冒険者って…
お久しぶりです。
再開しようと思います。
よろしくお願い致します。
朝のギルドは喧騒に包まれて…などということは無く、人はまばらでギルドの職員も眠そうにしている。朝から冒険がはじまるんじゃ…
「ねえシア、冒険者のみなさまは朝から冒険するのでなくて?」
そう言っていたのでてっきり皆が皆そうしているのだと思っていた。しかし現にギルドは混んでいるなどということは無くむしろすいている。
「あはは、それは私がやりたいからやっているんだよ。まあかけだしのソロの冒険者は早起きしないとやっていけないっていうのもあったけどね。」
なんでも、ギルドへの依頼は手続きが終わり次第すぐに告知、掲示板に掲示されるそうで、別に朝早くから来たところで新しい依頼に出会えるわけではないそう。
それに、冒険者とは命をかけているだけあって収入は平均よりかなり良く、別に毎日働かなくてもいいらしい。雨の日なんかは逆に酒場の客が増えるみたい。
そしてそもそも朝からギルドに来る冒険者は駆け出しの冒険者で、日が昇っている時間の間に日帰りでこなせる依頼をしている冒険者とのこと。
そしてそこそこの冒険者になれば事前に適当な依頼を受け、そこから綿密に準備をして、出発当日はわざわざギルドに寄ったりしないらしい。だから朝は別に人が多いわけじゃない。
日雇いのような、常設の依頼の確認に来た駆け出し冒険者達、彼らだけが集まるということなのだ。
「まあ、毎朝顔を合わせてれば自然と顔見知りにもなるし、そこからパーティを組んでいく冒険者も少なくないね。」
「なるほどね…それでもしばらく一人でやってたシアって…友達いなかったの?」
「あはは、失礼だな!私は単にパーティを組みたいと思う人がいなかっただけだよ。」
「うんうんわかってるよ!とりあえず依頼を見ようよ!」
そう言って依頼が貼られている掲示板を確認した。毎日、というわけではないけれど、常設の依頼も相場だったりの関係でちょこちょこ報酬の量がかわるらしい。
「うん…特にこれといった変化はないね。オジ草の買い取り価格が若干あがってるくらいかな」
オジ…草…?嫌な予感が…
「もしかしてオジ草も知らない?サン草と合わせると基本のポーションになるんだよ、この二つを調合するところからポーション作りははじまるんだよ。」
ですよね!!だと思った!!しかも話を聞くとこのオジ&サン草、オジサンが生み出したという伝説が残ってるらしい。たぶん品種改良か何かで本当に生み出してそう。すごい。
単体でかなりの薬効にしてしまうと魔物にも益が出てしまうということで二つに分けたそう。調合したりなんなりは人間の特技だものね。
どうやって世界中にその草を分布させたかという謎は置いておいて。
「じゃあ今日はオジ草を取りにいくの?」
「いや、そこまでじゃないね、ツノラビットのほうがまだおいしい。」
「よし!じゃあ今日もツノラビット狩りへ行こう!」
とにかく、ツノラビットを狩るのだ、とにかく、兎に角…ツノの生えたウサギ…ウサギにツノ…兎に角。なんかうまいことがいえそうな気がする…私にはそういったセンスがないことが悔やまれる。惜しい。
酒場ではオジサン何人いるか当て、が定番の話題です。これでみんな仲良くなります。




