》


《担当:神崎》


「さて」


 ゲームでは。


 黒鎖商会。


 相手。


 した。


 でも。


 今度。


 相手。


 普通。


 会社。


「こっちの方が」


「緊張するな」


 午後八時。


《神崎さんが入室しました》


 画面。


 女性。


 スーツ。


「こんばんは」


『こんばんは、上塚賢吾様』


 神崎。


 微笑む。


『改めまして』


『CROSS株式会社・配信事業部の神崎です』


「上塚です」


『本日はお時間をいただきありがとうございます』


「こちらこそ」


 そして。


 机。


 置かれている。


《CROSS LIVE 正式配信者契約書》


 俺は。


 まだ。


 知らない。


 この契約が。


 AWOでの俺の生活だけでなく。


 現実世界の。


 銀行員としての日常にも。


 少しずつ。


 変化をもたらしていくことを。


 こうして。


 《Another World Online》での最初の物語。


 第一章――AWO開始編。


 その幕が。


 静かに。


 下り始めた。


 そして次は。


 現実とAWO。


 二つの世界を繋ぐ。


 新しい生活。


 第二章――CROSS社契約編。


 その始まりである。

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