他の状況
本日2度目のダンジョンだ。今回はリュックサックを鍛冶屋で作ってもらう為に入る。
牛や馬を殺せば『動物の皮』が手に入る。
しかも牛からは牛肉、馬からは馬肉が手に入るのでお得である。
今回はゲットした肉を全部食堂に持って行って1人で焼肉する。
野生動物の肉のクエストあったと思うけど、それはリュックが出来てから。
今日はパーっと集めた肉全部食べちゃおう。
まずは石の採掘。牛や馬を狩りながら岩場へと進む。
そして岩場に着いたら即採掘。石を10個ゲットした。
それが終わると次は材料集め。集めた石を茂みに隠して狩りに出かける。
これはベータ版でテスターしている時に見つけた裏技。誰かに盗られない限り消える事がない。
そしてしばらく牛と馬を狩りまくる。逃げる牛や馬を狩り皮と肉をひたすら集める。
そしてようやく狩りが終わった。ダンジョンの入り口に戻る。石を隠した茂みを覗くと無事に残っていた。
今回も頑張った。
『石10個、動物の皮10枚、牛肉7個、馬肉9個』
これを全て村に持って帰る。
まずはギルドで石を納品。信用ポイント5追加。
次に動物の皮を鍛冶屋に持って行ってリュックを作ってもらう。しばらく待っていると念願のリュックが出来た。
最後に食堂に今日得た肉を全部持っていく。そして焼いてもらう。焼肉だ。
肉を一口、味覚が再現されている。本当に肉を食べているみたいだ。
上手い、がしかし焼肉のタレと白米が欲しい。そして全部食べきれない。
残りの肉は寄付した。
私のリュックも出来て、ゲーム内で腹も満たしたので、今日は満足だ。食堂から出てすぐにログアウトする。
ログアウトして一息つけば、母から晩御飯に呼ばれる。
ゲーム内で食べたばっかりだが、現実でもご飯を食べる。
そしてご飯を食べた後に風呂に入って明日に備えて寝た。明日学校あるのに徹夜してまでゲームをする訳がない。
そして次の日、学校は『ザンシンファンタジー』の話題で溢れていた。
聞き耳を立てて情報を集める。
「『ザンシンファンタジー』ってなんでもvtuber専用のゲームらしいぜ。」「良いよねvtuber専用ゲーム。私達一般人も遊べたら良いのに。」
まず製品版の『ザンシンファンタジー』を買えたのはvtuberだけらしい。
9000人のvtuberがザンシンファンタジーのプレイヤーに選ばれたとの事。一般人はプレイ出来ないゲームと言う認識が一般になっている。
と、周りの人やvtuber達は勘違いしている。
本当はベータ版のテスターをしていた私達一般プレイヤー1000人も製品版を楽しく遊んでいる。
「9000人のvtuber達はザンシンファンタジーの世界に、30ある都市にバラバラに配置されたらしい。」「村や街は存在しないのかしら?」「vtuberは全員都市が初期地点らしいから村や街は無いとの噂だ。」
それは嘘。ギルドの信用ポイントの説明を聞けば都市が村や街と連携している話ぐらい分かる。
おそらくギルドに行ってないか、ギルド職員の信用ポイントの説明をみんな聞き流してる。
9000人のvtuberが居て、その程度の情報も広まって無い、リスナーも分かってない。
…いや、もしかしたらvtuberが多いから、その分知らない人の割合が多すぎるだけなのか?
でも本当に1人も知らないならそれはそれでおかしい。
大丈夫かvtuber。ほぼ100%、この世界は優しく無いぞ。下手しなくても詰むぞ。
「それにギルドに何故か報酬がないって話だぜ。」「ええっと…確か霧に囲まれてるのが理由だっけ?それ以外何も知らないけど。」「クエストの報酬が出ないからリリース初日は都市の探索がほとんどだったらしいぜ。」
…なんか聞いた限り、ダンジョンに入ったvtuberは少数らしい。ダンジョンは素材と食料の宝庫なのにねぇ。
普通のVRファンタジーのゲームでも真っ先にダンジョンやフィールドに出るプレイヤーが多い筈だけど、vtuber達は違うのかな?
「しかも初期装備や武器が無かったらしいぜ。」「お金も100ゴールドだけだったらしいね。」「飲食店で頼んだ一品でゴールドを使い切ったらしい。」「霧が理由って聞いたけど、品が高い事と霧なんてなんの関係が?」
メチャクチャ関係ある。霧で経済も物資も麻痺している。
それと一品100ゴールドのご飯は、『高級な店』に入ったから。
ベータ版でも有名だった値段が法外にバカ高い事でテスター達の間で有名だった店だ。聞き覚えある店の名前だ。
あそこベータ版で、水が入ったコップ一杯で100ゴールド取ってた。
私も金沢山ぼったくられたことある。今思い出すとムカついてきた。
そう勝手にムカついていると休み時間が終わって『ザンシンファンタジー』の話が終わった。
それにしてもここまで『ザンシンファンタジー』が有名だったとは、流石はホナ社。
都市やvtuber達の状況は聞いてて心配になったけど、ホナ社の事だし、なんとかなるでしょ。
私は私で楽しまなきゃね。
※この学校パートは喋ってないです。心の中の声です。




