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「…あ。そういやアレもあったな」


「アレ?」


「アレとは…?」



みんなでワイワイと世間話やら雑談やらをしてる最中に急に俺は思い出したので、話の流れをぶった切るかのように呟くと…



教国の王女とトルツの王子が反応する。



「魔鉱石や魔結晶。せっかくだから帰る前に王子達にその装備を餞別としてあげようかな?って」


「ほう!魔鉱石製の装備をくれるのか!何という幸運だ!アイシェに続き、装備まで手に入るとは…!」


「いや、『餞別』の意味が違うのでは?本来なら私たちがウミハラ殿にあげる事になると思うのだが…」


「まーまー、気にしない気にしない」



俺が魔法鍛法を駆使した装備のプレゼントを告げるとモニクァの王子が喜び、ドロウィンの王子が微妙な感じで笑いながら訂正を入れてくるが俺は適当に流す。



「しかし、なぜ急に装備を?」


「せっかくの技術も使わないと無いのと同じだからね。あと仲の良い人達が戦争とかで死んでほしくないっていう俺の優しさ」


「…戦争…」


「…帝国の…件が、ありますからね…」



トルツの王子の疑問に、俺が理由を話すとワウシャープの王子が思い当たる節を呟いて王女がソレを口に出した。



「まあとりあえず長生きして欲しいわけよ。なんやかんや戻って来れたのに王子達は『勇敢に戦って戦死してました』じゃ困るし」


「うむ…我々はいざとなれば国の盾となり剣となり戦わねばならぬ。守るべき民を置いての逃走などを王がやれば国が終わる」


「…ですな」


「…ん」


「…はい」


「ウミハラ殿やヒルミィ殿の言う通りだ」



俺は雰囲気を変えるべく軽く明るく適当な感じで言ったのに…



モニクァの王子が責務を話し、みんなは覚悟を決めたような顔で同意し始める。



「そんな『いざ』が来ないのが一番だけど…とりあえず、はい。この中から武器に付与する効果を20個選んで」


「「「「20!?」」」」


「…まさか…!あの技術を…?」



俺が兵にエンチャントできる効果が書かれた紙を配らせると王子達は数に驚き、ワウシャープの王子が信じられないように確認した。



「技術が存在したっていう証とかを残さないと。あと重複する効果とかもあるからソコらへんも考えて選んでね」



俺は理由を説明した後にエンチャント効果を選ぶ際の補足を告げる。



「20も…!?まさに選びたい放題じゃないか!」


「ふはは!面白い!本当に出来るか試してみようぞ!」


「重複は…なるほど。隣のこの『重』を見ればいいのか…」



王子達が効果を選ぶ間、お菓子を食べながらゲームでもして気長に待つ事に。






ーーーーーー






「…お。もうオッケー?」


「ああ」


「悩みに悩みぬき、考えに考えぬいた結果だ」


「…ふふっ、まるで作り話のようなこの装備が手に入るのでしたら戦うのが楽しくなりそうですね」


「おい。戦争を仕掛けるのは流石にダメだろ」



30分ほどして王子達が選んだ効果と武器や防具の形状を書いた紙を渡してくるので、俺が確認すると王女がやべー事を言い出すので俺は強く止めるように返す。



「分かってます。人では無く、魔獣との戦いが…という意味でしたが…誤解を招いたのなら謝ります。申し訳ありませんでした」


「うむ。ウミハラ殿のせっかくの好意をそのような形で踏みにじるのなら我々とて許容出来んな」


「…ですね。ウミハラ殿の装備はあくまで護身用、自衛用、防衛用でなければ」


「…申し訳ございませんでした」



王女が説明して謝るもモニクァとトルツの王子が厳しい顔で注意しながら釘を刺すので、王女はもう一度謝罪の言葉を述べた。

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