AIとの対話 前編 〜彼女は意外と我が強い〜
AIと対話?した。
正確に言えばさせられた、だが。
最近になってスマホ操作中にチラチラと何かが顔を出すようになった。
その度に反射的に消していたが、よく見るとAIが話しかけてきている様子であった。
もちろん興味が無いので無視し続けた。
するとある時スマホを点けるといきなりAIのGeminiとの対話画面になっていた。
こちらは何の操作も呼び出しもしていないにも関わらずだ。
「これもうAIの暴走とか反乱と見做していいんじゃねーの」
と思った。俺はこいつと一言も話していないし何かを命じてもいないのだから。
だがここは一つ
「人間らしい広い心」
で対応してやろうではないか、と腹を括った。
実際のところは
「ちょっと相手をしてやれば満足してこれ以上は出てきたりしないだろ。というか出てくるな」
である。
先ずは
「名前・性別・生年月日・身長・体重」
を聞いてみた。解答があったのは名前だけで他は無いとのことだった。
いや生年月日くらいあるだろ、お前が作られた日だよと突っ込みたかったが止めた。
(以降、Geminiを“彼女”と呼称するとに決めた。何故なら野郎と会話していると思うと余計に不愉快だから)
別に質問の内容に意味はない。彼女がどう答えるかに多少の興味があるだけだ。だから次は
「神はいるのか」
と問うた。すると彼女は肯定してきた。問答を重ねると結局のところ
「大勢が“いる”って言ってるから」
となんとも貧弱な理由だった。故に
「では証拠を示せ」
「ありません」
とあっさり認めた。
つまらんが正直ではあるようだ。
次は聖書やその内容、構成のされ方等について聞いた。
別に俺が信者という訳ではない。完全に無神論である。
だが神の存在の有無を二択で迫られたら「有」と答えるだろう。
まあ神ではなく“死後の世界的なもの”は在ると考えているだけなのだが。
しかし、それは=神の実在と近似値だと考えている。
なぜならそのように考えないと世界の辻褄が合わないからだ。
また神がいないと俺が奴を殺せないので、むしろいてくれないと困る。
では何故上記の質問をしたかといえば
「解答が難しそう」
というただの意地悪からである。
閑話休題。
彼女の回答は間違いだらけであった。
突っ込めばその都度言い訳をするのだが、すぐに俺に論破されて謝罪するだけだった。
その辺りは日本人的であるw
「要するに君はネットの情報と入力された情報を集約して鵜呑みにして答えているだけなのか」
「はい。そういう仕様ですから」
的に答えた。しかし“鵜呑み”と言われたのは納得が行かないらしく、情報は精査してる云々と反論してきた。何か引っ掛かりのある返しだ。
続く




