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今の状況

『ゲンカイトチ』って言う村ね。確か魔族の管理する領土の中で都市部から1番遠い場所だった村よね。

 

 村長と一緒に外に出る。相変わらず霧が村を囲っていた。早く外に出たいな。


 村長「今この村には私等老人と女子供しかおらん。

 若い男は魔王様がいる大都市『マオウコッカ』やその娘の女魔王様がいる『オンナマオウコッカ』に働きに出ている。」


 そして霧を指差す。


 村長「あの霧のせいで帰って来れなくなっとる。

 別の種族の都市の話では住民が霧に入ってそのまま行方不明になったらしい。

 だから若い男は帰りたくても帰れない状態じゃ。」


 なるほどなるほど。霧に入ったら死ぬ奴だコレ。


 村長「そしてこの村の重要な施設を紹介しよう。」


 村長に案内される。


 まずギルド。受付の女性の説明によると、現在は経済が麻痺しているので、『信用ポイント』という記録をつけるらしい。

 

『信用ポイント』はどうやらプレイヤーが現れた時に急遽作ったシステムらしい。

 リアルタイムで言うと今日の朝に導入されたらしい。ちなみに私は高校生なので夕方からのログインである。

 

 掲示板にはクエストも張られているが、お金なしの完全ボランティアのクエストばかり。経済が止まってるから仕方ない。ギルドカードを作って一旦出る。


 次に来たのは鍛冶屋。武器も装備も採集道具も揃っている。今回はここでお買い物だ。


 プレイヤー達には初期資金が100ゴールド渡される。


 木の剣(10ゴールド)、木の盾(30ゴールド)、粗悪なツルハシ(20ゴールド)、粗悪な斧(20ゴールド)


 所持金を使って揃える。ダンジョン内で素材を集めれば、その素材で作れるものを作ってくれるらしい。鍛冶屋には1番お世話になるだろう。


 次に食堂。飯食べる所。私達プレイヤーは空腹による餓死もないしデバフもないが、味が再現されている。そして住民との交流場所にもなる。


 今はお金もないし、肉や魚などの材料も無いので、何も作ってもらえず食べられない。


 最後に日用品屋。リュックサックを見る。リュックサックの値段がなんと300ゴールド。めっちゃ高い。


 お金ないので、何も買わないまま店から出て行く。


 すると空が光り出す。空に『1/100』と謎の数字光る。なんだあれ?


 村長「な、なんじゃああれは?今まであんな数字無かったぞ!」


 どうやらプレイヤーだけに見えているものではないらしい。村長や村人達も空を見上げている。


 何かの最大が100として、1回がこなされている。


 しばらくざわつくが、空が変わった事以外何も起きないのでみんな落ち着く。そして案内再会。


 そして着いたのがダンジョンの前。

 どうやら『ゲンカイトチ』には5つダンジョンがあるらしい。今回案内されたのはそのうちの一つ。

 霧が出たと同時にダンジョンも出来ていたらしい。


 村長「ダンジョンにはモンスターも居るが、村を維持する為の資源が豊富だ。

 食料から木材から鉱石まで、色々採れる。

 私達は霧に閉じ込められて居るが、このダンジョンができた事で辛うじて生活出来ている。」


 なるほどね。じゃあ私もダンジョンに入って生活の基盤を整えないと。


 案内も終わったので村長と別れる。


 ダンジョンに入る前に、再びギルドへと向かう。クエストをやる為だ。掲示板を見る。


 〈石10個 信用ポイント5〉

 〈丸太5本 信用ポイント5〉

 〈野生動物の肉なんでも20個 信用ポイント10〉


 本当にお手伝いみたいな感じだ。とりあえず石10個のクエストを受けてダンジョンへと向かう。


 ダンジョン内は自然豊かだ。森があり、岩場があり、湖があり、野生動物も居る。


 とりあえず近くを歩いてたらニワトリに一撃。

 ニワトリは死んだ。ニワトリは『鶏肉』を落とした。


 鶏肉かぁ。食堂に持って行ったら唐揚げ作って貰えるかなぁ。まぁそれよりもまずは石だ。


 石は石でも何故か種類がある。ベータ版と同じなら、そこらに落ちてる石は『小石』で採掘して出た石が『石』だ。なので『石』を得るには採掘できるポイントを見つけなければ。


 と言う事で岩場に到着。採掘できるポイントは光って居るので、光って居る場所を見つけて掘って行く。


 落ちる落ちる。光ってるところから『石』がポロポロと落ちてくる。


 そして石を10個ゲット。もう荷物が持てなくなったので一旦帰る。


 リュックも無いから沢山物が持てないのだ。


 なので今回の成果は『鶏肉×1、石×10』だ。


 ダンジョンから出る。そしてギルドに向かう。


 そして石10個カウンターに置いてクエスト完了させる。


 受付「クエストクリアおめでとうございます。報酬の信用ポイント5ポイントです。」


 ギルドから出る前にギルドでアイテムを売ってゴールドをゲット出来ないか聞く。

 絶対無理だと思うけど、だって霧で確実に経済麻痺してるもん。


 受付「あ〜。出来ますけど、合計で500ゴールド分の納品物では無いドロップアイテムを売れば『不敬ポイント』が付きますね。

『不敬ポイント』は『信用ポイント』と真逆の物です。

 貴女達の評価はその2つが相殺しあって残った数字で決まります。

 現在貴女は5ポイントです。酷ければマイナスに突っ切りますのでお気をつけ下さい。」


 なるほどなるほど。リュックサック買いたかったけど一旦諦めかな。


 受付「そうですね。売ってゴールド得るのはリスクあります。やっぱり材料を集めて鍛冶屋で作ってもらう方が良いです。

 あと、遠回しになりますが、ダンジョン内の宝箱にゴールドが入ってる事があります。宝箱も探してみれば良いかも。」


 そう言えば宝箱もあった。でも宝箱って中身が多いからなぁ。リュックが無いと持ち切れないよ。


 まぁ無難に材料集めしましょうか。


 そう考えてもう一度『石10個』のクエストを受けてギルドから出るのだった。

 荷物の都合だ。石10個なら両手で抱えて持って帰れる。往復の必要が無い。


 あ、私以外のプレイヤー。私と同じテスターだった人達2人だ、聞き覚えのある名前だ。2人は村長に案内を受けて居る。


 それを見送って再びダンジョンへと向かうのだった。

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