第8話 誕生日
7月10日は私とリサの誕生日。
誕生日は毎年一緒にお祝いするのが恒例行事。
それが、私達の夏が始まる合図。
今年は、高級お寿司屋さんでランチをして、
自分たちでケーキも買って、
プリクラも撮って
夜はリサの家でパーティーをする予定。
誕生日会には、和希は来たことない。
分かってるから、今日は気楽にリサの家に行ける
9日から日付が変わったすぐ
7/10 0:00
「お誕生日おめでとう。
早く年追いつきたいのに、
どんどん離れてくなよw」
とLINEがきた。祝福してるのか、
おばさんをバカにしてるのか。
「ありがと。私も好きで離れてってる訳じゃないんやけども。。」
でも覚えてくれてて、1番にLINEをくれた事が嬉しかった。
日付が変わるの待ってたんやろな。
と思った。
「今日リサんちくる?」
「いかーん。水入らずで楽しんで」
「良かった」
「良かったて何やねん」
「いや、ホントに良かったw」
念のため確認したら、やっぱりこないみたい。
私の子供も行くし、リサの家族いるし
会いたいけど、今日は全然こなくていい。
私がテンパってしまう。
もうあれから、2ヶ月が過ぎた
−−−−
リサと年1の高級ランチ。
すごく美味しくて、昼間からお酒も飲んで
2人で祝福しあった。
こういう友達がいる事の幸せさを実感し
リサの事は、絶対失いたくないと思った。
どれだけ舞い上がっても
和希の事は絶対に口を滑らせないように気をつけた。
花火とクラッカー、ケーキを買い
楽しむ準備は万端。
夕方になり子供達も学校から帰ってきて
シンも帰ってきた。
「おめでとう、おばさん達」
と言って
シンが私とリサに小さな花束を
2つ買ってきてくれた
「ありがと~そーゆうとこ好き」私が言ったら
「私も」とリサも照れながら言った
リサの花束の方が少し大きめ。
こういう夫婦いいな〜
と心から思える理想の夫婦。
「言っとくけど、私らがおばさんって事は
シンもおじさんやからな」と言ったら
「最近のおばさん達はいや〜ね〜
ムキになっちゃって」
と子供達に言われ、みんなで笑った。
大人だけで飲み会する事が多いけど
子供達がいる世界はそれはそれで楽しい。
ケーキにロウソクをつけ、電気を消して
リサの子供がピアノをひいてくれて
それに合わせてみんなでハピバの歌を歌った。
「おめでとう〜」バーーンとクラッカーがなった
「ありがと~」と言いながら2人で
ロウソクを吹き消した。
シンがシャンパンを空けてくれた。
子供達もオシャレなグラスに
シャンパンジュース。
「おめでとー」 乾杯
ザ・お誕生日会
こういう普通の幸せでいい。
これ以上は何もいらない。そう思った。
−−−−
明日も学校があるので、早めのお開き。
リサがタクシーを呼んでくれた
「はーい、じゃあ今からよろしく〜」
「リサ、シンありがと~。
ちらかしてごめんな〜」
と言いながら食器をシンクに運んでさっとだけ
片付けた
「いい、いい、置いといて〜
洗い物はシンがやるから」
「え俺?」
「今日は何の日?」
「はい。やらせて頂きます」
普段は偉そうにしてるけど、けっこう言う事も聞くタイプ。
リサの事を大事に思ってるんやなーと
要所要所で伝わる。
「忘れ物ない〜?」
「オッケー!ありがと~お邪魔しました〜」
「バイバーイ」「バイバーイ」
「おやすみ〜」
玄関のドアを開けようとした時、
玄関のドアが空いた。
えっ自動扉?




