レイプはご褒美!だから私は早く死にたい!
あまりにもノイローゼなので今回は脚色はありません。事実の羅列
突然ですが、クイズです!
ストリート・シーンにおいて、一人前の大人が毎日行う日課は三つあります!
ひとつは窃盗!
もうひとつは拷問!
最後の一つはなんでしょう!
……最後のひとつは、アスファルトの上で繰り広げられる「煽り運転」でしたあ!
煽り運転は、いいぞ!
金属の棺桶に乗り込み、速度を手にした瞬間、人は誰しも、理性を捨てる!
前方を走る遅い車を見つけるや、背後から急接近し、ハイビームの光で敵の網膜を焼き切り、クラクションで鼓膜を穿つ!
相手が恐怖に駆られて逃げようとするなら、カーニバルの始まりだ!
無理矢理に追い越し、急ブレーキをかけて前方に立ち塞がり、逃げ道を完全に塞ぐ!
そして、ドアを蹴り上げて運転手を引き摺り出し、硬いアスファルトに叩きつけ、骨が軋む音と血の匂いを堪能しながら力の限りに殴り飛ばす!
そう!
「煽り運転」とは、社会を円滑に回すための「マナー」であり、一般的な「挨拶」に過ぎない。
強者が弱者を蹂躙し、力こそが絶対的な正義であるという、この社会の生態系の証明である。
殴り飛ばされた側も、自らの弱さを呪いながら、次は自分が誰かを引き摺り出す側になろうと固く決意するだけだ。
他人に危害を与えられたら、他人に危害を加える。
社会とは、そういうものだ。
チンピラの誰もがそうやって、狂気のバトンを繋いで生きている。
だが!
私の父は、そのような「ありふれた常識人」の枠には収まらない、真の怪物であった!
ある雨の夜。
父の運転する車が、一台のファミリーカーを執拗に煽り倒した末に、ガードレールの脇へと追い詰めた時のことだ。
父は、いつものように運転席に歩み寄り、恐怖で震え上がる中年の男を引き摺り出した。
父は口で効果音を叫びながら男を殴りつけ、叫んだ。
「びきし!でぃきし!じし!でゅくし!ぶくし!ずくし!……破裂したら、仕方ないじゃないか!わかっているのか!今はお酒がありません!お酒がありませんなら?……謝れよ!お前がぽしゅうん!って前にいるから、ぼくのパチンコが負けたら、どう責任取るんだ!事故したら、謝れ!美味しいなら、謝れ!雨が降ったら、傘をさす!じょうしきです!謝れ!あやまれーーーーーーッ!!!!!!」
男は両手を顔の前に掲げ、「すいません、すいません」と、まるで壊れた機械のように命乞いを繰り返していた。
通常であれば、ここで数発の拳を叩き込み、男の顔面を血で染め上げて儀式は終了する。
それが、この世界の「正しいマナー」だからだ。
しかし、父は……男の顔面には目もくれなかった。
父の爬虫類のような冷たい視線は、運転席で震える男を通り越し、後部座席で身を寄せ合い、声も出せずに泣きじゃくっている男の妻と、まだ幼い子供へと真っ直ぐに突き刺さっていた。
父の「お・ち・ん・ち・ん」が、標的を見つけたのだ!
父は、アスファルトに這いつくばる男の髪を鷲掴みにし、男の顔を無理矢理に後部座席の方へと向けさせた。そして、地獄の底から響くような、甘く、粘り気のある声で、男の耳元でこう囁いたのだ。
「お前のオンナとガキの顔、覚えたからな」
その言葉には、物理的な打撃を遥かに凌駕する、絶対的な恐怖が込められていた。男の喉から息を呑む音が漏れた。だが、父の真の異常性は、その後に続く言葉にあった。父は、恐怖に凍りつく男の妻と子供を指差し、まるで最高のプレゼントを約束するサンタクロースのような、悍ましい微笑みを浮かべて宣告したのだ。
「お前の女に、俺の子供、産ませたるからな。必ずだ。……はい、ありがとうは?」
その瞬間、空間の温度が絶対零度まで下がったのを、後部座席からその光景を眺めていた私ははっきりと感じ取った!
男は狂ったように叫び声を上げ、地面に頭を擦りつけて許しを乞い始めた!
「いやだあ!いやだ!!!!!!いやだ!!!!!!なんでもしますから!やめてください!やめてくださいいいいいい!!!!!!」
「いやもうぼく犯すって決めたから……やだじゃないよ!男なら腹くくれ!男だろッ!じゃあもう今犯す!ミカコーッ!カメラ!カメラ回せ!」
「いやだ!!!!!!助けて!!!助けてよ!!!!!!えわああああああああッ!!!!!!」
骨を折られることなど比べ物にならないほどの、魂の根源を破壊されるような究極の絶望が、男の全身を支配していた!
車内の後部座席で、幼かった私は、窓ガラス越しに繰り広げられるその凄惨な光景を、瞬き一つせずに見つめていた。
何が起きていたのか、その時の私は理解できていなかったが……父が、相手の肉体を破壊するのではなく、相手の「未来」と「尊厳」を完全に支配し、破壊することを選んだ……ということだけは、なんとなく察していた。
そして、その破壊のための最も凶悪な武器として、「自分の子供を産ませる」という行為、すなわち「新たな命を誕生させること」を提示したのだ。
その時、私の脳髄に、一つの雷鳴のような真理が閃いた。
この世界において、「子供」とは何なのか?
「妊娠」や「出産」とは何なのか?
それは、決して愛の結晶などではない。
未来への希望でもない。
それは、強者が弱者に対して与える、最も逃れられない、最も残酷な「罰」なのだ!
相手の人生を永遠に汚染し、相手の平穏を根底から破壊し、相手の視界に一生消えない呪いとして存在し続けるための、極めて悪質で、極めて効果的な「呪詛の装置」。
それこそが、子供という存在の真の定義であった。
父は、その真理を、知的障害者でありながら、動物的な本能で理解し、最も効果的な脅迫の道具として使いこなしている。
そして……!
その絶対的な真理は、翻って、私自身の存在意義を完璧に証明してしまった!
私はこの父の子供である。
ということは?
私は?
私は何なのか?
愛されて生まれてきたわけではない。
私がこの世に産み落とされた理由。
それは、父が母に対して、あるいは、この世界そのものに対して与えた「巨大な罰」の具現化に……他ならない。
私は罰なのだ。
私のこの肉体は、他者を苦しめるために設計された呪いの塊であり、私のこの呼吸は、周囲の空気を汚染するための毒ガスである。私の存在そのものが、世界に対する悪意の証明なのだ。
その日から、私の魂は、完全なる自己否定という名の鋼鉄の檻に閉じ込められた。
私が笑えば、それは誰かの悲鳴を嘲笑っていることになる。
私が何かを食べれば、それは誰かの生きる糧を奪い取る強奪行為になる。
私が知識を得ようとすれば、それはより残酷に他者を蹂躙するための武器を磨いていることになる。
なぜなら。
私は。
私は「罰」だからだ。
罰である以上、私のすべての行動は、他者への苦痛へと変換されなければならない。
私が幸せになることなど、この世界の法則が許さない。
私が存在しているというだけで、すでにこの世界に対する許されざる「悪」を成しているのだ。
私は、鏡を見るたびに吐き気を催すようになった。
そこに映っているのは、ヒトではない。
父という名の怪物がこの世に放った、時限爆弾のような呪詛の塊。
私は悪だ。
生まれてきたこと自体が、世界に対する消えない罪だ。
この体の中には、あの雨の夜、他者の尊厳を踏みにじり、命を呪いの道具として扱った怪物の血が、どす黒く脈打っている。
誰も私を愛してはならない。
私も誰も愛してはならない。
愛という概念すらも、私が触れれば、たちまち相手を腐らせる猛毒へと変貌してしまうからだ。
私はただ、自分が「完全なる悪」であることを自覚し、誰とも関わらず、ただ息を潜めて、自らの存在という名の罪を呪い続けることしか許されていない。
この世界は、暴力の連鎖で回っている。
私の内なる世界もまた、「私は罰である」という絶望の連鎖によって固定されていた。
父の叫び声が聞こえる。
「ちんちん、ちもきーのして!ちんちんに、ちゅうして!ウチパリカンチカンチパンパン!テーレッテレー!ねっておーしーえるえるえーるね!だいどう!デミタスブレンド!……あーおもちろかった!これが次期社長の威厳を示せたというもの!ま、お前も成長しろよ?さ!仕事仕事!」
……それが、私の原風景。
私が私自身を永遠に殺し続けるための、逃れられない地獄の始まりであった。
この闇の中で、私はただ、自らが「悪」として朽ち果てていくのを、無音で待ち続けている……




