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Another World Online(通称:AWO)  作者: バモス
第二章 CROSS社契約編

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103/135

第50話 青晶洞、緊急調査へ

 《北東上流・青晶洞》。


 俺たちが発見したばかりの探索区域で、内部魔力濃度の急上昇が確認された。


 冒険者ギルドは第一分岐周辺の安全確認を停止し、一般プレイヤーの立ち入りを一時的に制限。そして第一次探索に参加した俺たちへ、《協力待機要請》が届いた。


 とはいえ、今すぐ青晶洞へ向かえという話ではない。


 あくまで待機だ。


 だから俺――ジョウゴは、その日のうちに無理に動くことはしなかった。


ジョウゴ「今日はここまでにしよう」


カイト「いいのか?」


ジョウゴ「まだ出動要請じゃない。それに明日は仕事がある」


レント「ギルド側も調査隊の準備中だ。今から行ってもできることはない」


ミナ「じゃあ今日はログアウト?」


ジョウゴ「ああ」


 バルガの工房で《星月》に発生した新しい現象まで確認できた。


 高魔力環境下で、星蒼導流鋼の刀身が周囲の魔力を微量に取り込み、それを魔力調整核へ流し込む《環境魔力充填》。


 便利そうではある。


 しかし、安全性はまだ確認されていない。


 しかも青晶洞では魔力濃度そのものが上昇している。


 今の星月を持って不用意に入り、魔力調整核へ想定以上の魔力が流れ込んだらどうなるか分からない。


バルガ「明日までに考えとく」


ジョウゴ「何を?」


バルガ「外部魔力用の安全機構だ」


ジョウゴ「一晩で作ろうとするなよ」


バルガ「設計だけだ!」


ジョウゴ「本当に?」


バルガ「……たぶん」


ジョウゴ「信用できない」


バルガ「なんでだ!」


 全員の視線がバルガへ向く。


バルガ「……分かった! 設計だけにする!」


 ようやく諦めたらしい。


 俺は銀麦亭へ戻り、宿泊処理を済ませる。


《安全ログアウトを開始します》


 視界が暗転した。


◇◇◇


 翌朝。


 目覚まし時計の音で目を覚ます。


「……六時半」


 スマートフォンを確認する。


 CROSSから緊急連絡はない。


 AWOの公式アプリにも、青晶洞に関する新しい通知は届いていなかった。


 つまり、まだ待機状態。


「なら仕事だな」


 起きる。


 朝食。


 身支度。


 出勤。


 いつも通り。


 銀行員としての一日が始まる。


 AWOで未知の洞窟が異常な魔力を放っていようと、現実世界の仕事がなくなるわけじゃない。


 午前中は書類確認と顧客対応。


 昼休み。


 スマートフォンを見る。


「……来たか」


 AWO公式アプリ。


《シズナ冒険者ギルド・緊急調査情報》


《北東上流・青晶洞》


《内部魔力濃度:高止まり》


《前回観測から大幅な追加上昇なし》


《入口周辺:異常なし》


《第一分岐周辺:一部魔物の活動活発化を確認》


《深部大型反応:継続》


 さらに。


《第一次探索参加者への協力要請は継続中です》


「高止まりか」


 上昇し続けているわけではない。


 それだけでも少し安心できる。


 しかし、大型反応は消えていない。


 俺は通知を閉じる。


 午後。


 仕事へ戻った。


◇◇◇


 夜。


 帰宅。


 夕食。


 風呂。


 家事。


 翌日の準備。


 全部終わらせる。


 そしてVR機器を装着した。


《リアルコンディションチェックを開始します》


《睡眠状態:良好》


《栄養状態:問題なし》


《水分状態:問題なし》


《体温:正常範囲》


《身体活動:良好》


《フルダイブ可能》


ジョウゴ「ログイン」


 光が広がる。


 次の瞬間。


 銀麦亭。


 客室。


 俺は腰の星月を確認してから一階へ下りた。


ミナ「ジョウゴ!」


ジョウゴ「おかえりより先に名前?」


ミナ「あ、おかえり!」


ジョウゴ「ただいま」


 ミナだけではない。


 カイト。


 レント。


 そして。


 バルガ。


 全員。


 いる。


カイト「ギルドから来たぞ」


ジョウゴ「出動要請?」


レント「ああ」


 レントが共有画面を開く。


《緊急調査協力依頼》


《対象:北東上流・青晶洞》


《参加条件:青晶洞第一次探索経験者》


《目的:第一分岐までの安全再確認》


《目的:異常魔力濃度の再測定》


《目的:深部大型反応の状態確認》


《深部への接近・交戦は禁止》


《推奨Lv:12~15》


《危険度:暫定B》


 昨日。


 C+。


 今日。


 B。


 危険度。


 上がった。


ジョウゴ「交戦禁止か」


レント「大型反応については観測のみ」


カイト「つまり、あいつがいるか確認して帰ってこい?」


ジョウゴ「たぶんな」


ミナ「昨日より危険度が上がってるけど……行く?」


 俺は少し考える。


 俺たちは青晶洞の地形を知っている。


 第一分岐までなら一度歩いている。


 確認されている通常魔物もLv12から13程度。


 そして、ギルドは深部への進行を求めていない。


ジョウゴ「受けよう。ただし、大型反応には絶対近づかない」


カイト「了解」


レント「異論なし」


ミナ「私も大丈夫」


 そこで。


バルガ「その前に工房!」


ジョウゴ「やっぱり何か作ったの?」


バルガ「作ってねぇ!」


ジョウゴ「珍しい」


バルガ「設計した!」


ジョウゴ「約束は守ったんだな」


バルガ「当たり前だ!」


 少し。


 疑ってた。


◇◇◇


 バルガの工房。


 作業台の上。


 星月。


 置く。


 その横。


 新しい。


 設計図。


バルガ「昨日見つかった《環境魔力充填》だが、今のままじゃ高魔力環境で使うには怖い」


ジョウゴ「ああ」


バルガ「だから外部魔力の流入量を制限する」


 図。


 星蒼導流鋼。


 魔力調整核。


 その間。


 小さな。


 機構。


バルガ「仮に《外部魔力制限弁》って呼ぶ」


カイト「そのままだな」


バルガ「分かりやすいだろ!」


レント「機能は?」


バルガ「魔力調整核の蓄積量が一定以上になったら、外部から入ってくる経路を狭める。満タン近くになったら完全遮断だ」


ジョウゴ「魔力遮断刻印とは別?」


バルガ「あっちは使用者からの過剰入力を止める。こっちは環境魔力専用だ」


ミナ「昨日言ってた逆流対策は?」


バルガ「それも考えた」


 別。


 線。


 ある。


バルガ「余剰魔力を刀身表面から少しずつ逃がす」


ジョウゴ「放魔経路」


バルガ「そうだ」


 昨日。


 話。


 した。


 案。


 ちゃんと。


 設計。


 されてる。


 ただし。


ジョウゴ「今日は付けない」


バルガ「ああ」


 即答。


 珍しい。


バルガ「今から付けて青晶洞でぶっつけ本番なんてできるか」


ジョウゴ「まともだ」


バルガ「俺はいつもまともだ!」


 それは。


 どうだろう。


◇◇◇


 結局、星月には改造を加えない。


 代わりに。


 今。


 できる。


 安全策。


 確認。


 する。


バルガ「魔力調整核の蓄積量が八十%を超えたら手動で外部経路を遮断しろ」


ジョウゴ「分かった」


バルガ「今は?」


 確認。


《星月》


《魔力調整核蓄積量:93%》


「……」


 高い。


ジョウゴ「先に減らした方がいいな」


バルガ「そうだ」


 工房。


 試験用。


 標的。


 使う。


 俺は星月を抜く。


 魔力調整核。


 接続。


《魔力刃補助:ON》


《蓄積魔力を使用》


 青白い。


 刃。


 形成。


 何度か。


 試験斬撃。


 蓄積。


 消費。


《魔力調整核蓄積量:79%》


バルガ「そこ」


 解除。


《魔力刃補助:OFF》


ジョウゴ「七十九%」


バルガ「これなら多少吸っても余裕がある」


ジョウゴ「八十%超えたら遮断」


バルガ「ああ」


 星月。


 納刀。


 これで。


 最低限。


 準備。


 できた。


◇◇◇


 シズナ冒険者ギルド。


 受付。


 緊張感。


 いつもより。


 ある。


 青晶洞。


 地図。


 壁。


 掲示。


 されている。


《現在立入制限中》


 受付職員が俺たちを見る。


受付職員「来ていただけましたか」


ジョウゴ「状況をお願いします」


受付職員「現在、魔力濃度は高い状態で安定しています。ただし、洞窟内の魔物が通常より活発になっています」


レント「大型反応は?」


受付職員「位置はほとんど変わっていません」


ジョウゴ「第一分岐右側?」


受付職員「はい」


 やっぱり。


 あそこ。


受付職員「今回はギルド調査員二名が入口で待機しています。皆さんには第一分岐まで進み、観測器を設置していただきます」


カイト「設置?」


 受付職員。


 箱。


 出す。


《定点魔力観測器》


受付職員「これを第一分岐中央へ設置してください。以後、入口側から魔力濃度を遠隔観測できます」


ジョウゴ「なるほど」


 今まで。


 毎回。


 人。


 入る。


 必要。


 あった。


 でも。


 これ。


 置けば。


 安全。


 観測。


 できる。


受付職員「そして大型反応を目視または感知できた場合、その時点で撤退してください」


ジョウゴ「戦闘になった場合は?」


受付職員「即時撤退です。討伐依頼ではありません」


ジョウゴ「了解しました」


《《青晶洞・緊急調査協力》を受注しました》


◇◇◇


 今日は。


 配信。


 しない。


 危険度。


 上がった。


 場所。


 初回。


 緊急調査。


 配信。


 意識。


 向ける。


 必要。


 ない。


 CROSSとの契約も、危険なプレイを求めるものではない。


 俺たちは北東草原を抜け、上流丘陵へ向かった。


 やがて。


 青晶洞。


 入口。


 見える。


 冒険者ギルドの調査員。


 二人。


 待機。


 していた。


調査員「ジョウゴさんたちですね」


ジョウゴ「はい」


調査員「内部状況は十五分前の観測で変化なしです。ただし、ブルーケイブバットの活動数が増えています」


レント「数は?」


調査員「入口付近で六体確認されています」


カイト「前より多いな」


ミナ「気をつけよう」


 俺。


 星月。


 触れる。


《魔力調整核蓄積量:79%》


 よし。


ジョウゴ「行こう」


◇◇◇


 青晶洞。


 中。


 入る。


 すぐ。


 分かる。


「……濃い」


ミナ「昨日より分かりやすい」


 空気。


 重い。


 というより。


 身体。


 周囲。


 何か。


 満ちている。


 感じ。


 魔力検知板・改。


 取り出す。


《周辺魔力濃度:通常値比176%》


カイト「入口で?」


レント「昨日は入口で百三十%台だった」


ジョウゴ「ああ」


 高い。


 でも。


 昨日。


 第一分岐。


 近く。


 約二倍。


 だった。


 今。


 入口。


 すでに。


 これ。


 星月。


 確認。


《外部魔力反応:微弱》


《自動蓄積:極微量》


《蓄積魔力:79%》


 まだ。


 変化。


 ない。


ジョウゴ「進む」


◇◇◇


 百メートル。


 そこ。


 来る。


レント「上!」


 六。


 影。


《ブルーケイブバットLv.12》


《ブルーケイブバットLv.12》


《ブルーケイブバットLv.13》


《ブルーケイブバットLv.13》


《ブルーケイブバットLv.12》


《ブルーケイブバットLv.13》


カイト「本当に六!」


 バサバサバサッ!


 一斉。


 来る。


ジョウゴ「固まって!」


カイト「前は任せろ!」


 カイト。


 盾。


 前。


 出る。


 ミナ。


 後ろ。


 レント。


 弓。


 俺。


 星月。


 抜く。


 今日は。


 魔力刃。


 使わない。


 周囲。


 魔力。


 高い。


 調整核。


 余裕。


 残したい。


 一体。


 突進。


 来る。


 星月。


 合わせる。


 刃。


 ぶつけない。


 軌道。


 ずらす。


 コウモリ。


 横。


 流れる。


 そのまま。


 返す。


 斬。


《ブルーケイブバットLv.12》


《HP:0》


レント「《クイックショット》!」


 矢。


 二本。


 連続。


 一体。


 翼。


 貫く。


カイト「おらっ!」


 盾。


 角度。


 つける。


 別。


 一体。


 突進。


 流す。


カイト「今のどうだ!」


ジョウゴ「良くなってる!」


カイト「よし!」


ミナ「《ホーリーライト》!」


 光。


 洞窟。


 広がる。


 残り。


 コウモリ。


 怯む。


 そこ。


 一気。


 倒す。


《戦闘終了》


 俺。


 星月。


 確認。


《蓄積魔力:80%》


「上がった」


ミナ「もう?」


ジョウゴ「一%」


レント「入口からここまででか」


ジョウゴ「ああ」


 約束。


 八十%。


 超えたら。


 遮断。


 俺。


 星月。


 魔力経路。


 手動。


 操作。


《外部魔力流入:手動遮断》


《環境魔力充填:停止》


カイト「これで大丈夫?」


ジョウゴ「少なくとも勝手には増えない」


 今。


 ところ。


◇◇◇


 さらに。


 奥。


 クリスタルスライム。


 三体。


 いる。


 昨日。


 二体。


 だった。


 活動。


 増えてる。


 でも。


 戦い方。


 分かってる。


 物理。


 弱い。


 内部。


 結晶。


 狙う。


 カイト。


 前。


 止める。


 レント。


 位置。


 見る。


 ミナ。


 補助。


 俺。


 突く。


《片手平突き》


 パキン!


 一体。


 撃破。


 二体目。


 三体目。


 順番。


 倒す。


 問題。


 なし。


 そして。


 第一分岐。


 到着。


《周辺魔力濃度:通常値比214%》


ミナ「二倍超えてる」


ジョウゴ「ああ」


 俺。


 観測器。


 取り出す。


 指定。


 場所。


 中央。


 設置。


《定点魔力観測器を設置します》


《設置地点を登録》


《観測開始》


《シズナ冒険者ギルドとの接続を確認》


 完了。


《緊急調査目的の一部を達成しました》


 ここ。


 まで。


 なら。


 予定。


 通り。


 問題。


 次。


 大型反応。


 状態。


 確認。


 でも。


 近づかない。


 第一分岐。


 右。


 見る。


 昨日。


 黄色。


 目。


 見えた。


 暗闇。


 今。


 何も。


 見えない。


カイト「いない?」


レント「いや」


 レント。


 耳。


 澄ます。


 そして。


 首。


 横。


 振る。


レント「音がない」


 確かに。


 あの。


 低い。


 音。


 ゴォォォ……。


 それ。


 聞こえない。


ミナ「止まってる?」


ジョウゴ「分からない」


 魔力。


 高い。


 でも。


 音。


 ない。


 その時。


 魔力検知板。


 反応。


 変わる。


《周辺魔力濃度:通常値比218%》


《221%》


《226%》


「上がってる」


 音。


 ない。


 なのに。


 上がる。


レント「昨日と違う」


 その直後。


 ズン。


「……」


 地面。


 揺れる。


 小さい。


 でも。


 確実。


 そして。


 右。


 通路。


 奥。


 青い。


 光。


 強く。


 なる。


ミナ「来る……?」


ジョウゴ「下がろう」


 俺たち。


 一歩。


 二歩。


 後ろ。


 下がる。


 その時。


 暗闇。


 奥。


 二つ。


 黄色。


 光。


 現れる。


 昨日。


 同じ。


 目。


 でも。


 位置。


 違う。


 昨日より。


 高い。


 そして。


 近い。


《大型反応を検出》


《対象情報を解析中……》


《解析失敗》


《???》


《Lv:??》


カイト「昨日のやつ……」


ジョウゴ「見るだけ」


 動くな。


 攻撃。


 しない。


 刺激。


 しない。


 俺。


 ゆっくり。


 下がる。


 すると。


 黄色。


 目。


 閉じる。


 一瞬。


 そして。


 開く。


 ズズズ……。


 何か。


 巨大。


 動く。


 岩。


 擦れる。


 音。


 する。


 青い。


 光。


 照らす。


 その。


 一部。


 見える。


 鱗。


「……」


 青。


 いや。


 蒼。


 結晶。


 混じった。


 巨大。


 鱗。


ミナ「ドラゴン……?」


 分からない。


 でも。


 爬虫類。


 近い。


 そして。


 その瞬間。


 ゴォォォォォ――。


 低い。


 音。


 響く。


 違う。


 今。


 分かった。


 音。


 ではない。


 呼吸。


 吐息。


 巨大。


 何か。


 息。


 吐く。


 たび。


 洞窟。


 魔力。


 満ちる。


《周辺魔力濃度:急上昇》


《通常値比:248%》


 カイト。


 顔。


 引きつる。


カイト「俺の適当な予想、当たってた?」


ジョウゴ「今は喜ぶところじゃない」


 星月。


 手動。


 遮断。


 してる。


 それでも。


 刀身。


 青い。


 刃文。


 僅か。


 光る。


《星蒼導流鋼芯:外部魔力反応》


《魔力経路:手動遮断維持》


《調整核への流入:なし》


 遮断。


 効いてる。


 よし。


 そして。


 依頼。


《深部大型反応の状態確認:達成》


《追加情報:高濃度魔力放出を確認》


《交戦禁止対象》


 十分。


ジョウゴ「撤退」


カイト「了解」


ミナ「うん」


レント「戻る」


 その時。


 巨大。


 黄色。


 目。


 俺たち。


 見る。


 そして。


 低く。


 声。


 響く。


???「……人……か……」


「……」


 全員。


 止まる。


カイト「喋った?」


ミナ「喋った……」


レント「知性がある」


 俺。


 星月。


 抜かない。


 でも。


 相手。


 見る。


 暗闇。


 巨大。


 存在。


 そして。


 もう一度。


???「……久しい……な……」


 敵意。


 感じない。


 でも。


 だから。


 安全。


 とは。


 限らない。


ジョウゴ「俺たちはシズナ冒険者ギルドから来た調査隊です」


 返事。


 する。


 でも。


 近づかない。


 しばらく。


 沈黙。


 そして。


???「……そうか……」


 黄色。


 目。


 ゆっくり。


 閉じる。


???「ならば……今は……去れ……」


 直後。


 システム。


《特殊イベント条件を検出しました》


《対象との敵対状態:なし》


《???との接触記録を保存しました》


 俺。


 表示。


 見る。


 そして。


 迷わない。


ジョウゴ「分かりました。戻ります」


 敵対。


 してない。


 去れ。


 言われた。


 なら。


 帰る。


 それ。


 一番。


 いい。


◇◇◇


 青晶洞。


 外。


 出る。


 調査員。


 俺たち。


 見る。


調査員「どうでした?」


ジョウゴ「大型反応を確認しました」


調査員「交戦は?」


ジョウゴ「してません。ただ……」


 俺。


 少し。


 間。


 置く。


ジョウゴ「喋りました」


調査員「……はい?」


 やっぱり。


 その反応。


 なる。


◇◇◇


 シズナ冒険者ギルド。


 緊急報告。


 俺たち。


 見た。


 全部。


 伝える。


 巨大。


 爬虫類。


 近い。


 外見。


 蒼い。


 結晶。


 混じった。


 鱗。


 呼吸。


 たび。


 大量。


 魔力。


 放出。


 知性。


 あり。


 人語。


 話す。


 敵対。


 なし。


 そして。


 俺たち。


 去る。


 よう。


 言った。


 受付職員。


 途中。


 別。


 職員。


 呼ぶ。


 さらに。


 奥。


 偉そう。


 人。


 来る。


 報告。


 大きい。


 案件。


 なってる。


《《青晶洞・緊急調査協力》完了》


《依頼評価:SS》


《重大生態情報を確認しました》


《青晶洞の危険度評価を再審査します》


《深部への立入禁止措置を継続》


《大型知性体との交戦を禁止します》


 SS。


 でも。


 喜ぶ。


 空気。


 ではない。


 俺。


 安心。


 する。


 むしろ。


 交戦禁止。


 明確。


 なった。


 それ。


 大事。


◇◇◇


 銀麦亭。


 戻る。


 バルガ。


 待ってる。


バルガ「どうだった!」


ジョウゴ「星月の遮断は効いた」


バルガ「よし!」


ジョウゴ「それと」


バルガ「何だ?」


ジョウゴ「洞窟の奥に、喋る巨大な何かがいる」


バルガ「……何?」


カイト「たぶんでかい爬虫類」


ミナ「ドラゴンっぽかった」


レント「確定ではない」


バルガ「素材は?」


「……」


 全員。


 バルガ。


 見る。


バルガ「何だよ!」


ジョウゴ「喋る相手を素材扱いするな」


バルガ「違ぇよ! 洞窟の素材だ!」


ジョウゴ「紛らわしい!」


 結局。


 いつもの。


 空気。


 戻る。


 俺。


 席。


 座る。


 水。


 一口。


 飲む。


 今日。


 分かった。


 こと。


 大きい。


 青晶洞。


 魔力。


 異常。


 原因。


 おそらく。


 あの。


 巨大。


 存在。


 呼吸。


 吐く。


 たび。


 高濃度。


 魔力。


 放出。


 している。


 そして。


 あいつ。


 魔物。


 かもしれない。


 でも。


 少なくとも。


 今。


 敵。


 ではない。


 俺たち。


 見て。


 攻撃。


 しなかった。


 話した。


 そして。


 去れ。


 言った。


 それなら。


 こちら。


 勝手。


 剣。


 向ける。


 理由。


 ない。


 その時。


 ポーン。


 新しい。


 通知。


《特殊イベント情報が更新されました》


《北東上流・青晶洞》


《深部存在との接触》


《イベント名称:未確定》


《進行条件:未達成》


《対象との関係:中立》


 中立。


 俺。


 表示。


 見る。


 そして。


 腰。


 星月。


 触れる。


 新しい刀。


 新しい素材。


 新しい洞窟。


 その奥。


 眠る。


 知性。


 持つ。


 巨大。


 何か。


 どうやら。


 青晶洞。


 話。


 まだ。


 始まった。


 ばかり。


 らしい。

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