第21話 帰り道
車に着いた時には
夜中の3時を回っていた。
そんなに海にいたんや。
帰りも和希が運転してくれた。
「あ、そこのコンビニ寄って」
「和希の初デートで行きたい場所も
行ってあげる」
「バカにしとるやろ〜お前」
「してないよ。私も和希とコンビニ行ってみたい」
と言って、手を繋いでコンビニに入った。
真夜中で、地元から1時間くらい離れてるし
誰にも見られる事はない。
カップルになって初めてのお披露目。
カップルになった私たちを
コンビニの店員さんに見せつけた。
「何か小腹すいたなぁ
これめちゃ美味いで〜」
「じゃあそれ半分こで食べよ」
「そうしよっか」
と言って見つめ合って笑った。
眠かったので、ホットコーヒーも。
でも寝れなくなると困るから、それも
半分こ。
「私これ好き〜」
「じゃあ、それは2個買え」
「やったー」
イチャイチャしながら店内をグルグル回った。
店員さんは、じっと黙って見てくれていた。
「これ、限定やって〜」
「ほんまや〜気になるなぁ〜」
本当に、コンビニがディズニーランドかと
思うくらい、楽しかった。
−−−−−
「リサ達にどっちが言う?」
と和希が聞いてきた。
そのミッションがあることをすっかり忘れてた。
「んー親友やし、私から言おかなー
でもめちゃ緊張するなー。
殴られたりせんかな?」
「一発くらいは飛んで来るんちゃう?笑
リサ、めちゃ俺の事好きやでなー
今日もデートに付いてくる気やったでー笑」
「え!こわーー小姑。
初デート、姉付きはホラーやで。
やっぱり、付き合うのやめよかな。」
「それは、俺も本気で阻止した。笑
やめたらリサに殴られんで。」
「どっちにしても殴られるんか。
しかも、そこは守ってくれやんのや。笑」
「うん。リサは怖いから無理。笑
一緒に行って、俺が言う?
前に1回言ってあるから、もうけっこう平気やし」
「そーする!!
私は和希の後ろに隠れとく。」
「おけ!そうしよ。大丈夫やで。
俺が守るから。」
「ほんまかよ。笑」
行きの車は、両片思いだった2人。
帰りの車は、ラブラブバカップル。
「和希、あーん」
コンビニで買ったお菓子を食べさせた。
「うまっ。いつもよりうまい!」
「本当や〜めちゃおいし〜」
−−−−−
今までずっと足踏みしていた事が
今日、一気に進みすぎた。
「和希ってさ、いつから私の事好きやったん?」
「んー分からん。」
「やよな〜私も。」
「たぶん、子どもの頃から」
「えーーっ!うそやろ!!?
私にめちゃ愛想悪かったでー。」
「思春期やで、しゃーないやろ。
それが思春期の愛情表情や。笑」
「思春期の愛情表情、、むず」
「まだ好きとかは分からんかったけど、
今日真子が遊びに来るって聞いたら
嬉しかったのは覚えとる。
あと、お前に彼女できた?って聞かれるの
めちゃムカついた。」
「そーなん?だから無視やったんや。笑
せめてもうちょっと愛想よくしてくたら、
優しくしたのに。笑
私は、生意気なガキやなーとしか思ってなかった。笑」
「やろな。そんな気はしとった。
じゃあ、真子はいつ?」
「いつかなぁ〜
ハンバーガー屋さんかなー。
好きって言うか、、
あの日、初めて和希が男に見えた」
「あの時な!俺の登場のしかた、
カッコよかったもんなー」
「・・・」無視
「あの時、お前見つけて店入って良かった〜
俺ら出会ってからはけっこう経つけど、
連絡取るようになってから
まだ半年しか経ってないんやなぁ〜。
もっともっと前な気がするな。」
「うんうん。
片思いって長く感じるんかな。
この半年は和希に振り回されっぱなしで
めちゃ長かった。
これからは、会いたい時に会ってくれる?」
「・・それは分からん笑」
「えーーー
宇宙一大事にしてくれるんじゃないの〜」
「会う=大事にする。じゃないで。
勘違いすんなよ。
会ってなくてもいつもお前の事、想っとるから。」
やっぱり、そんなに会いたくはないんや。
ちょっと悲しかった。
「そーなんや。」
・・・
「会いたくなったら、指輪こすってみ」
「ジニーみたいに出てくんの?」
「かも」
「分かった。そうする」
和希のフォローにちょっとほっこりした。
−−−−−
指輪の存在、言われるまで忘れてた。
改めてみたら、すごくキレイ。
キラキラ輝いて
ブレスレットとおそろいかも?
「指輪のサイズ、何で分かったん」
「リサと買いに行った」
「えーーーーーーーー!こわ、小姑。
じゃあ、これ、リサが選んだん?」
「いや、さすがにそれは俺が選んだ。
サイズ同じくらいって聞いたから、
ただ、サイズ合わせるのに連れてっただけ」
「だからピッタリなんや。
リサ、そんな事までしてくれるんや。
いい姉持ったな。」
「それはホントにそう思う。」
「てか、私、これからリサの事、
呼び捨てで呼んでいいんかな。。。
彼氏のお姉さんを呼び捨てにした事ないんやけど。」
「もう1回言って」
「え、何を?」
「誰のお姉さん?」
「和希の」
「違う。さっきと同じように」
「あー。そういう事な。
彼氏のお姉さん。」
「いい響きや。」
嬉しそうな横顔。
「可愛い、私の彼氏。」
「バカにするんな」
とすねた。
−−−−−
「今日はホテル行かんでいいの?」
「アホか。女がそんな事言うな」
出た。昭和男。
「そやな。結婚するまではやめとこか。
私、清純派やから。」
「いや、それは、無理かも。
お前がそんな事言うから
行きたくなってきたやん」
「だーーめ。付き合ったその日に
いきなりホテルに連れ込むなんて。
結婚する日までお預け。」
「無理。」
またすねた。
可愛い。私の彼氏
色々話してたら、あっと言う間に家に着いた。
帰りは早く感じる。
もう、空が明るくなり始めていた。
「今日はありがとう。
楽しい初デートやった。」
「私こそ、ありがとう。
運転もお疲れ〜」
「疲れたから、チュウして」
和希が甘えてきた。
「バイバイのチュウ」
と言ってほっぺにしたら
違うと言って、口にされた。
「もっと一緒におりたい。」
「私も。
今度いつ会う?」
「明日。」
「はや。笑」
「じゃあ、明日までバイバイ」
と言ってもう1度キスをした。
初めて、和希と次会う約束ができた。




