↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
NULL WORLD ―世界の外側―  作者: 雛
境界 ―失われた記憶―
PR
12/16

閑話Ⅴ 世界の外側

 世界には。


 境界がある。


 内側と。


 外側。


 現実と。


 仮想。


 存在と。


 非存在。


 人間は。


 いつだって。


 二つに分けたがる。


 けれど。


 その境界を。


 誰が決めたのだろう。


 ***


 そこには。


 何もなかった。


 空もない。


 地面もない。


 時間もない。


 ただ。


 無限の暗闇だけが広がっている。


 その中央に。


 一つの光が浮かんでいた。


 小さな光。


 それは。


 世界だった。


「……」


 誰かが。


 それを見ている。


 人の姿はない。


 声もない。


 ただ。


 見ている。


 世界の誕生から。


 世界の終わりまで。


 すべてを。


 ***


 光の中で。


 街が生まれる。


 人間が生まれる。


 空が生まれる。


 時間が流れる。


《WORLD 01》


 その世界を。


 観測する。


 しばらくして。


 別の光が生まれる。


《WORLD 02》


 また。


 別の世界。


《WORLD 03》


 いくつもの世界が。


 暗闇に浮かんでいく。


 その数は。


 七。


 八。


 九。


 そして。


 それ以上。


 どの世界も。


 少しずつ違う。


 同じ顔を持つ人間。


 違う人生を歩む人間。


 存在する人。


 存在しない人。


 選択が違うだけで。


 世界は簡単に変わる。


「……」


 観測者は。


 そのすべてを見ていた。


 ***


 その中に。


 一つ。


 異常な世界があった。


《EDEN》


 世界の外側に。


 さらに小さな世界がある。


 その中に。


 また世界がある。


 入れ子になった世界。


 観測者は。


 そこを拡大する。


 街。


 学校。


 研究施設。


 そして。


 一人の少年。


《REN》


 少年は。


 世界を見ている。


 自分が世界を作っていることを。


 まだ知らない。


 観測者は。


 少年の動きを追う。


 少年が手を動かす。


 街が変わる。


 空が変わる。


 人が増える。


 世界が完成していく。


 そして。


 白い少女が現れる。


《YUNA》


 二人が並ぶ。


 少年が笑う。


 少女も笑う。


 観測者は。


 しばらく二人を見ていた。


 そして。


 初めて。


 記録を残した。


《OBSERVATION:CONTINUE》


 ***


 五年後。


 世界が反転した。


《ERROR》


《WORLD DATA:UNSTABLE》


《MEMORY:CORRUPTED》


《NULL:DETECTED》


 観測者は。


 動かなかった。


 ただ。


 見ていた。


 少年が記憶を失う。


 少女が待ち続ける。


 世界が崩れる。


 そして。


 少年が目を覚ます。


《REN:ONLINE》


 観測者は。


 少しだけ。


 興味を示した。


 世界が。


 もう一度。


 動き始めたからだ。


 ***


 レンが。


 最初の敵と戦う。


 能力を使う。


《ABILITY:UNKNOWN》


 観測者は。


 記録する。


 レンが。


 世界のルールを反転させる。


《RULE INTERFERENCE》


 さらに。


 記録する。


 ユナが。


 空間を消す。


《SPACE DELETION》


 カイが。


 速度を変える。


《TIME / SPEED INTERFERENCE》


 ミサキが。


 能力を複製する。


《ABILITY COPY》


 アオイが。


 世界を幻に変える。


《PERCEPTION MANIPULATION》


 七つの力。


 少しずつ。


 世界の構造が見えてくる。


 観測者は。


 その中心を見る。


 そこには。


 一つの文字。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。