第55話 蒼月の道標
特殊クエスト《蒼晶竜の願い》。
重度の魔力欠乏に陥っている蒼晶竜の幼竜を助けるため、俺たちは青晶洞のさらに奥に存在するという《蒼月泉》を目指すことになった。
冒険者ギルドによる古代記録の調査も進み、青晶鉄鉱の主鉱脈を追跡するための《魔力方位計》も用意された。回復薬や食料、ロープ、測量器などの探索装備も揃え、《星月》には高魔力環境への安全対策として《外部魔力制限弁・試作型》まで追加している。
それでもクエストの探索準備進行度は八十二%。
残された条件として表示されたのが、《蒼月の道標》だった。
しかも古代記録によれば、蒼月泉へ至る経路には通常の光源が機能しない区域が存在するらしい。
ランタンも発光石も使えない場所を進むために必要なもの。
それが《蒼月の道標》というわけだ。
俺――ジョウゴは昨夜のうちに無理をして続きを進めず、予定通りログアウトした。
そして翌朝。
いつもの時間に起床して朝食を取り、身支度を整えて銀行へ出勤する。
AWOでは古竜の幼竜を救う特殊クエストが進行しているけれど、現実世界では普通の平日だ。
俺にとっては、この切り替えが大切だった。
午前中の仕事を終え、昼休みにスマートフォンを確認してみると、AWO公式アプリには特に緊急通知は来ていなかった。
青晶洞の魔力濃度も、昨日から大きな変化はないらしい。
蒼晶竜が幼竜へ魔力を送り続けている以上、完全に安心できる状況ではない。しかし、少なくとも今すぐ何かが起きるわけではなさそうだ。
だから俺はスマートフォンをしまい、午後の仕事へ戻った。
◇◇◇
夜になり、仕事を終えて帰宅する。
夕食を取り、風呂へ入り、家事と翌日の準備を済ませてからVR機器を装着した。
《リアルコンディションチェックを開始します》
《睡眠状態:良好》
《栄養状態:問題なし》
《水分状態:問題なし》
《体温:正常範囲》
《身体活動:良好》
《フルダイブ可能》
ジョウゴ「ログイン」
光に包まれた視界が切り替わると、そこは見慣れた銀麦亭の客室だった。
俺は立ち上がると、まず腰に差している《星月》の状態を確認する。
《星月》
《状態:良好》
《魔力調整核蓄積量:82%》
《外部魔力制限弁・試作型:正常》
《外部魔力流入:手動遮断中》
昨日の試験で蓄積量が少し増えたものの、それ以外に問題はない。
今日は戦闘が目的ではないけれど、青晶洞へ向かう可能性がある以上、装備の確認はしておくべきだろう。
客室を出て一階へ下りると、いつものテーブルにはすでにミナ、カイト、レントが揃っていた。
ミナ「ジョウゴ、おかえり!」
ジョウゴ「ただいま。みんな早いな」
カイト「今日は《蒼月の道標》探しだからな」
レント「記録管理官のエドガーさんに確認するところからだ」
昨日の最後に表示されたシステムメッセージでは、《蒼月の道標》の詳細についてシズナ冒険者ギルドの記録管理官へ確認できるとあった。
つまり、最初に向かう場所は決まっている。
ミナ「道標って、どんなものなんだろうね?」
カイト「普通に考えたら光る石とか?」
レント「通常の光源が使えない区域で必要になる以上、単なるランタンではないだろう」
ジョウゴ「まあ、本人に聞けば分かるさ」
推測だけで時間を使っても仕方がない。
俺たちは銀麦亭を出て、冒険者ギルドへ向かった。
◇◇◇
ギルドに到着すると、受付でエドガーさんに用があることを伝えた。
少し待った後、前回と同じ資料室へ案内される。
そこでは記録管理官のエドガーさんが、机いっぱいに古い本や羊皮紙を広げていた。
エドガー「来たか」
ジョウゴ「《蒼月の道標》について聞きに来ました」
エドガー「だろうと思ったよ」
エドガーさんは一冊の古い本を閉じると、代わりに細長い木箱を机の上へ置いた。
かなり古い。
木箱の表面には傷が多く、金具も変色している。
カイト「まさか、それが?」
エドガー「残念ながら違う」
カイト「違うんですか」
エドガー「これは当時使われていた道具を保管していた箱だ」
エドガーさんが蓋を開ける。
中身は空だった。
ただし、底には青い布が残されている。
エドガー「《蒼月の道標》について確認できた記録は三つ。そのうち最も詳しいものには、こう書かれていた」
古びた羊皮紙を取り出し、ゆっくりと読み上げる。
エドガー「《月なき闇に踏み入る者は、蒼き光を宿す石を携えよ。その光、魔を照らさず、道のみを示す》」
ミナ「魔を照らさず、道だけを示す……?」
ジョウゴ「周囲を明るくする道具じゃない?」
エドガー「そのようだ」
さらに記録を読む。
エドガー「《蒼月の道標は、蒼月の谷に生ずる青き石より作られる。その石、月光を受ければ淡く輝き、蒼月泉へ向かいて光を伸ばす》」
レント「方角を示す石か」
エドガー「おそらくな」
つまり、暗闇そのものを照らすわけではない。
蒼月泉の方向だけを示す。
だから《道標》なのだろう。
ジョウゴ「材料になる青い石の名前は?」
エドガー「記録では《月導石》と呼ばれている」
その瞬間、システムが反応した。
《新規素材情報を取得しました》
《月導石》
《蒼月の谷周辺に存在するとされる特殊鉱石》
《月光および特定の魔力波長に反応する性質を持つ》
《詳細情報:未取得》
ミナ「また新しい石が出てきた」
カイト「バルガにはまだ言わない方がいい気がする」
ジョウゴ「無理だろ。加工が必要なら絶対バルガのところに行くことになる」
レント「問題は月導石が今も採れるかどうかだ」
そこだ。
百年以上前の記録に載っている素材だからといって、現在も同じ場所に存在するとは限らない。
しかし、エドガーさんは別の地図を広げた。
エドガー「その点については、少し心当たりがある」
地図に示された場所は青晶洞ではなかった。
北東草原。
俺たちが以前、青露草や青鉄砂を見つけた場所から少し北へ進んだ丘陵地帯。
エドガー「昔、この付近には《月見岩》と呼ばれる大岩があったらしい」
ジョウゴ「月見岩?」
エドガー「蒼月の谷へ向かう採掘者たちが休憩場所として使っていたそうだ。そして、その周辺で月導石が採れたという記録がある」
現在の地図と重ね合わせる。
幸い、青晶洞ほど遠くない。
推奨レベルも北東草原上流域と同程度なら、俺たちでも十分に対応できるはずだ。
エドガー「ただし、月導石そのものを採れば終わりではない」
ジョウゴ「加工が必要?」
エドガー「そうだ」
やっぱり。
バルガ。
出番。
確定。
した。
◇◇◇
エドガーさんの説明によれば、《蒼月の道標》は月導石を削り出し、そこへ特殊な魔力経路を刻むことで作られるらしい。
ただし、当時の加工方法は完全には残っていない。
分かっているのは、月導石を細長い板状に加工し、中央に魔力を通すための溝を作ること。
そして最後に月光へ晒し、石そのものに方向を記憶させることだった。
カイト「月光ってことは、夜じゃないと駄目?」
エドガー「記録を信じるならな」
ミナ「AWOの夜を待つ必要があるんだ」
レント「現実時間ではなくゲーム内時間が条件ということか」
ジョウゴ「その可能性が高そうだな」
AWOには昼夜がある。
当然、月も出る。
ゲーム世界の自然現象が生産条件に組み込まれているなら、これまでとは少し違った製作になる。
エドガー「さらに、蒼月の道標は誰が作っても機能するものではないらしい」
ジョウゴ「条件があるんですか?」
エドガー「《魔力の道を知る鍛冶師》と書かれている」
「……」
全員。
俺。
見る。
ジョウゴ「なんで俺を見るの?」
カイト「だって」
ミナ「魔力の道」
レント「星月」
確かに。
星月。
内部。
魔力経路。
作った。
バルガ。
俺。
ミナ。
三人。
協力。
して。
完成。
させた。
しかも俺には《魔導刀開拓者》という称号まである。
条件に近い。
気はする。
システムもそれを確認したらしい。
《特殊生産条件を照合しています》
《称号《魔導刀開拓者》》
《特殊鍛冶技術《星蒼導流鋼芯刀剣構造》》
《生産技能《槌打ちLv.1》》
《魔力経路形成経験》
《条件適合:一部確認》
《《蒼月の道標》製作条件が開放されました》
「……本当に俺か」
カイト「おめでとう」
ジョウゴ「別に鍛冶師になったつもりはないんだけどな」
レント「バルガの工房へ通いすぎた結果だ」
否定。
できない。
◇◇◇
ギルドを出た俺たちは、そのままバルガの工房へ向かった。
扉を開ける。
バルガ「おう!」
ジョウゴ「新しい素材の話がある」
ガタンッ!
バルガが椅子を蹴る勢いで立ち上がった。
バルガ「何だ!」
カイト「反応早っ」
ジョウゴ「《月導石》」
バルガ「知らん!」
珍しい。
即答。
だった。
ジョウゴ「百年以上前に使われていた特殊鉱石らしい」
バルガ「詳しく!」
やっぱり。
こうなる。
俺はエドガーさんから聞いた内容を順番に説明した。
月光に反応すること。
蒼月泉の方向を示すこと。
板状に加工し、内部に魔力経路を作る必要があること。
そして《魔力の道を知る鍛冶師》が製作条件らしいこと。
最後まで聞いたバルガは、腕を組んで考え込んだ。
バルガ「面白ぇな」
ジョウゴ「素材として?」
バルガ「加工法としてだ」
意外。
素材。
そのもの。
では。
なかった。
バルガ「普通の魔道具なら、石に魔力を入れて機能させる。でもその道標ってのは、月導石そのものが外から何かを受け取って方向を示すんだろ?」
ジョウゴ「ああ」
バルガ「だったら星月の《環境魔力充填》に近い考え方が使えるかもしれねぇ」
なるほど。
外部。
魔力。
受ける。
内部。
経路。
通す。
結果。
特定。
機能。
発生。
する。
確かに似ている。
バルガ「月導石が手に入れば試せる」
ジョウゴ「じゃあ採りに行くか」
バルガ「俺も行く!」
ジョウゴ「今回は……」
いつものように断ろうとして、少し考える。
今回は青晶洞ではない。
北東草原の丘陵。
推奨レベル的にも極端に危険な場所ではない。
しかも目的は特殊鉱石の採取。
現地で採掘方法を判断できる鍛冶師がいる方がいい可能性もある。
ジョウゴ「ギルドに確認して、許可が出たら」
バルガ「よし!」
カイト「初めて許可出そう」
ミナ「バルガさん、嬉しそう」
バルガ「素材採りだぞ!」
ジョウゴ「戦闘になったら後ろに下がること」
バルガ「分かってる!」
そこ。
念押し。
必要。
◇◇◇
冒険者ギルドへ戻り、月導石の採取について確認すると、意外にもすぐ許可が出た。
月見岩周辺は現在もギルド管理区域内にあり、確認されている魔物はLv10から12程度。
戦闘職ではないバルガが同行することについても、俺たち四人が護衛する条件で認められた。
そして、簡易調査依頼も同時に発行された。
《月見岩周辺・特殊素材調査》
《対象:月導石》
《推奨Lv:10~12》
《目的:月導石の現存確認》
《目的:採取可能地点の確認》
《必要採取数:4個以上》
《同行生産職:許可》
必要数。
四個。
俺たち。
一人。
一つ?
そう思った。
でも。
エドガーさん。
説明。
違った。
エドガー「蒼月の道標は一つでいい。ただし、加工に失敗する可能性がある」
ジョウゴ「予備ですね」
エドガー「そういうことだ」
なるほど。
納得。
◇◇◇
その日のうちに俺たちは北東草原へ向かった。
青晶洞へ行く時と同じ道を途中まで進み、青鉄砂を採取した川より手前で北側の丘陵へ進路を変える。
空はまだ明るい。
AWO内では夕方まで少し時間がある。
月導石の加工に月光が必要なら、採取を済ませてシズナへ戻る頃にはちょうどいい時間になるかもしれない。
バルガ「この辺りか?」
ジョウゴ「地図だともう少し北」
レント「丘を一つ越えた先だ」
草原を進んでいると、レントが足を止めた。
レント「前方、三体」
視線の先。
草。
動く。
《グラスウルフLv.10》
《グラスウルフLv.11》
《グラスウルフLv.11》
カイト「いつものやつだな」
ジョウゴ「バルガは後ろ」
バルガ「おう」
今日は星月の外部魔力遮断を維持したままにしている。
ここは通常の魔力濃度だから《環境魔力充填》が起こることはないだろうけど、試作機構を付けた状態で余計な操作をする必要もない。
俺は星月を抜き、最初に飛び込んできたグラスウルフの牙を正面から受けず、刃の角度を合わせて横へ流した。
体勢を崩したところへ一歩踏み込み、その首筋へ斬撃を入れる。
カイトが二体目を盾で受け止め、レントの《クイックショット》が三体目の前脚を射抜いた。
ミナ「《ホーリーライト》!」
白い光が広がり、怯んだ二体を順番に仕留める。
《戦闘終了》
大きな消耗はない。
バルガもちゃんと後ろにいた。
ジョウゴ「ちゃんと待てたな」
バルガ「子供扱いすんな!」
カイト「普段の行動に問題がある」
バルガ「お前まで言うのか!」
そんなやり取りをしながら、さらに北へ進む。
◇◇◇
丘を越えた先で、俺たちは目的地を見つけた。
草原の中。
そこだけ地面から突き出すように、巨大な岩が立っている。
高さは五メートルくらい。
上部が少し平らになっていて、確かに休憩場所として使えそうだった。
《旧地名情報を確認しました》
《月見岩》
《百年以上前、蒼月の谷へ向かう採掘者たちが目印として利用していた巨岩》
ミナ「本当に残ってた」
カイト「百年以上経ってるんだよな?」
レント「岩だからな」
俺たちは周囲を調べる。
でも、最初は何も見つからなかった。
普通の石。
土。
草。
月導石らしい青い鉱石はない。
バルガ「地表じゃねぇな」
ジョウゴ「分かる?」
バルガ「ああ。採掘跡を探すぞ」
ここから。
バルガ。
本領。
発揮。
した。
岩肌。
傷。
地面。
僅か。
凹み。
土。
色。
一つずつ。
確認。
していく。
俺たちにはほとんど違いが分からない。
でも、バルガは月見岩の北側へ回ると、突然しゃがみ込んだ。
バルガ「ここだ」
ジョウゴ「何が?」
バルガ「埋まってる」
草をどける。
その下。
不自然。
石。
並び。
ある。
昔。
入口。
塞いだ。
跡。
みたい。
だ。
五人で周囲の土と小石を慎重に取り除く。
しばらくすると、小さな横穴が姿を現した。
人一人がしゃがめば入れる程度。
でも。
中。
深くない。
数メートル。
先。
壁。
ある。
そして。
そこ。
青い。
筋。
走ってる。
バルガ「見つけたぞ」
鑑定。
《月導石鉱脈》
《品質:普通》
《月光反応性:高》
《特定魔力波長感応性:高》
《魔力伝導性:中》
《希少素材》
ミナ「これが月導石……」
青晶鉄鉱よりも淡い青色。
表面は白っぽい。
でも。
光。
当たる。
角度。
変える。
内部。
細い。
青い線。
見える。
まるで。
月明かり。
閉じ込めた。
みたい。
だった。
◇◇◇
採掘はバルガが担当した。
俺も《槌打ちLv.1》は持っているけど、こういう希少鉱石を壊さず取り出す技術では本職に敵わない。
バルガ「周りから落とす。鉱脈そのものを直接叩くな」
ジョウゴ「了解」
俺は補助に回り、バルガの指示で周囲の岩を少しずつ削る。
十分ほどかけて、最初の一個。
《月導石×1》
さらに。
二個目。
三個目。
四個目。
そして最後に、少し小さい五個目まで採れた。
《月導石×5》
《《月見岩周辺・特殊素材調査》採取条件を達成しました》
バルガ「五つありゃ十分だ」
ジョウゴ「鉱脈は?」
バルガ「まだ残ってる。全部採る必要はねぇ」
その言葉に少し驚く。
ジョウゴ「全部持って帰るって言うと思った」
バルガ「俺を何だと思ってんだ!」
カイト「素材を見ると全部欲しがる鍛冶師」
ミナ「工房へ持って帰りたがる鍛冶師」
レント「希少素材に弱い鍛冶師」
バルガ「さっきも聞いたぞ、それ!」
でも。
採りすぎない。
ちゃんと。
できる。
らしい。
◇◇◇
横穴から外へ出る。
その時には、空が夕焼けに染まり始めていた。
月。
まだ。
出てない。
でも。
もう少し。
待てば。
夜。
なる。
ジョウゴ「シズナまで戻る?」
バルガ「いや」
ジョウゴ「ここで加工する?」
バルガ「最初の反応だけ確認したい」
バルガが月導石を一つ取り出す。
まだ加工していない。
ただの鉱石。
それを月見岩の上へ置く。
俺たちも少し休憩することにした。
ミナが保存用の焼き菓子を取り出す。
ミナ「こういう時のためのおやつです」
カイト「昨日持ってきて正解だったな」
ジョウゴ「満腹度は?」
ミナ「六十三%」
ジョウゴ「なら大丈夫か」
ミナ「今日は余裕です!」
それ。
言う。
時。
ちょっと。
信用。
できない。
けど。
まあ。
今。
問題。
ない。
◇◇◇
やがて太陽が沈む。
空が暗くなり、星が見え始める。
そして東の空から、白い月がゆっくり昇った。
月光が月見岩へ差し込む。
その瞬間。
「……光った」
ミナ。
小さく。
声。
出す。
置いていた月導石。
内部。
淡い。
青い。
光。
灯る。
《月導石》
《月光反応を確認》
《特殊性質が活性化しました》
そして。
細い。
光。
石。
端。
から。
伸びる。
地面。
沿う。
ように。
南東。
指す。
レント「青晶洞の方向だ」
ジョウゴ「ああ」
間違い。
ない。
これ。
《蒼月の道標》。
材料。
なる。
バルガ「面白ぇ……」
バルガ。
完全。
職人。
顔。
なってる。
でも。
今回は。
俺も。
同じ。
だった。
月光。
受ける。
だけ。
特定。
方向。
反応。
する。
それ。
どういう。
仕組み。
なのか。
知りたい。
そして。
システム。
新しい。
表示。
出る。
《特殊素材《月導石》の性質を確認しました》
《《蒼月の道標》製作条件を満たしました》
《必要工程》
《月導石成形》
《魔力経路形成》
《月光同調》
《蒼月泉波長固定》
《製作協力可能者を確認》
《バルガ》
《ジョウゴ》
《ミナ》
「……」
俺たち。
三人。
また。
並んだ。
星月。
作った。
三人。
だ。
ミナ「私も?」
バルガ「魔力経路を安定させるなら必要だ」
ジョウゴ「また三人だな」
ミナ。
少し。
嬉しそう。
笑う。
ミナ「じゃあ頑張ります」
そして。
さらに。
《特殊クエスト《蒼晶竜の願い》》
《探索準備状況を更新しました》
《月導石:確保》
《蒼月の道標:製作可能》
《第一段階進行度:82%→94%》
カイト「あと六%」
レント「道標を完成させれば百%だろう」
ジョウゴ「たぶんな」
俺。
青晶洞。
方向。
伸びる。
淡い。
光。
見る。
その先。
蒼晶竜。
そして。
弱った。
幼竜。
待ってる。
急がない。
でも。
確実。
進む。
そのため。
必要。
最後。
準備。
《蒼月の道標》。
次。
バルガ。
工房。
俺たち。
三人。
もう一度。
魔力。
道。
作る。
こと。
なりそうだった。




