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決着と現状

「あのガキどもの姿が見えねぇな。逃げたか?」


「その可能性はあるがこの短時間で遠くはいけない。その上目隠しの氷の周りを常に警戒してみているが姿がない以上移動もしていないだろう」


「じゃあしょうがねぇ下降りて殺すか」


地面に降りた瞬間に氷の鎖が地面の下から現れる。


「おっと」


鎖が絡まり体制を崩す。

その瞬間、氷の槍が男に放たれる。


「油断しすぎだ」


石礫によって鎖を壊される。


「すまんすまん。でも、結構罠作って待ってたみたいだな」


「全て壊して仕舞えば問題ない」



「来たな」


考えた通り罠は全て壊されていく。


「このままだと全て罠が無くなるけれどすぐに仕掛ける?」


「いや、まだだ。リサが攻撃するのは俺が仕掛けた直後で頼む」


そのまま時間が過ぎていきほぼ全ての罠が壊される。


「早く出てこいよ〜。こっちも暇じゃねぇんだよ」


「もう逃げたか?」


「分からない以上全て罠は壊しておく」


もう少しだ。


そして俺たちのアドバンテージになっていた罠が全て壊される。


「氷拳」

魔法を発動させて待機する。


「もう全部壊したろ」


「あぁ、そうだな」


来た!

罠を全て壊した瞬間にできる本人達も無意識に出てしまった油断。

あえて敵の目の前に姿を現して動揺を誘う。


「なっ」


風の方を攻撃を仕掛けるが反撃を受ける。


「ぐっ」

冷静になるまでが早い。体術も俺よりも強い。だが、


ズドンッ


足場を攻撃して固定する。


「何をっ」


こいつの両手を掴み下へ体を落としながら引く。


「今だ」


俺の背後から来ていたリサの攻撃が男の顔面に入り気絶させることに成功する。


「二人とも姿を見せるのは悪手だろう」


石礫が空中を舞い。一斉にこちらに向かってくる。


一人がやられて動揺してくれたらこの作戦は使わずに済んだんだがな。


「六花」


本来防御に使うこの魔法。

射程距離内で自由に操ることが可能。


ガッ


六花を素手で掴み俺は敵とリサの間に入る。


ズドドドドッ


俺の体に無数の石礫がめり込む。


痛い、熱い、

口の中にも血が流れ込み鉄の味で満ちる。


「な!?」


敵が動揺した瞬間に顔に向かって血を吹きかけ視界を奪う。


「このイカれ野郎が!」


憤怒した敵が無数の石礫を乱雑に放つ。


「六花」


六花の防御を全てリサに回して俺は殺される。


リサはそのまま敵を攻撃させて気絶させた。そのタイミングでリストバンドが発動し俺は蘇生される。


「ギャンブルだった…」


「最初作戦を聞かされた時引いたけど今考えてもおかしいと思うわよ」


とりあえずこれで敵を倒すことができたが…俺は一回きりのリストバンドの蘇生を使い切ってしまった。


「こいつら1対1か正面から戦ってたら負けてたかもな」


凍らせて拘束しながら話し合いをする。


「それよりここからどうするかだけど…この敵を放置はできないし拘束してから寮に戻ってももし拘束が解かれたら対処は難しい」


「上級生も出払っているからな。先生に預けるしかない。結局後者の方へ行くことには変わらないな」


「それにしても今回の襲撃はどれぐらいの規模で来てるのかしら?流石にこの二人だけではないと思うし」


それは絶対にないだろう。だが、


「人数が少ないなら登下校中の道に配置するようなことはしないだろうからな。結構多いかもしれない」


「それと確認すべきことがあるわ。この二人っていつもコンビ組んで戦っていたりするタイプだと思う?」


「それはないと思う。基本的には簡単な役割分担と移動の時にしか合体させた技を使っていなかった。コンビ歴が長ければもっと複雑な合わせ技があってもおかしくない」


「そうよね。つまり、今回の敵はある程度個人でも戦えて更に即興で複数人で一緒に戦うことも出来るタイプの奴らってことになるわ」


速攻で協力できるというのは単純な戦闘能力が高いやつよりも厄介だったりする。

人数が多ければ協力した人数によって厄介さの上がり幅はでかいだろう。


「これからは敵に見つからないように動くぞ」


見つかったら今回のような2対2は望めない。むしろ敵を拘束している以上もっと多くの敵と戦う可能性まである。


「わかってるわ」


少し気を引き締め二人は校舎へと向かっていく。

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