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404



 ながいながい階段を上がり続ける。頂上はまだ見えなくて、でも、これ以上、足が上がらなかった。


「4階……」


 壁にはそう書かれていた。


 私にはそれがなつかしくて、少し寄り道をしたくなった。


 少しかるくなったカラダで重いドアを開けると、廊下は暗がりが広がっていた。その先に、また光がいすわっていたけれど、あまり気にならなかった。


「401」


 廊下で、名札みたいな数字を見つけると、私はそれをたどって行った。


「402」


 近づいた。


「403」


 すぐそこだ。


「405」


 見つけた、と思った。


 何度も開けてもらったトビラを少しだけ開けると、私は隙間から中をのぞきこんだ。


 そこには、女の子がいた。


 部屋には、ベッドとカーテンと窓くらいしかなくて、開いた窓からは何本ものたて線が見えている。


 女の子はベッドの上で、半分だけカラダを起こして、私に横顔を見せていた。窓のたて線で影ができたその顔は、私の知らない横顔だった。


 女の子はすこし顔を上げた。


「お星さまが見たい」


 そう言ったときの女の子は、なんだか今にもくずれてしまいそうだった。




 お読みくださり、ありがとうございます。

 よろしければ、感想を評価などに替えて、お知らせいただければ幸いです。

 次回更新は明日の10月16日(金)です。


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