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暗黒の信長と帰蝶 ~異次元の信長Take3~  作者: 松岡良佑
第2章

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16話 8次元の信長&帰蝶Take3

【創造神様、運命神様、時空神様のお言葉】


時空神ファルファッラ「信秀が術を行う『詳細』は『7話』と同じだから大幅に省略したわ。『詳細』が知りたい人はを『7話』をもう一回見てね。『3次元の人』ならソレができるはずよ?」


創造神パルヴァーネ「我が降臨したあとも『ほぼ』同じであるぞ。決して『手抜き』ではない。詳細は『7話』でな」


運命神シュメッターリング「我々は本文以外も現れるかもね? 『本文以外』が何かって? 『3次元人の君達』ならわかるでしょ? 油断しないでね?☆」

【8次元世界下界/尾張国 清須城 儀式の間】


『魂よ 朽ちた肉体 黄泉帰り 悪鬼共から 救い給うや! 蘇生回帰法(そせいかいきほう)! 兤陽(こうよう)神パーピリオー!』


 杖を持った中年の術士が、5.7.5.7.7の5節完全詠唱を発動させる。

 本来人間の限界は5.7.5だが、才能に優れる歌術士なら5.7.5.7までは凄く頑張ればいける。

 しかし5.7.5.7.7は無理だ。


 その無理を触媒やら補助をつけたり工夫して成立させようとしたが、もう駄目だと思ってた所に、急に力が抜けた。

 体ではなく術の圧力が消え去った。


「し、失敗か……ッ!? ん?」


 失敗かと思ったが違った。


 部屋の天井が輝き6色光輪を作り、金銀銅3色の六芒星が起こす爆風が壁の一部を破壊しつつ、爆風の粉塵から織田信長と斎藤帰蝶が立っていた。


「ふう。2回目とは言え慣れんのう。おっと親父殿っぽい人、じゃなくて親父殿。某は三ろ……いや信長です」


 忌み名の習慣がない事を思い出し信長は訂正した。

 なにせここに来るのは100年ぶり(2回目)なのだから。


「妻の斎藤帰蝶と申します。復活の儀式、お疲れ様です」


 もう初顔合わせではないので、それなりに体裁の整った挨拶をする信長と帰蝶。

 だが、信秀たちは2回目ではない。

 新しく作った歴史なので、あくまで初回であり、信長の復活も信秀の記憶と違う、しかも想定外の帰蝶まで復活した。


 故に以前の様な0点の挨拶ではないが、かといって、相手が初回だというのを忘れているので前よりタチの悪い-5点の挨拶であった。


「お、あ、信長と帰蝶殿なのか……!?」


≪(ぬおぉぉぉ!)き、聞けッ! 我は創造神パルヴァーネッ!≫


 その時、パルヴァーネが慌てて割り込んだ。

 信長達の挨拶がマイナスなので、慌てて顕現して割り込んだのだ。

 輪郭のボヤけた幻影なのに、汗が見えるのは気のせいだろう。


 その後、相変わらず信長と帰蝶には分からない神言語でやり取りが行われ、信長と帰蝶は足を投げ出し座った。

 信秀達は目を白黒させながらその言葉を聞いていた。


(流石に2回目だと長く感じるな)


(ファルが歌術で『早戻し』できるなら『早送り』もやってくれませんかね)


(それもそうじゃが、なんでパルヴァーネの奴は、我らに理解できない言葉で喋るんじゃ?)


(さ、さぁ? 3次元人の我々には理解できない事を喋ってるんじゃないですか?)


(密談じゃあるまいな……終わったか)


 信長と帰蝶は『よっこらせ』の擬音が聞こえそうな仕草で立ち上がった。


「あー、き、君達? 特に別次元の信長っぽい人よ」


「はい、親(・)父(・)殿(・)」


「お、親父殿!? ではやはり信長なのか!? しかしさっきの話は聞こえておらなんだか?」


「何か言ってるなと。しかし知っている言葉じゃないので、内容はサッパリで」


「サッパリ!? 神言語を知らぬのか!?」


「知りませぬ。ファル、知らない理由を説明してくれ」


≪≪……2回目でそこまで馴染むのは褒めてあげるわ≫≫


≪≪ファル!? まさか時空神ファルファッラ様!?≫≫


 創造神の降臨だけでも奇跡なのに、時空神まで降臨するとは天地崩壊級の奇跡だ。


≪≪私は時空神ファルファッラ。彼らは神言語を知らぬし覚えられません。――(中略するわよ? コレも神の御業(みわざ)よ)――彼らの特性をよく見極めて活動する事です≫≫


≪≪そうですか……? ところで今の神言語も聞こえてはおらぬと?≫≫


≪≪私の言葉は理解しています。具体的には≪≪この鍵カッコ2個の時≫≫は全員が理解できる言葉でしゃべっているわ≫≫


≪≪か、鍵カッコ? 神言語の名称でですね?≫≫


≪≪そうよ。≪≪コレは≫≫、本来なかった言語。信長と帰蝶が神言語を理解できないので、私が神言語と彼らの次元の言葉を同時に喋っているので聞こえてます。だから貴方の会話も聞こえているわ。逆にさっきパルヴァーネ様が仰った≪鍵カッコ1個の時は≫信長と帰蝶には、まったく理解できないわ。貴方達の言葉も自動で≪≪コレは≫≫になる。まぁ特別気にしなくても問題ないでしょう≫≫


 神界では言語は魂で理解していたので、神言語、即ち8次元言語を理解できたが、こうして肉体を得た以上、肉体で出来る事が優先されてしまう。

 故に今の環境では神言語(8次元言語)は理解できないのだ。


≪≪流石は時空神! ご器用な事を為さる!≫≫


(なんじゃこのお淑やかな言葉は!? 全く知らん神だな!)


(魔神の時とは大違いですねぇ……)


《聞こえてるわ。2回目よ?》


《ヒッ!?》


《ごめんなさい!?》


「ど、どうした!?」


 突然、信長と帰蝶が知らない言葉で激しく動揺したので、信秀っぽい人が驚いた。


≪≪今の《ホニャララ》は私たち神々と彼らしか理解できない3次元言語を意図的にしゃべったの。だから残念ながら8次元の貴方達には訳が分からない言語。面倒ね全く! ところで、信秀と、織田家の者よ。『っぽい人』って疲れるでしょう? 次元は違えど血筋は一緒。本来の呼び方にしなさい。作者も面d……何でもないわ。信長と帰蝶もその様に接するように教育しておいたわ≫≫


≪≪サクシャモメンd? 何やらわかりませぬが、そうですな見た目が余りに違ったので、つい『っぽい人』といってしまいましたが直しまする≫≫


≪≪じゃ、がんばってね。そうそう。近隣情勢とこの8次元の常識も教えといたから安心してね≫≫


≪≪はッ!≫≫


 そう言ってファルファッラは去っていった。

 

 一応念のために、今一度。

 省略したら執筆が楽になるかと思ったら、逆に余計に面倒になって後悔している。

 だが、久しぶりの警告となるが、今一度。

 メタいと思うかもしれないが、それは違う。

 作品設定のキーワードに『第四の壁をブチ抜く』とある上に、なにせ8次元空間なのだ。

 こんな現象は些細な事。

 いいね?


「そう言う訳で親父殿、暫くは慣れぬと思いますが、ご勘弁を」


「そうです義父上。それより私の復活は斎藤家の牽制にもなるかと」


「ッ!! そ、そうか!!」


「えっ!?」


 今、帰蝶は歴史を変える発言をした。

 本人がイマイチ気が付いてはいないが、重要なことだ。


「斎藤殿は帰蝶殿を失い、信長に対する恨みと失意から八岐大蛇(やまたのおろち)の力を手にしている。帰蝶殿の年齢は違うが、娘の復活というケジメはつけたとも言える。何とか説得できるやもしれんな」


「あ、あの、一応、私はよく似ている他人であって……いや違うわね。よく似た同一人物の次元違いの人になりますよね?」


 帰蝶が念の為に言ったが、良く分からない表現になってしまった。

 それはともかく、稲葉山城に行って『こんなの帰蝶じゃない!』と暴れられる可能性が頭を過ったのだ。

 少なくとも3次元の父道三と兄義龍は、何故かそうなる気がしてならない。


「そうだな。そうなのだが、人の復活は超高等歌術にして、成功したら当代一の兤陽(こうよう)神パーピリオーの化身といっても過言ではない奇跡を成功させたのだ! 交渉の余地はあるかもしれん!」


「親父殿、復活はしましたが別次元の人間ですぞ?」


 一応、信長が念のために釘を刺す。


「……そうか。じゃあ半分成功か? 当代一は名乗れんか。しかし若返らして蘇ったのだから文句はないじゃろう?」


「8次元の常識を知らぬので、そこは何とも……それよりも気になる事を言ってましたな? 八岐大蛇(やまたのおろち)の力とか? まさかとは思いますがウェア八岐大蛇ですか!?」


 もうウェアウルフは知っているので、そう呼んでみる信長であった。


「ほう。よく知っているな?」


 この歴史ではまだウェアウルフ今川義元の話は出ていない。

 ウッカリチョンボだ。


「し、神界で現状だけ学んできました! 今川義元もウェアウルフだとか!? 勝家らも噛まれて呪われている状態だとか!?」


 失敗して惨殺されて、やり直している最中とも言い難く誤魔化したが、この次元で心を読む歌術があるかもしれないと警戒する信長であった。


「そうじゃ。ウェアウルフ今川義元に八岐大蛇斎藤道三と義龍。実に厄介じゃが、斎藤家は帰蝶殿の復活でこちら側の陣営に引き込めるやもしれぬ」


 信秀の言葉に信長と帰蝶は頭の片隅にある覇者の魂の記憶が頭を過った。


「(バレなかったか! だが……!!)そ、それは辞めた方が良いかと」


「え、えぇ。父上と兄上の援軍は見込めないかもしれません」


「何故じゃ?」


「何と言うべきか……相性……少なくとも独力で今川義元を倒す実力を見せねば門前払いかと」


「ふぅむ。尤もな話かもしれんが、お主らの元の次元では織田と斎藤は仲が悪かったのか? 同盟の可能性は薄いのか?」


「悪かったというか……」


 史実では道三没後は帰蝶が嫁いでいるのに、戦い合う仲まで堕ちた。

 信長の正徳寺の会談でも、行列で信長が『うつけ策』を披露し、信長Take1では道三が引っ掛かり大恥をかいた。

 そして、この信長は知らない事だが、信長Take3では歴史が変わって義龍が『うつけ策』に引っかかり、道三以上に致命傷を負う恥をかいた。


 要するに、3次元世界では、斎藤家をコケにしたのだ。


「あ、ならば、この次元での婚姻で、ワシは何かしましたか?」


「……それは聞かない方が良いだろう」


「あっ……」


「左様ですか……」


 信秀も当時を思い出し、斎藤家に頼るのを諦めた――

【運命神シュメッターリング様のお言葉】

「さっそく油断した? 会話についておさらいしましょうか。下記を見てね☆」


「●●●●●●」通常会話。

≪●●●●●●≫神言語1。神と8次元の人しか聞き取れない言葉。

≪≪●●●●●●≫≫神言語2。全員に通じる言葉。

《●●●●●●》神言語3。信長と帰蝶と神にしか理解できない神言語含む3次元語

『●●●●●●』歌術。または地の文のに入るセリフ。

【●●●●●●】場所や地名。

(●●●●●●)心の声、またはヒソヒソ声。


【時空神ファルファッラ様のお言葉】

「あと信長と帰蝶がTake3に旅立ったから整理しておきましょう」


Take1:信長、誕生から12歳まで。帰蝶、誕生から10歳まで

Take2:信長&帰蝶、15歳に成長させられてから12話まで。

Take3:16話からどこまでいくかしらね? Take100以内にはして欲しいけど……。

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