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相手チーム最後のセトが入場してくる。

そして静かにゼクスとセトの戦闘が始まる。


「よろしくお願いします」


ゼクスが挨拶を掛けるが、


「さっさと来い」


セトは会話を拒否して詰め始めた。


「ヘカテー」


まずはこれで動きを止めれたらいい。当たらなくても動きの癖だけでも分かれば…


大量に水弾を撃ち出すが、セトはそれを全て避ける。


「マジか…」



コイツの攻撃は当たればそれだけで動きが止まる。だが、他の水使いのように水を染み込ませたりする感じではないよな。水に何らかの特性を付与してる感覚…


「例外だな…」


たまに居る属性に関係ない能力をつけられるやつがいるがそのタイプだな。

だがさっきの戦闘でも全ての攻撃がこの特性を持っているとは思えない。


「何と無くどの攻撃が特殊なのかは予想できるが…まぁいい。全て良けて終いだ」


電気が足回りに走る。

その瞬間に轟音を轟かせながらゼクスに迫る。



ゴリ押しかよ…


セトは直ぐに後ろの花を手で囲う形で回収する。


「速すぎでしょ」


目で追うのはほぼ無理。出来て残像を見る程度…ならどうするか…

意識的に当てるのはほぼ不可能。


ならどうするか…


正面で手を開く。


「開花」


掌にある水の花が破裂し水弾が乱雑に撃ち出されていく。


これで当たらないならもうこの試合で攻撃を当てるのは無理だね。



「プライドを捨てて運に全賭けか」


悪くはないが、  遅すぎる

こんなものが出てくるならもう新しい隠し技の可能性はないな。


速度を上げて真っ正面から突っ込む。



そう、攻撃を当てることは出来ないならどうやって当てるか…

セトの姿が消えた瞬間に体にヘカテーで麻痺の効果を乗せた水を纏わせる。


攻撃を当てさせてばいい。


その瞬間背後に衝撃が走る。


「ガッ!」


痛ったい!だが、俺の能力に触れたならそこで拳は止まっ


その瞬間僕の視界は真っ暗になった。



セトはゼクスに攻撃をした。その瞬間、体が硬直する。


体が動かない。目は動く…体が麻痺してる感覚か。

なら、


電気を自身の体に流す。

すると、動きを無理矢理作り出して拳を更にゼクスにめり込ませる。


「雷豪」


手から発した電撃がゼクスの体を貫いた。



控え室で待っていたサラとレイは静かになっていた。


「スピードが予想以上だな」


動揺を隠しきれないままレイは話す。


「一撃で相手を死に追い込むほどの攻撃力は初めて見ましたぁ」


今までの相手と比べて見るが差が大きすぎる。

少し静寂に包まれるが次にサラが出ることを思い出しサラは出発する。


「じゃ、じゃあ行ってきますぅ」


今までとは違うサラが勝てるイメージはともかく俺自身が対処できるイメージが湧かなければそれと同時に能力の攻略も出来る気がしない。


そう弱気になっていると2人の戦闘が始まっていた。



「え、えっとぉよろしくお願いしますぅ」


サラの挨拶に気を止めずにゼクスは動き出す。


「うん、じゃあね」

次の瞬間…目の前に近づいている。


拳が横っ腹に触れる。


シュッ

拳が食い込む前に土でできたナイフによる攻撃がセトを襲う。


「あ、危なかったですぅ」



確実に殺せるぐらいだったはず…コイツ…反応速度がずば抜けているのか。

攻撃が当たってから有効打になる前に攻撃をして防いだのか。


少し距離を取る。


反応速度を上げるのは電気属性の十八番…コイツは電気属性と土属性の二つ持ちか?

いや、それなら当たる前に反応できたはず。つまりは魔法なしでやっているんだ。


「お前…天才(ばけもの)側か」


「はい?」


面白い。この天才を最短で、無傷で、確実に攻略してやろう。



化け…物?


違う…私はバケモノじゃ…ない!


無意識だった。何か考える前に地面が盛り上がりセトに向かって行った。

それと同時に私も駆け出していた。


もう、正面にいる。まずは右から…

するとものすごいスピードで右側へ回り込み土のナイフで攻撃しようとしている手を触られる。


なら、ここから返して当てれば…あれ?

攻撃のモーションが変えられない。



この手の天才は感覚が全て…特に俺みたいな相手に対してならな。

このタイプは電気を流して動きを矯正させれば途中で動きを変えることは不可能になる。


「雷豪」


相手が転送された。

その瞬間盛り上がった土により発射されたナイフが頬を掠めた。



サラも負けてしまった。違うだろ!今考えることはどうやって勝つかだけだ。


俺が戦闘場に入場するとセトはこっちを見てすらいない。


まずは、こっちを見させるところからってわけか。

もっと舐めてろよ。その余裕…直ぐに潰してやる。


戦闘が開始される。


「六花」


六花を展開させた瞬間にはもう間合いに来ている。


「氷槍」


振り払うように振るう。


「その程度か」


氷槍を持った手の腕を掴まれる。最も簡単に…


勝てない…相手にすらならない…




てか?


「雷豪」


その瞬間に俺の手が電気で貫かれる。そのまま電撃が体に来る前に地面から氷を生み出し腕を切断する。そしてそこに六花を挟むことで電撃を防ぐ。


「電撃が伝わっていない?」


六花は魔法耐性があるからな。そして、


そのまま氷で六花を挟んだまま腕を凍らせながら繋げる。


「一撃防いだだけで嬉しいんだな」


そのままセトは離れようとしたようだが動けない。

掴んだ手が腕に氷で繋がっている。


「決めたからな」


「は?」


その舐め腐った顔面に叩き込むって!


同時にこれ以上魔法を発動できない。まら!


残りの5枚の六花で左手を多いグローブを作りセトの顔を殴り飛ばす。

そのままセトは吹っ飛んでいった。


感情で動きすぎたな。こっちの方がダメージがデカすぎる。

だがここは、


「来いよ、ほら」


余裕を見せる!



才能がすごいわけじゃない…


「お前…1人目のやつとは逆か」


プライドを簡単に捨てないやつ。そしてそれ自身がやつ自身を強くしている。


「楽しくなってきた。やってやるよ」




ここからが本番だ。

ダメージはこっちのが大きい。スピード攻撃力は相手のが上。

なるほど…正面からやって勝てる気はしないな。


再び轟音を立てながらセトが移動し始める。

攻撃を誘うために隙をわざと作る。



「流石にそんなわかりやすいのには乗ってやるつもりはないな」


俺は逆方向に行き攻撃をする。

ガンッ


防がれた?


全賭け(フルベット)成功」

レイは笑いながら反撃する。


へぇ〜隙の方を狙われてたらその時点でゲームオーバーだっただろうに。


「凄いね」


一回一回防ぐのはそれでいいだろうけど…

その瞬間に間髪入れずに攻撃を仕掛ける。


「雷豪」


その瞬間に相手は転送された。


「勝ったが…このトーナメントで初めて有効打を喰らったな」


こうして俺たちの負けで決勝は終わってしまった。


その後疲れていたこともあり特にお互い話さずに寮に帰る。その後も何もすることなく寝てしまった。

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