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魔法戦争の代償②

魔法に憧れた世代が、次の魔法を生む。


魔法を操る者が、新たな時代を呼ぶ。


魔法に疑問を持つ者が、危険を知る。



今から100年以上前の、


ある学者の話だ...


──


風の報せが途中で遮られたことに異変を感じたアルルダード側の傭兵の1人がイルモニカ側にまで伸びたアルルダード統治下の森シェル・ビーで黒焦げになって死んでいる自国の魔導師を発見すると直ぐさまアルルダード政府にまでそのことが届く。


その事件のあとアルルダード側のシェル・ビーでも同じように焼かれた3人の魔導師が発見されるが、その4人目の殺害後のあとにアルルダード側の魔導師を含む傭兵部隊によって、その犯人2人をアルルダード側の森の奥で拘束する。


(そのイルモニカ側の魔術師2人は、3日後に公開処刑として炎の魔法で焼き殺されている)


イルモニカとアルルダードの国境にある森


"シェル・ビー" は、非常に複雑な地形をしている。


シェル・ビーの森の北側はイルモニカ側の方にあり、南側はアルルダード側に伸びている、そのことで前々からその領土を巡って度々揉めていた。


イルモニカ政府は、もともと小さい森であったが小鳥や妖精が住み着くようになってからその範囲を南にまで拡大させたと主張するも、


アルルダード政府側は、例えそうだったとしてもその範囲は圧倒的にアルルダード側の方へと拡大してしまったのだから今更どうのこうの出来るものでは無いとして、


その面積が圧倒的にアルルダードの方にあると示して、その統治する権利はアルルダード側にあると主張する。


そんな前々から平行線を辿っていて、お互いにそれ以上は踏み込もうとしない状況が続いた


そんな矢先に起こった事件でもあった。


アルルダード政府は、


この野蛮な出来事を強く避難しイルモニカ政府を問い詰め、謝罪だけでは済むものではないと声明を発表するも、イルモニカ政府はこの事件の引き金は、もともとはアルルダード側の行為が招いた事件だと主張、


これにはアルルダード政府は、今後のことを考えて謝罪を含むそれに値するだけのものを提示するようイルモニカ政府に強く求めた。


しかし、


イルモニカ政府の出した答えは、その挑発的姿勢にはこちらもそれ相応の構えがあることを示唆すると、


もはやこの2つの大国を止める術は無いところにまで来てしまった..。


それを怖れた市民は、一目散にその対象になる場所から少しでも離れようと国の境界線に殺到。


その人々の作った群れはやがて恐怖を招き、混乱に陥ると、圧死などの事故で死者が出る。


そして


エレス世紀2597年


4月23日、イルモニカ政府側の宣戦布告が夜に言い渡されると、翌日の早朝、アルルダード国境沿いとイルモニカ国境沿いには既に多くの傭兵部隊(魔導師、または魔術師、召喚師と魔法にかかわる者たちが..)が今か今かとその瞬間を待ちわびていた。


そのときだった、


国境沿いとは別の方向からアルルダード側の魔導師(当時のハイクラスに匹敵する..)10人ほどの者たちが発動させた巨大な炎の塊がイルモニカ国境沿いの森シェル・ビーに放り込まれる。


するとその余りの巨大な炎が森の一帯を包むと大きな火の海が生まれたのだ..


その中で生きる者たちの鳴き声を飲み込みながら...


火の海が生まれるとそこに住む全て者の命が容赦なく飲み込まれていったのだ..


それを見たそこに集まった全ての者が敵味方関係なく言葉を失うと、誰かが気づいたように声を上げた。


「放てー!!」


その声の持ち主は、イルモニカ側の魔術師だった。

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